葉っぱを楽しむハーブ!ペインテッドセージ(サルビア・ホルミナム)
金子三保子
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ペインテッドセージはシソ科の一年草のハーブ。初夏にミントに似た葉っぱの葉先がピンク、紫、白などに色づくおもしろい植物です。別名、サルビア・ホルミナムとも呼ばれています。今回はサルビア・ホルミナムの魅力と育て方をご紹介します。
目次
ペインテッドセージとは?
科・属 | シソ科 サルビア属 |
英名 | Painted Sage |
学名 | Salvia horminum |
形態 | 一年草 |
開花期 | 4月~7月 |
ペインテッドセージは、ミントに似た葉のシソ科のハーブ。利用用途は主に観賞用で、東京だと4月ごろから梅雨入りくらいまでの一年草です。
ペインテッドセージの花はどれ?
ペインテッドセージの茎先の色に目がいきますが、この頂点の部分は「苞(ホウ)」。苞の下の部分がペインテッドセージの花です。下葉だけの時点では葉の色はシルバーグリーン色、花茎が出てくると急に色づいてきます。
苞の下についている紫と白に色づいている部分がペインテッドセージの花。
苞(ホウ)の華やかさの方が目立って、花より葉先に注目してしまいますね。
ペインテッドセージの色は、ピンク、紫、白の3色があります。
花と葉の中間のような役割をしてくれるカラーリーフ的な役目もしてくれます。庭、花壇、寄せ植えと大活躍。地植えで摘心をしないで育てると50cm以上の草丈になります。
ペインテッドセージの育て方
入手方法
ペインテッドセージは種か苗で購入します。苗は春から初夏の頃に流通しています。
種まき
ペインテッドセージの種まきは、東京だと9月~10月がまき時です。ペインテッドセージは湿気と蒸れに弱いので、東京だと梅雨前くらいまでの一年草です。寒冷地の場合は春にまくとよいと思います。サルビアの仲間なので発芽に必要な温度は20~25℃です。
植え付け
ペインテッドセージを育てる場所は、日当たりと風通しが良い場所が適しています。湿気や蒸れに弱いので、乾き気味の土の方が好みです。
一般的には植え付けは春になってからとされていますが、今年は秋に若い苗を買うことができたので、年内に花壇に苗を植えこんでみたところ、今年の氷点下の低温にも負けず無事開花しました。今年の冬は氷点下4度になった日もあったので、寒さにもある程度は耐えてくれるようです。暖地で種まきをして、陽気の良い時期に植え付ければ大丈夫ですが、冬に苗を購入した場合は花壇への植え付けは温かくなってからの方がよいかもしれません。
ペインテッドセージは地植えにすると、50cm以上になる場合もあるので、植える位置はそれを想定した場所に植えます。
土、肥料、水やり
すでに草花が育っているような場所なら問題なく育ちます。鉢植えの場合は、草花用やハーブの土で育ちます。過湿が嫌いなので、水やりは土の表面が乾いたらたっぷりとを目安に水やりをします。地植えのペインテッドセージは、根付いてからの水やりの必要はありません。肥料は少なめで育ちます。
苞(ホウ)の色づき
ペインテッドセージは、まずはじめに花が開花する前に苞の頂点の部分が色づき始めます。その後徐々に頂点から下に向かって色がついてきたころ、苞の下に位置する花が開花します。名前の通りペンキで塗ったように色づいていくので、若い苗や種から育てると、この不思議な経過を見ることができます。
花がら摘み
花と苞(ホウ)の部分が茶色くなってきたら花の終わりの目安です。茎をカットすると、脇芽が次々と生長します。
ペインテッドセージの楽しみ方
ペインテッドセージは派手な花ではなく、花というより葉っぱ的な雰囲気なので、複数の草花の寄せ植えの彩りにも使っても引き立ちます。また、たくさんの株を植えこんで群生させると見事です。
切り花やドライフラワーにも!
壺型クレマチス、ペインテッドセージ、パイナップルミント
ペインテッドセージは、切り花としても利用できます。初夏には花市場でも流通する花材です。アレンジに使う場合は、ミントのような役割で葉ものとして使います。
ペンテッドセージはドライフラワーにしてもきれいに色が残ります。ドライフラワーにしたい場合は、葉先が茶色くなる前に早めに剪定してドライフラワー作りに入ります。
初夏に色づくハーブ、ペインテッドセージ。カラーリーフとして寄せ植えや花壇の彩りに取り入れてみませんか?
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