家庭菜園特集

食べられる花エディブルフラワー|ナスタチウムを切り戻して2度花期を楽しむ育て方

古幡真恵

古幡真恵

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▼栽培カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
開花

目次 

食べられるお花~エディブルフラワー

ナスタチウムの基本情報

ナスタチウムの種などの育て方

ナスタチウムの苗の植え付けと切り戻し

ナスタチウムの病害虫

ナスタチウムの育て方|まとめ

  

食べられる花~エディブルフラワー

エディブル(Edible)とは、「食用に適する」という意味の英語です。エディブルフラワーとは、食べられる花を意味します。食卓に彩りを加えるために使われるものを指し、ブロッコリーやカリフラワーなど花の部分を食用にするもの全てを含みます。

画像提供:日本エディブルフラワー協会

 

お花が食べられるなんて♪

なんだかワクワク、素敵な気持ちになりませんか?

レストランなどでも取り扱われるようになり、ますます私たちの生活に身近な存在になっています。

今回は、エディブルフラワーの中でも代表格であるナスタチウムを上手に切り戻して2度花期を楽しむ育て方についてご紹介します。

 

ナスタチウムの基本情報

鮮やかな花の色と、葉の形がに似ていることから和名で「金花」と呼ばれるようになりました。

南米山脈原産のため、暑さにも寒さにも弱い特徴を持っています。本来は宿根草ですが、その特性から日本では1年草として扱われています。

原種はつる性のものでしたが、最近のナスタチウムは育てやすい矮性のものも多くあります。ナスタチウムの生長は、匍匐するように増えていきます。

日当たりが良いとナスタチウムはたくさん花をつけますが、夏の直射日光は苦手です。真夏は、直射日光を避けた場所で管理するようにしましょう。

夏にいったん草勢が落ちますが、秋にまた盛り返します。発芽率もよく、育てやすい花なので、エディブルフラワーを初めて育てる方にはおすすめの花です。

科・属 ノウゼンハレン科ノウゼンハレン属
和名 キンレンカ(金蓮花)
英名 Nasturtium
学名 Tropaeolum majus
原産地 南米
育てやすさ ★★★★★

 

食べられるお花~エディブルフラワーとしてのナスタチウム

ナスタチウムは、花や葉、茎、種を食用としています。ピリリと辛いナスタチウムの味は、サラダなどの色合いや味のアクセントに活躍します。

 

ナスタチウムの種などの育て方

種まき

ナスタチウムは発芽率の良い花ですので、育苗ポットを使わずに、じかに畑やプランターに種をまくだけで簡単に発芽することができます。

ナスタチウムの発芽適温は20℃前後です。

種は嫌光性なので、覆土は1cm位かけましょう。

種をまく時期は、3~4月頃です。発芽後はよく日に当てて、表面が乾くのを待ってから水やりを行ってください。

ナスタチウムの苗の植え付けと切り戻し

用土

水はけのよい土に植えつけます。
市販の野菜用の土をお使いください。

エディブルフラワーを扱う農家さんの商品として、専用の土と肥料もあります。ネットにてお取り寄せが可能です。

苗について

ここで注意することは、「食べられるお花~エディブルフラワー」としてナスタチウムを育てるためには、必ず野菜専用の土を使い、種から育てましょう。というのも、園芸用のナスタチウムは育苗中に人体には使用できない量の農薬を使って栽培しているからです。

苗から始めたい方は、必ずエディブルフラワーとしてのナスタチウムを取扱っている生産者さんからお取り寄せしてください。

苗は4~5月が植え付けの適期です。

植えつけ・植え替え

ナスタチウムは密植すると、とても蒸れやすくなり病気にもかかりやすくなります。

株間は20㎝位の間隔で、風通しの良い環境づくりを心がけましょう。

鉢植えの時は、15~20㎝ほどの鉢に対して、1苗を基準に植え付けましょう。

切り戻し

ナスタチウムは、寒さ、暑さに弱いことから夏に草勢を落とします。くれぐれも真夏の直射日光は避け、明るい日陰に移しましょう。

 

