紫エンドウ|春に咲く野菜の花

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金子三保子

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紫エンドウ(実エンドウ)

観賞用の花に比べて、素朴でかわいらしい花が多い野菜の花。今回ご紹介するのは「紫エンドウの花」。紫エンドウは、春に花が咲いたあと、膨らんだサヤの中の実を食べるマメ科の一年草の野菜です。

先日、ご紹介したのはサヤを食べるサヤエンドウ。今回ご紹介するのは、実エンドウと呼ばれる豆を食べるエンドウです。その中でも紫エンドウは、サヤの色が紫色です。

紫エンドウ

紫エンドウの花。この色は紅花と呼ばれています。発色の良い色合いの花がたくさん開花する3月~4月はとても華やか。

 

紫エンドウ

花が終わると小さな紫色のサヤが顔を覗かせます。

 

紫エンドウ

つる性で2m近く伸びるため、支柱に這わせて育てます。一面にシックな紫色のサヤが実ると、とても目を引きます。1苗でもたくさんの実が収穫できますよ。

 

紫えんどう(ツタンカーメンえんどう)

秋の種まきから半年ほどたった頃の4月以降が収穫のスタート。

紫えんどうは、サヤがぱんぱんに膨らんだ頃が収穫時です。その頃になると、サヤにしわが出はじめるのが目安になります。

 

紫エンドウ

サヤは紫色ですが、実は緑色。ご飯と炊いたり、汁物、ポタージュやサラダ、炒め物など……。春らしい色合いが季節感のある食卓を演出してくれます。

花は切り花としても使うことができ、エンドウマメの紅花種は切り花(グリーン素材)として流通しています。「豆の花」や「エンドウ豆」、「エンドウ」などが流通名です。

秋に種をまいてからだと収穫まで半年ほどかかりますが、春につるがさほど伸びていない状態のポット苗が流通しています。鉢植えでも栽培可能です。この春、育ててみませんか?

 

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金子三保子

フラワーコーディネーター、フォトグラファー、ライター。 2022年6月、日東書院本社より「植物のきもち ~がんばりすぎないガーデニング」出版。 ギフトや装花などのフラワーコーディネート、自身でコーディネートした作品の撮影、雑誌や会員情報誌への提案など幅広く活動中。現在は植物に関する記事の執筆にも携わる。庭仕事はライフワーク。映画「余命1ヶ月の花嫁」ブーケ製作。

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