【春に咲く花木】マグノリア ‘サヨナラ’
金子三保子
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Magnolia campbellii ‘sayonara’
トゥデイズプランツ、今回ご紹介するのはマグノリア ‘サヨナラ’。春にぷっくりとした大輪の白い花を枝一面に咲かせるモクレン科の落葉高木。
マグノリアとはモクレン科の総称。シモクレン、ハクモクレン、コブシを始め、たくさんの園芸品種が存在します。今回ご紹介するマグノリア ‘サヨナラ’も園芸品種のひとつ。ちょうど桜のソメイヨシノと同じ季節に開花します。
冬の間は茶色の皮に覆われ、幹の肌色と混じって目立たない姿ですが、開花間近になると皮がはがれ、突然華やかな白い花が現れます。
細長いつぼみがぷっくり膨らんできたら、まもなく開花のサイン。
白い花びらの中心付近は赤みを帯びています。でも、咲き方がシモクレンやハクモクレンと同じように上を向いて咲くため、花びらの内側のしべ付近を見られるのは樹齢がかなり若い時のみ。もっぱら空を見上げて高い所に咲く花を外側から眺めます。ふくよかな大きな白い花と、うっすら色づいたピンク色が春の青空にとても映えます。
生長が早く多花性で、10m以上の高木に大輪の花が一面に咲く姿は圧巻です。ただ、枝を大きく広げる樹形なので広いお庭向き。こんな木が植えられる庭が欲しいものです。
「サヨナラ」という印象的な名前を持つマグノリア。ちょうど出会いと別れが多い時期に開花する素敵な花木です。
花見と言えば桜ですが、それ以外にも魅力的な花木が次から次へと開花する春。お気に入りの花木を探しにお散歩してみませんか。
▼マグノリアについて詳しくご紹介しています。
▼コブシとハクモクレンの見分け方がわかるようになりますよ。
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