梅雨時期に知っておきたい!それって本当に病害虫?植物の生理障害| エディブルガーデン6月の作業

古幡真恵

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Illustration:小野寺葉月

6月に入ると日本は梅雨の季節が到来します。毎日雨続きで私たち人間もどんより気分になりますが、ほとんどの野菜の苗たちも同じ気持ちでいるようです。雨が続くことで空はくもり空、じめじめとした湿気のなかで、なんだか元気のない野菜の苗たち。

もしかして病気?それとも害虫?ちょっと待ってください。それって本当に病害虫が原因ですか?

目次

植物の調子はどうですか?

イチゴ、葉

降り続く雨やくもり空のもとで、植物が元気をなくしていて、なんだか不安な気持ちになることはありませんか?

特に梅雨時期は、植物の生育が悪くなる要素がいっぱい。どうして梅雨時期に植物の生育が悪くなってしまうのでしょうか?

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梅雨時期に植物の生育が悪くなる3つの理由

カリフラワー、花蕾

植物の生育が悪くなる主な要因は次の3つです。

1. 多過ぎる雨

多過ぎる雨によって土壌が加湿になり、通気性も悪くなります。そうすると、土の中にある根は呼吸困難な状態におちいります(通気性がある土が良いというのは、根も呼吸をしているからなんです)。それによって根の機能が低下して根が腐れてしまい、土中から水分を上手に吸収できないことにもつながります。
また、病原菌となるカビ(糸状菌)が多湿状態によって繁殖し、植物に感染することも多くなります。

2. 光不足

光合成に必要なのは、「光」「水」「二酸化炭素」の3つの要素ですが、この「光」が梅雨時期のくもり空で不足してしまいます。どんなに土中から水や栄養素を吸収しても、光合成が十分に行われないことで、植物の生長に欠かせないブドウ糖が作られず、上手に生育できなくなります。

3. 高過ぎる湿度

植物は「蒸散」といって、葉の組織にある気孔から水分を排出することによって、植物体内の水分が減る「圧」で土から水分や養分を吸収し、道管を伝って植物の体内に届けます。
しかし、湿度が高い状態では気孔での蒸散が上手くいかないことから、植物は水分や養分を取り入れられないでいるのです。

▼家庭菜園の梅雨対策は万全ですか?詳しい対策はこちらをご覧ください。

 

生育が悪くなった植物はどうなる?

植物が適さない環境で生育を続けると、病気になったり、害虫の被害を受けやすくなったり、そのほかにもさまざまな症状が現れます。育てる植物がどんな状態かを把握して、これ以上生育が悪くならないように対策を立てなければなりません。

植物が病気なのか、害虫が原因なのか、はたまたそれ以外の原因なのか…判断することができますか?

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病気だと判断するポイント

ズッキーニ、うどんこ病

病気の元となる病原菌は、カビ(糸状菌)と細菌、ウィルスが原因です。このいずれかの病原菌に感染して病気が発症します。

白色のカビが生える

うどんこ病はカビ(糸状菌)が原因で感染する病気です。葉が多く込み合っていると発生しやすくなります。

灰色〜褐色のカビが生える

灰色のカビが特徴的な灰色かび病も、カビ(糸状菌)が原因で感染する病気です。

斑点や斑紋ができる

梅雨時期に発生しやすいべと病の病原菌もカビ(糸状菌)です。

全体が萎れる・地際部が腐る

立枯病は土壌のカビ(糸状菌)によって根から感染する病気で、苗立枯病は主に幼苗の地際部が腐れてしまいます。

病気だけど原因は害虫の仕業と判断するポイント

害虫を媒介に感染した病気は、ほとんど完治することはありません。小さな虫も油断できないものですね。

葉が縮れる・奇形になる

アブラムシによって媒介するウィルス病ですが、病原菌が付いたハサミや手などでほかの作物に触れることで感染が広がります。

 

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害虫だと判断するポイント

害虫、タバコガ類

葉や実に大きな穴があいていたら、かなりの老齢幼虫の仕業かもしれません。上手に葉の裏や土の中に隠れるので、見つけるのが大変ですが、植物をずっと観察していると浮き出るようにその姿が見えてきます。

葉に穴が空く

アブラナ科の野菜を狙うアオムシは体全体が緑色。しっかり野菜の葉や茎を観察しましょう。

葉が網目状になる

テントウムシダマシの大好物は、ナスの葉。網目状になっていたらきっとテントウムシダマシの仕業です。

葉に曲がりくねった白い線

野菜に限らず草花全体の葉に、曲がりくねった白い線を発見することができますよ。

葉がかすれる

特に梅雨明け以降に被害が拡大するハダニ。クモの仲間であることが分かるような、クモの巣状の網を見ることができます。

苗が倒れる

植え付けたばかりの苗がポキっと折り取られたように土の上に倒れていたらネキリムシの仕業です。

果実に穴が空く

次から次へとミニトマトなどの実を食害して歩くので、穴があいた実を見つけたら、早急に取り除きましょう。

葉が奇形になる

実がなっているのかと間違うほど、樹木の葉などがいびつに変形します。

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\病気でも害虫でもない、生理障害ってなに?/

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古幡真恵

結婚・出産そして育児をしながら、学童保育所で食育を2年間指導後、農業研究センターで大豆と稲の研究作物栽培及び実験業務に従事。屋上ガーデン・屋上菜園の管理業務、エディブルフラワー店勤務を経て、現在はLOVEGREEN編集部とBotapii編集部のアシスタントとして、初心者からでも手を出しやすい家庭菜園やエディブルフラワーの記事、sanagardenコンテンツを配信。

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