フサアカシア(ミモザ)♪春に咲く黄色いふわふわの花

戸松敦子
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フサアカシア(ミモザ)
トゥデイズプランツ、今回ご紹介するのは「フサアカシア(ミモザ)」。春に小さな黄色いポンポンのような花を咲かせる、マメ科アカシア属の半耐寒性常緑高木です。
フサアカシア
フサアカシアは3月~4月頃、ふわふわとした黄色い花を枝垂れるように咲かせます。樹高は10~15mにも生長し、枝も伸びやかにとても大きく育つので植えるには広いスペースを必要とします。暖地では公園樹としても用いられています。
先日、散歩途中にとても見事なフサアカシアに出会いました。花も葉も瑞々しくイキイキとして、樹形も美しく、しばらく立ち止まって見とれてしまい、ずっと見ていたい気持ちになりました。
日本では、フサアカシアやギンヨウアカシアなど、黄色い房状の花を咲かせるマメ科アカシア属の仲間を「ミモザ」と呼んでいることが多いのですが、ヨーロッパでミモザと言えばこの「フサアカシア」だそうです。
フサアカシア
フサアカシアはギンヨウアカシアよりも樹高が高くなるため、日本では樹高5~8mほどのギンヨウアカシアが好まれて、よく出回っています。
フサアカシアとギンヨウアカシアの違いは、樹高以外にも葉の色や長さ、形でも区別できます。フサアカシアの葉は緑色で長く、小葉の数も多い特徴があります。葉を触るとふさふさとして柔らかい印象です。
ギンヨウアカシア
ギンヨウアカシアは、名前のとおり葉がきれいなシルバー色で、葉の長さが短く、葉の付き方も異なります。ギンヨウアカシアの葉の触り心地は意外と硬い感じです。
フサアカシア
アカシア(ミモザ)は、日なたと水はけの良い用土を好みます。強風で倒れやすいので添え木などで補強してあげるといいですね。東京以西であれば屋外で冬越しできるくらいの耐寒性があります。
先日見かけたフサアカシアは樹高3mほどで、中心の太い幹を切って上手に芯止めして高さを押さえている様子でした。このようにすると、それほどスペースが無い場所や高さを出したくない場所でも、大きさを調節して育て続けることができるのだなと感心しました。太い幹を切ると切り口から雑菌が入りやすいので、切った時には癒合剤を塗っておくと安心ですね。
皆さんの近くにも、フサアカシアの木がありますか?アカシア(ミモザ)の木をみつけたら、ぜひ葉の色や長さ、形、質感などを観察して、フサアカシアかギンヨウアカシアか、またはもっと別のアカシア(ミモザ)か調べてみてくださいね。
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- 「ミモザ」はギンヨウアカシアやフサアカシアなど、黄色い房状の花を咲かせるマメ科アカシア属の総称です。シルバーリーフと呼ばれる銀色がかったグリーンの葉が特徴的な半落葉~常緑高木です。本来の「ミモザ(mimosa)」はオジギソウの学名ですが、黄色の房状の花が咲くアカシアの仲間の呼び名として使われています。 ミモザ(アカシア)は庭木としても人気です。銀色がかったグリーンの葉と、春先に咲く明るい黄色の花のコントラストが美しい樹木です。ただしミモザ(アカシア)は庭植えにすると非常に大きくなるので、植える場所を考える他に毎年の剪定が必要になります。 3/8は国際女性デーといって、女性の政治的自由と平等を訴える日として国連が制定しています。この日はイタリアでは「女性の日」とされ、女性への日頃の感謝を込めて、男性から女性へミモザ(アカシア)の花を贈る習慣があります。日本でも「ミモザ(アカシア)の日」とされ、女性へミモザ(アカシア)の花を贈る習慣が定着しつつあります。
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