しぼんだ花、枯れた葉や茂っていて蒸れそうな個所を切り戻してあげると、秋に草勢を取り戻し花が咲き始めます。

暑さにより枯れてダメになってしまったように見えても、あきらめずに切り戻してみましょう。

 

水やり

ナスタチウムは、多湿に気を付け乾燥気味に育てましょう。プランターで育てている方は、土が乾いたら鉢底から水が出るまでしっかり水をあげましょう。

肥料

野菜用の用土を使用するため、特に肥料を与える必要はありません。

春から初夏に花が咲いた後、草勢が衰えたら追肥をしましょう。ナスタチウムはさほど肥料を必要としませんし、追肥を多く与えすぎると草ばかりが茂って、花が付かなくなります。

また、肥料を与えすぎると今度はアブラムシが付きやすくなるので気をつけましょう

収穫

花・葉・茎の収穫

花つきを良くするためにも、花が咲いたらすぐに収穫してお料理やスイーツに取り入れましょう。

種ができると、花つきが悪くなるので、しぼんだ花はすぐ摘み取り、苗の疲労を防ぎましょう。

種の収穫

ナスタチウムの種は、花が終わると最初は小さい直径5mm弱の大きさが、直径1cm程になるほど膨らみます。その黄緑色の粒が熟して、黄土色に変わり、完全に熟すと、ポトリと種が地面に落ちて水分を含み、また発芽します。

熟する前の直径1cm程の黄緑色のナスタチウムの種や花の蕾は、ケーパーの代わりに酢漬けにして食することができます。

 

ナスタチウムの病害虫

病害虫

エディブルフラワーは、食べられるものですから、勿論口に入れるものです。安心安全のためにも、こうやって種から育てていますので、病害虫が発生したときに、むやみに薬剤をまくことはできません。

無農薬でエディブルフラワーを育てている生産者の方なら、万が一アブラムシなどの害虫が発生したら、筆で綺麗に落とすほど大切に育てられています。そのため、病害虫になる前の予防が一番大切です。

害虫

新芽や葉の裏にアブラムシがたくさんつくことがありますが、他の花と比べて、ナスタチウムは病害虫の被害は少ない方だと思います。葉の裏に ハダニが発生するしたり、ハモグリバエが葉を食害しても、その葉を取り除けば又元気に生育します。

日ごろから木酢やニームなどを塗布して予防に心がけましょう。

 

 

いかがでしたか?

ナスタチウムの花はオレンジ・赤・黄色の元気なビタミンカラーです。サラダの彩りにもぴったりです。少し辛みのある味もお料理を引き立てるポイントになります。

家庭菜園の初心者さんでも育てやすくて、次から次へと花をつけるナスタチウムを育てて、日々の暮らしの食卓に彩りを加えてみませんか?

 

ナスタチウムの育て方|まとめ

ナスタチウムの発芽適温は20℃

・日当りと風通しのよい環境で育てよう

・食べられる花~エディブルフラワーは種から育てよう

・食べられる花~エディブルフラワーの苗から育てる場合は、必ず専用の苗を使用

・花が咲いたらすぐ収穫、こまめな花がら摘みを心がけよう

・アブラムシの予防に日ごろから木酢、ニームを塗布しよう

画像協力:日本エディブルフラワー協会

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古幡真恵
古幡真恵

結婚・出産そして育児をしながら、学童保育所で食育を2年間指導後、農業研究センターで大豆と稲の研究作物栽培及び実験業務に従事。屋上ガーデン・屋上菜園の管理業務、エディブルフラワー店勤務を経て、現在はLOVEGREEN編集部とBotapii編集部のアシスタントとして、初心者からでも手を出しやすい家庭菜園やエディブルフラワーの記事、sanagardenコンテンツを配信。

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