紫陽花の植え付けのコツや時期、失敗しない剪定
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紫陽花の植え付けについて、庭植えや鉢植えにする時期や、コツ、失敗しない剪定について紹介します。梅雨に色鮮やかな花を咲かせる紫陽花を上手に育てて、毎年花を楽しみましょう。
目次
紫陽花の植え付け方法

失敗しない紫陽花の植え付け方法
- 時期:厳寒期を除く11月~3月の暖かい日
- 用土:腐葉土あるいは園芸用培養土
- 場所:冬に北風の通り道にならない、日当たり良い場所か明るい半日陰
紫陽花の植え付け方法
紫陽花の植え付けは、株の直径の3倍程度、株がすっぽり収まる大きさの穴を掘り、腐葉土をたっぷりすき込みます。紫陽花を鉢から出し、手で下の方の根を崩してから穴に収めて、株元まで埋めるようにしっかりと土を被せます。
植え付け後はたっぷりと水やりし、安定させるように上から踏み固めます。このとき株元を揺すってぐらつきがないかを確認しましょう。グラグラするようであれば、再度土を足して踏み固めます。植え付け後しばらくは、表土が乾いて白っぽくなったら水やりを行うようにしてください。根付いた後は降雨にまかせて問題ありません。
失敗しない植え付けのコツ
紫陽花は、夏の極端な暑さと乾燥が苦手です。真夏の暑い盛りに植え付けを行うと、水切れを起こして葉が萎れてしまうことがあります。これを何度も繰り返していると、株に負担がかかり、やがて枯死してしまいます。
紫陽花は植え付け時期と植え付け後の水やりに注意すれば、失敗の少ない育てやすい花木です。
落葉期に植え付けをする理由

紫陽花の植え付けに適した時期は、11月~3月の落葉期です。落葉期に植え付けをする理由は、株への負担を減らすためです。紫陽花は冬は落葉して休眠する花木。根が休眠しているこの時期に植え付けをすると、株への負担を抑え、春からの生長期に備えることができます。
落葉樹の中でも紫陽花は新芽が動き出すのが早い花木です。温暖地では、3月には芽が動き始めることもあるので、できれば落葉中の早い時期に植え付けを済ませるようにしましょう。
紫陽花の植え付けに腐葉土を使う理由
紫陽花は日本の山野に自生している花木です。落ち葉がたっぷり積もってできた、ふかふかの腐葉土がたっぷりと含まれた土を好みます。山野の環境を再現するように、肥沃で水はけと保水性が良い土壌に植え付けるようにしましょう。腐葉土をたっぷりすき込んで、水はけが悪いようであれば、赤玉土や鹿沼土を混ぜるようにします。市販の園芸用培養土を使用してもよいです。
紫陽花を植え付ける場所の理由と選び方
紫陽花を植える場所は、冬の北風の通り道にならない日当たりの良い場所がベストです。紫陽花は乾燥が苦手な花木で、湿り気のある半日陰を好みます。そうはいっても、あまり日当たりが悪いと花付きが悪くなってしまいます。一日の半分は日が当たるような、明るい半日陰に植え付けましょう。また、冬の乾燥した冷たい風が苦手です。株が弱ってしまう原因になるので、北風が直接当たるような場所は避けるようにしましょう。
紫陽花の鉢植えの植え替え

- 時期:6月、11月~3月の暖かい日
- 鉢:1~2回り大きな鉢
- 場所:冬に北風の通り道にならない、日当たりの良い場所か明るい半日陰
- 用土:園芸用培養土
紫陽花の鉢植えは、1~2年に1度は植え替えを行うようにしましょう。特に鉢底から根が見えるようになったら、根詰まりを起こし始めている証拠です。放っておくと勢いのない弱い株になってしまいます。早めに植え替えるようにしましょう。
鉢植えのの植え替えも落葉期に行うのがベストですが、今年購入したばかりの鉢は6月くらいまでに植え替えるようにします。
植え替え方法
新しい鉢にネットと鉢底石をセットしたら、培養土を2~3cm敷きます。紫陽花を鉢から出し、手で下の方の根を崩してから新しい鉢に入れて株元まで土を被せます。
割りばしなどで土をつつき、空気が入っていないかを確認します。空気が入っていると土が下に沈んでいくので、そこにまた土を足します。空気が入っていると根が生長できないうえに空気に触れて負担がかかってしまいます。
しっかりと土が入ったら、鉢底から流れ出てくるくらいたっぷりと水やりをして、土と根を馴染ませるようにします。植え付け後も表土が乾いて白っぽくなったら、たっぷりと水やりを行いましょう。
失敗しない鉢植えの植え替えのコツ
購入したばかりの紫陽花は鉢の中でずいぶんと根が回り、窮屈になっているものがほとんど。最初の年は花を楽しんだら早めに、遅くても6月くらいまでに植え替えるようにしましょう。
真夏の猛暑日が続くようになってからの植え替えは、紫陽花に負担をかけ、枯死してしまうこともあります。夏の植え替えを避ければ、失敗することはほとんどありません。
▼鉢植えの紫陽花について詳しく紹介しています。
紫陽花の失敗しない剪定

- 時期:花後7月くらいまで
- 剪定箇所:花の2~3節目の上
紫陽花は新しく伸びた枝に花をつけます。何年も剪定をしないで放っておくと、大きくなってしまうほか、栄養が足りなくて花が小さくなってしまうこともあります。上手に剪定して、毎年きれいな花を楽しみましょう。
紫陽花の剪定時期
紫陽花は花びらが散って枯れていく花ではないので、花の終わりの見極めが難しい花木です。剪定時期の目安は、秋に翌年の花芽の準備が始まるので夏のうちにすませること。新しい花芽を切り落とさずに済みます。
紫陽花の花芽の剪定箇所

紫陽花の新しい花芽は花の下の1節目にはできないので、2~3節目の充実した芽が出ている節の上1cm程度のところで剪定しましょう。
株全体を低く仕立てたいときは、思い切って半分あるいは1/3くらいまで切り詰めます(強剪定)。ただし、強剪定をした翌年は花が咲かない場合があります。
▼紫陽花の剪定について詳しく紹介しています。
紫陽花は日本の梅雨を代表するような花。日本の風土に馴染みが良く、育てやすい花木です。庭植えでも鉢植えでも育てられるのも魅力。
紫陽花を上手に植え付けて、たくさん咲かせて、花のある生活を楽しんでみましょう。
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