見た目もかわいい!おいしい野菜コールラビの育て方や保存方法

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まるまるとした容姿に、何となく愛嬌のあるかわいらしい野菜「コールラビ」を食べたことはありますか?皮をむいて少しのお塩を振りかけて初めてコールラビを食べた時、みずみずしさと甘さにビックリしました。サラダや炒め物、煮込み料理にも幅広く使えるコールラビは一体どんな野菜の仲間なのか、みなさんは想像がつきますか?

今回は地中海沿岸原産のかわいい野菜「コールラビ」についてご紹介します。

目次

コールラビとは

コールラビの仲間

コールラビの選び方や保存方法

コールラビの育て方

コールラビとは

アブラナ科アブラナ属のヤセイカンランが突然変異したのがコールラビ。丸い部分は肥大化した茎です。こんなふうに畑の上にちょこんと立っています。この根元部分の肥大した茎の部分を食用とします。

地中海北岸地方原産のアブラナ科アブラナ属のヤセイカンランが突然変異したのがコールラビ。丸い部分は肥大化した茎です。こんなふうに畑の上にちょこんと立っています。この根元部分の肥大した茎の部分を食用とします。

コールラビの名前の由来

コールラビを初めて見た方は、きっとカブの種類だと思うかもれません。それもそのはず、名前の由来はドイツ語のキャベツ(コール)とカブ(ラビ)からきています。日本名はカブカンラン(蕪甘藍)。カブタマナ(蕪玉菜)、球茎キャベツなどともといわれています。

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コールラビの仲間

コールラビと同じように、ヤセイカンランの変種の仲間には他にもみなさんが良く知っている野菜がありますよ。

キャベツ

キャベツ

葉が結球するキャベツですが、西洋では赤ちゃんはキャベツ畑から生まれるといわれています。昔スコットランドで、若者たちが目かくしをしてキャベツを引き抜き、そのキャベツの根に土がついているかどうかで恋占いをしていたことから、赤ちゃんはキャベツから生まれるという言い伝えができたそうです。

ケール

最近人気急上昇のケール。青汁や野菜のスムージーの材料として有名ですが、海外ではキャベツのようにサラダや煮込み料理、炒め物、パスタの材料によく使われています。

ブロッコリー

ブロッコリー

ブロッコリーは野菜ではありますが、花蕾(からい)を食べるため「エディブルフラワー」ともいえます。モコモコとした濃い緑色の花蕾(からい)から黄色の花を咲かせます。

カリフラワー

カリフラワー

カリフラワーは、ブロッコリーの突然変異で花蕾(からい)の部分が白くアルビノ化したものといわれています。日本では明治初期に鑑賞用として伝わり、1960年代に食用として一般的に普及し、白い綺麗なお野菜としてメインディッシュのつけ合わせに使われてきましたが、1980年代に「緑黄色野菜ブーム」が広まりブロッコリーの方が一般的になっています。

ロマネスコ

ロマネスコ  ちなみに、このロマネスコの花蕾はフラクタル形状やフィボナッチ数列になっているため、なんだかとても幾何学を感じる野菜なんです。  ※フラクタル形状…どの部分をとってみても相似な部分から成り立っている。 ※フィボナッチ数列…茎がねじれながら生長していく過程で規則的に増えている様子。ひまわりの種や松ぼっくりなどもフィナボッチ数列で生長している。

ロマネスコの花蕾はフラクタル形状で、フィボナッチ数列になっているためとても幾何学を感じる美しい野菜です。

※フラクタル形状…どの部分をとってみても相似な部分から成り立っている。
※フィボナッチ数列…茎がねじれながら生長していく過程で規則的に増えている様子。ひまわりの種や松ぼっくりなどもフィナボッチ数列で生長している。

葉牡丹

お野菜ではないけれど、冬の季節に綺麗に咲いてくれる葉牡丹もコールラビの仲間です。

お野菜ではないけれど、冬に咲く葉牡丹もコールラビの仲間です。

江戸時代に広まり、品種改良などが盛んに行われていた葉牡丹は、古典園芸植物(こてんえんげいしょくぶつ)といって、江戸時代に日本で独自の発展を遂げ、明治時代以降もその美しさを基準に栽培、育種されてきた植物の一つです。現在では海外でも葉牡丹が栽培されている日本発信の植物なんです。

