猫草とは？猫に与えたほうがいい？猫草の育て方やメリットデメリット
山田智美
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猫草ってそもそも何？どうやって与えたらいいの？猫草の基本的な情報の他、猫草の育て方、効果、メリット、与え方、与えなくてもよい理由など、猫草についての疑問にお答えします。猫を飼っている方もそうでない方も猫草について詳しくなれます。
目次
- 猫草とは？猫草基本情報
- 猫草にはどんな効果がある？
- 猫草を食べると吐くって本当？
- 猫草を与えるメリット
- 猫草はいつから与える？
- 猫草は与えなくてもいい？
- 猫草の育て方
- 猫草は水耕栽培できる？
- 猫が猫草を食べ過ぎたら
猫草とは？猫草基本情報
- 和名：猫草
- 英名：cat grass
猫草とは
猫草、キャットグラス、ペットサラダなど様々な呼び方で流通している猫草。「猫草」という名前の植物はありません。
猫草とは、イネ科の植物の若い芽です。特に1種類の植物に限ったものではありません。大麦や燕麦といったイネ科の植物の新芽が「猫草」という名前で流通しています。
猫草にはどんな効果がある？
猫草の効果は、猫の胃の中で消化されずに残ってしまった毛玉などを排出させて、胃もたれや胸やけを解消させます。
猫はグルーミングといって、自分で自分の体を舐めて毛づくろいをします。猫はとてもきれい好きで、見ていると日に何度もグルーミングをしています。
このグルーミングの際に舐めとった不要な毛がお腹の中で毛玉になります。お腹の中の毛玉が排出されないと、胃もたれや胸やけ、食欲不振の原因等になります。
ただし、猫草はあくまで嗜好品です。ペットの様子を見て、必要があれば動物病院で診察を受けてください。
猫草の効果
猫草に使用される大麦や燕麦などの新芽には、葉の縁に肉眼ではわからないくらいの細かいギザギザがあります。このギザギザが猫のお腹の中の繊維を絡めとり、排出を助けてくれる効果があると言われています。
猫草を食べると吐くって本当？
猫草を食べると吐くかどうかには個体差があります。
猫草を食べると毛玉などの排出の助けになります。排出方法にも個体差があり、嘔吐して排出する猫もいれば、糞として外に出す猫もいます。
まったく吐かない猫もいますし、効果抜群というくらいすぐに吐く猫もいます。我が家には歴代3匹の猫がいますが、今いる3番目の猫は猫草を食べて毛玉を吐きます。他の2匹は吐きませんでした。
猫草を与えるメリットとは？
猫草は猫の嗜好品です。絶対に与えなければいけないものではありません。猫草を猫に与えるメリットを紹介します。
毛玉の排出
猫草を与えるメリットは、まずは毛玉の排出です。猫草を食べることにより、その繊維でお腹に溜まった不要なものを排出することができると言われています。
ストレス発散
キャットフードに加えて猫草を与えることで気分転換になるといわれています。その他、我が家の猫は猫草を噛みちぎって散らかすという遊びもしていました。
気分転換
猫草を好んで食べる猫もいます。食感なのか味なのかわかりませんが、いつものキャットフードやおやつとは違うものを食べることで気分転換になるようです。
猫草はいつから与える？
猫草を与える年齢に決まったルールはありません。まだ固形のフードを食べられないような仔猫には与えないようにしましょう。
猫草を与えるなら、ある程度成猫になってからの方が安心です。
猫草の与え方
猫によってはおもしろがって食べないのにかじって散らかしたり、おもちゃにしたり、と遊ぶこともあります。または、のべつまくなしに食べ続ける猫もいます。時間を決めるなどルールを作って上手に与えましょう。
また、猫草の鉢を床に置いておいても見向きもしないのに、摘んでから差し出すと食べる猫もいます。いろんなコミュニケーションを楽しんでみてください。
猫草は与えなくてもいい？
猫草を与えないと猫の健康に問題が出てくるかというと、そんなことはありません。猫は本来肉食動物。猫草を食べなくてもきちんと排出する能力があります。猫が猫草を食べないようなら無理に与える必要はありません。
猫草の育て方
猫草は生えそろった状態でも流通していますし、種から育てるセットも販売されています。自宅の環境に合わせて選んでみてください。
猫草の種からの育て方
猫草の種まき、置き場所
猫草の種はパラパラと指でつまんで高いところから落とすようにまきます。大きく生長させるものではないので、種と種の間隔は気にしなくてもいいでしょう。
猫草の用土
猫草は麦の仲間なので、市販の野菜用の培養土で問題なく育てられます。
猫草の水やり
発芽までは乾かさないように、霧吹きなどでたっぷりと水やりします。
猫草の収穫
猫草は種まきから2~3日で発芽し、1週間くらいで食べられるようになります。青々とした猫草が育ったら、猫に与えるタイミングです。
猫草の鉢植えの育て方
猫草の置き場所
猫草の鉢植えは日当たり良く、暖かい場所で管理しましょう。日照不足だと葉の先が茶色く変色してしまいます。
猫草の水やり
猫草は表土が乾いてきたら、たっぷりと水やりをします。霧吹きで土と一緒に葉も湿らすように与えてもいいでしょう。水分たっぷりの瑞々しい猫草を猫に与えてやりましょう。
猫草の収穫
青々と生長した猫草の鉢植えは購入したその日から食べ頃です。様子をみて猫に与えるようにしましょう。猫草は刈り取ったあともまた新芽が出てきますが、栄養はあまりありません。食べ尽くされてしまったら、新しいものを育てるようにしましょう。
猫草は水耕栽培できる？
猫草は水耕栽培が可能です。猫草の水耕栽培キットも市販されています。手軽で簡単な水耕栽培キットを利用するのもおすすめです。
他にも空いているプラスチックトレーなどにコットンを敷いて、猫草の種を育てることもできます。こちらもとっても簡単です。
猫草の水耕栽培方法
容器
空いているプラスチックトレーなどを用意します。根を張る必要はないので、浅い器で十分です。トレーの用意ができたら、底一面にコットンを敷き詰めます。
種まきと置き場所
コットンの上に重ならないように猫草の種をまきます。上から種がひたひたになる程度の水を入れたら種まき完了です。猫草は発芽するのに5℃以上は必要です。日当たりが良く、暖かい場所に置いて管理してください。
水やり
芽が出てくるまでの2~3日は水を切らさないように注意してください。芽と根が出てきたら、そうっと水を捨てて新しい水に取り換えましょう。水が腐るのを防ぐ為です。
収穫
1週間程度で猫草が十分に生長したら、収穫時期です。猫に与えましょう。
猫草は刈り取ったあともまた新芽が出てきますが、栄養はあまりありません。食べ尽くされてしまったら、新しいものを育てるようにしましょう。
猫が猫草を食べ過ぎたら
猫によって猫草の食べ方にも個体差があります。まったく食べない猫、気が済むと止める猫、食べ過ぎる猫。
猫が猫草を食べ過ぎてしまうようなら、様子を見てこちらから与えるようなルールにしてあげましょう。飼い主と猫のコミュニケーションにもなります。
猫草の謎は解けましたか？
大切なペットに与える猫草について、飼い主が正しく理解できていれば安心です。可愛い猫との時間をたくさん楽しんでください。
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