四季咲き、アニソドンテア・マルバストロイデスの生長記録
金子三保子
このライターの記事一覧
取材先の園芸店で出会ったムクゲやフヨウを小さくしたような草花、アニソドンテア・マルバストロイデス。透明感のあるピンクの花が気に入って購入して育ててみたところ、とにかく1年中、花が咲いていると言っていいほどの開花期間でした。アニソドンテア・マルバストロイデスの生長記録をご紹介します。
目次
アニソドンテア・マルバストロイデスとは?
学名 Anisodontea malvastroides
原産 南アフリカ
分類 常緑低木(多年草と紹介されていることもあります)
開花 四季咲き
耐寒性 -8℃~-10℃くらいまで
最大樹高 2m
アニソドンテア・マルバストロイデスの花丈
購入して4ヶ月後のアニソドンテア
夏に購入した時は4号ポットの花苗として売られていたアニソドンテア・マルバストロイデス。その時点の花丈は40cm弱くらいの草花風でした。プランツタグを見ると低木とあったので、大きくなりそうな予感。
耐寒性は-10℃くらいまで大丈夫なようですが、とりあえず一回り大きな鉢に植え替えて様子を見てみることにしました。
写真は4ヶ月後の12月のアニソドンテア・マルバストロイデス。植え替えたらどんどん生長して花丈が伸び、80cm近い花丈になりました。鉢植えでこれだけ生長が早いので、地植えにしたら相当伸びる予感がします。
アニソドンテア・マルバストロイデスの花
アニソドンテア・マルバストロイデスの花は、淡いピンク色。丸い形の花の一輪のサイズは10円玉くらいの直径です。花の形状は、ムクゲやフヨウを小さくしたみたいな形です。
この小さな花が枝一面にびっしりと次から次へと開花します。8月にうちにやってきてから、12月のクリスマスの頃の現在までずっと花が咲き続けています。まだまだつぼみもたくさんあります。
この夏は歴史上まれにみる酷暑でしたが、その暑さにも負けず花が咲いていたので、耐暑性も相当あるようです。
アニソドンテア・マルバストロイデスは四季咲きです。夏の暑さも、冬の寒さにも負けずたくさんの花が開花します。
最近はたくさんの四季咲きの花が流通しますが、ここまで開花期間が長い四季咲きというのも珍しい気がします。最近では、いったいいつの時点で花が休むだろう?それが気になってきたので、観察を続けたいと思います。
アニソドンテア・マルバストロイデスの葉
アニソドンテア・マルバストロイデスの葉は、シルバーグリーン色の上品な葉の色をしています。葉っぱはカエデのようなかわいい形でフチは少しギザギザしていて、枝から互生(互い違いに生えること)に生えています。
アニソドンテア・マルバストロイデスは基本的には常緑です。
この秋~冬は、ずっと気温が高い日が続いた後、突然気温が下がるという気象だったせいか、一部の葉っぱがこんなにきれいに紅葉しました。
アニソドンテア・マルバストロイデスの育て方
アニソドンテア・マルバストロイデスは草ではなく木に分類されます。出始めの茎は緑色ですが、古い枝は木化してきます。
置き場所・植え場所
日当たりのよい場所に植え付けるか、鉢を置きます。-8℃~-10℃くらいまで耐寒性があるので、暖地や平野部だったら、地植えで育てることは可能です。
最大樹高は2mくらいなので、花壇などに地植えにする場合は花壇の後方が適しています。写真のように鉢に植えてもたくさんの茎が次から次へと出てきます。扇のように茎が広がり横幅が出てくるので、隣の植物との間隔は空けた方がよいでしょう。
水やり
土の表面が乾いたらたっぷりとを目安に水やりをします。
土
草花用の培養土で問題なく育ちます。
肥料
春と秋に緩効性肥料を株元にあげる程度で十分育っています。
剪定
混みあった枝は根元から剪定します。
花の処理
花が終わるとポロリと落ちるので、いわゆる花がら摘みはしなくても大丈夫です。
アニソドンテア・マルバストロイデスは切り花にもできる!
アニソドンテア・マルバストロイデスは、一日花ではないので切り花にもできます。とにかく長い開花期間です。育てた花を生けるのが好きな方にはとてもおすすめの花です。
クリスマスの頃もまだまだ咲き続けているアニソドンテア・マルバストロイデス。
暑さか寒さかどちらかが強いというのが一般的ですが、夏も冬も花が咲くのは珍しいですね。この花がいつまで咲くのか管理してみて、開花状況などは、こちらで引き続きご紹介します!
過去のgarden noteはこちらからどうぞ
▼編集部のおすすめ
関連ワード
今月のおすすめコンテンツ
「四季咲き、アニソドンテア・マルバストロイデスの生長記録」の記事をみんなにも教えてあげよう♪