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コールラビの選び方や保存方法

コールラビの栄養には抗酸化作用による老化防止効果や、ビタミンCが含まれています。そんなみずみずしくて、おいしいコールラビの選び方のポイントはなんでしょうか。

コールラビの栄養には抗酸化作用による老化防止効果や、ビタミンCが含まれています。そんなみずみずしくて、おいしいコールラビの選び方のポイントはなんでしょうか。

コールラビの選び方

品種にもよりますが、直径が8cmを超えると、肉質が固くなってしまうため、選ぶ際は直径が5~7cmくらいのものを選びましょう。

表面を見て、とても瑞々しいもの、傷のついていないもの、持ってみてずっしりと重みのあるものを選びましょう。

料理の際は、皮の部分は固いので、むいてから使用します。

コールラビの保存方法

新聞紙などにくるんで、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。カブやダイコンと同じように、茎や葉がついていると、葉の方に栄養を持っていかれます。保存する際は、葉や茎を切り落としましょう。

コールラビのお味

生のコールラビはシャキシャキとした瑞々しい食感、炒めたものはコリッとした食感、煮物では口の中でホロっと崩れる食感を楽しめる、そんなキャベツとカブのいいとこどりのコールラビをぜひ一度食べてみてください。

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コールラビの育て方

コールラビを育てるチャンスは1年間に2度もあります。3〜4月の春先と、8〜9月の晩夏から初秋の頃です。

育てる環境

日当たり

日当たりを好みます。風通しの良い場所で育てましょう。

温度

生育適温は20℃前後なので寒すぎず、暑すぎない気候が適しています。

用土

プランター栽培の場合は、野菜用の培養土で育てましょう。
畑栽培の場合は、堆肥や元肥を入れる2週間前位には石灰を入れ耕しましょう。その後堆肥と元肥を入れ土になじませましょう。

育て方

種まき

株間を20cm程とり、種は1cmのすじまきでまきます。

間引き

双葉が揃ったら、混んでいるところを間引きます。 本葉が2~3枚の頃4~5cm間隔で、草丈が5~6cmの頃10cm間隔で育ててあげるとよいでしょう。あまり株間をつめてしまうと、コールラビが肥大しづらい状態になります。

双葉が揃ったら、混んでいるところを間引きます。
本葉が2~3枚の頃4~5cm間隔で、草丈が5~6cmの頃10cm間隔で育ててあげるとよいでしょう。あまり株間をつめてしまうと、コールラビが肥大しづらい状態になります。

水やり

土の表面が乾いたらたっぷりと与えましょう。

肥料

茎が肥大し始めたら、2週間おきに与えましょう。追肥する際には、土寄せも一緒にしてあげると良いでしょう。

病害虫

アオムシ、コナガ、ヨトウムシなどの害虫の食害に気を付けましょう。種まき後から害虫対策のために寒冷紗などをかけて育てるとある程度は被害を防ぐことができます。

下葉かき

コールラビの生長を促進するために、茎が肥大し始めた頃、上の方の5~6枚の葉を残し、下の方の葉を根元から2~3cm残して切り取りましょう。

コールラビの生長を促進するために、茎が肥大し始めた頃、上の方の5~6枚の葉を残し、下の方の葉を根元から2~3cm残して切り取りましょう。

収穫

肥大した茎の直径が、5~7cm頃に収穫します。引き抜くか、肥大した茎の下をハサミで切り落とします。
収穫適期を過ぎると肉質が固くなりますので、気を付けましょう。

 

いかがでしたか?

種のまく時期さえ守れば、コールラビは大きく肥大してくれます。あとは比較的簡単に育てることができますので、コロンと丸く膨らんでいくかわいい様子を楽しみにぜひ育ててみてください。

生でも炒めても、煮込んでも美味しくいただけるので、ご自宅の新しい常備野菜にコールラビはいかがでしょうか?

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