アグリス成城に聞いた! 家庭菜園で「初心者におすすめの夏野菜」と「少しコツがいる夏野菜」
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Photo by:アグリス成城
夏野菜の植え付けシーズンがやってきました! 「今年は何を育てようかな?」「今年こそ、家庭菜園デビューしたい!」とワクワクしている方も多いのではないでしょうか? そこで今回は、東京・世田谷区の貸菜園「アグリス成城」の広報・川村和江さんに、「初めてでも育てやすい夏野菜」と「意外と苦戦しがちな夏野菜」を教えてもらいました。ぜひ、今年の野菜作りの参考にしてみてくださいね。
撮影協力/アグリス成城(2026年4月20日取材)
目次
夏野菜はいつが植え時? 今年は何を育てる?

編集部:
アグリス成城では、もう、夏野菜の植え付けをしていますか?
川村さん:
はい。4月20日~5月10日くらいまでが夏野菜の植え付けのベストシーズンなので、ちょうど皆さん植え始めていますよ。
編集部:
家庭菜園が初めての方でも、育てやすいおすすめの夏野菜はありますか?
川村さん:
はい。あります。では、さっそく苗売り場に行って一緒に苗を見てみましょう。
初心者におすすめの夏野菜
ピーマン・京波

川村さん:
初心者の方でも失敗しにくい、育てやすい野菜のナンバーワンといえば、ピーマンです。
おすすめする理由は、①場所をとらない。②たくさん収穫できる。③虫に食べられにくい。④半日陰くらいでも意外に育つ。などがあります。

編集部:
本当にそうですね! 次々と実がなり、寒くなる頃まで休むことなく収穫できますし、虫に食べられたりせずにきれいなピーマンが収穫できます。日当たりが好きではありますが、背が高くなる野菜の隣に植えたときも、それなりに収穫があったように思います。
トウガラシ・甘とう美人

川村さん:
甘とう美人は、「万願寺とうがらし」によく似ている、長さ15cmくらいになる辛くないとうがらしです。肉厚でやわらかく、辛みがほとんどなく甘みがあります。甘とう美人も、ピーマンと同じ理由で育てやすいのでおすすめです。
編集部:
夏野菜は一株でいくつ収穫できるか数えてみたとき、甘とう美人とピーマンが優勝しました(笑) やっぱり間違いなく育てやすくて丈夫な夏野菜なのですね。
ミニパプリカ・こすずちゃん

川村さん:
通常、パプリカは、緑の実が育ってカラフルな色に変わるまでに時間がかかり、その間に虫に食べられてしまうことがあります。でも、ミニパプリカは実が小さくて、実がなってからすぐに色がつくので、虫に食べられることなくきれいに収穫できるところがおすすめポイントです。小さなお子さんにも人気があります。
編集部:
パプリカを育てるとき、いつも虫にやられてしまって悔しいので、カラフルな色に熟す前の緑色の状態で収穫して食べることが多いです。ミニパプリカは、カラフルな色を楽しめていいですね!
長ナス・庄屋大長

川村さん:
ナスも収穫できると嬉しいですよね。ナスだったら、庄屋大長がおすすめです!
ナスは水が足りなかったり、秋に寒くなってきたときに、実が固くなりやすいんです。でも、そんなときにも庄屋大長のような長ナスは固くなりにくく、傷もつきにくくて、やわらかいままで収穫できるんですよ。

編集部:
なるほど! 酷暑でも長くてやわらかい実が収穫できたのを覚えています。美味しくて大好きです。
ミニトマト・イエローアイコ

Photo by:アグリス成城
編集部:
ミニトマトは人気がありますが、初心者にも育てやすいと思いますか?
川村さん:
ミニトマトは「ザ・夏野菜」なので皆さん育てたいですよね。育てるときは必ず、日当たりと風通しが良い場所で育ててください。日当たりが悪い場所での栽培はおすすめしません。
ミニトマトと大玉トマトだったら、断然ミニトマトが育てやすいです。ミニトマトの中では、黄色のミニトマトがおすすめです。実は、赤よりも黄色の方が糖度が高かったりもするので、ぜひ、育てて食べてみてもらいたいです。
シソ・バジル

シソ
川村さん:
シソやバジルは、ミニトマト、ピーマン、ナスなどの間に植えておくと、ちょこちょこ収穫する楽しみができるのでおすすめです。収穫すると、そこから枝分かれしてどんどん増えるので、次々と収穫できますよ。

バジル
川村さん:
バジルは、トマトのそばに植えておくとコンパニオンプランツ(近くに植えるとお互いの生長に良い相乗効果を生み出す植物)になるのでいいですね。
つるなしインゲン・さつきみどり

Photo by:アグリス成城 つるなしインゲンの花が咲いてこれから実が大きくなるところ
川村さん:
マイナーどころですが、つるなしインゲンもおすすめです。
編集部:
つるなしということは、支柱が必要ないということですか?
川村さん:
そうです。まとまってこんもりと育つので、場所をとらず、背の高い支柱を立てる必要もなく、生長が早く短期間で収穫できるんですよ。
畑に花があるのもおすすめ

川村さん:
夏野菜と一緒に、花が咲くハーブを植えると、畑が華やかになっておすすめですよ。
編集部:
自分の畑の目印にもなっていいですね!
人気だけど少し注意が必要な夏野菜
キュウリ

編集部:
キュウリも人気がありますよね。

川村さん:
キュウリはすぐに実が大きくなって次々収穫できるので、とても楽しいですよね。でも、キュウリがぐんぐん育つのに適した広い場所が無いとか、畑が遠くて2週間に1回くらいしか行けないような方にはおすすめしません。次々と実がなって大きく育つので、あっという間に巨大化して、味が落ちたり株も弱ります。たまにしかお世話できないと、普通サイズのキュウリは収穫できません。
ゴーヤ

編集部:
ゴーヤはどうでしょうか?
川村さん:
ゴーヤもぐんぐん伸びて広がっていくので、場所の確保が必要です。グリーンカーテンを作る方もいますよね。ハチなどの昆虫が来ないような場所や風が吹かない場所では、自然受粉が少し難しく、実がなりにくかったり、プランターで土が少ないと、実が大きく育ちにくいことがあります。
大玉トマト

Photo by:アグリス成城
編集部:
大玉トマトは難しいですか?
川村さん:
大玉はいっぱい実を付けてしまうと栄養が分散してしまうので、摘果(幼い果実を間引く作業)が必要です。また、大きな実が完熟するまでに虫に食べられたり、病気になったりすることもあるので、初心者の方にはミニトマトをおすすめします。
取材に訪れたアグリス成城をご紹介

Photo by:アグリス成城
アグリス成城は、小田急線「成城学園前駅」西口から徒歩1分の場所にある貸菜園です。菜園入口にあるクラブハウスの1階はフラワーショップになっていて、2階ではカルチャースクールなどが開催されています。
アグリス成城の新しい取り組み
編集部:
お店の雰囲気が変わりましたね!
川村さん:
そうなんです。1階のフラワーショップが少し広くなり、カゴメ株式会社さんやローカルフードサイクリング株式会社さんとのコラボレーションの取り組みも始まりました。
野菜生活ファーム世田谷として

川村さん:
アグリス成城の菜園30区画がカゴメ”野菜生活ファームサテライトフィールド”になり、これから様々なイベントなどを行っていきます。
手を数十秒かざすと野菜摂取量を測ることができる「ベジチェック」の機械もありますよ。やってみますか?

編集部:
ぜひ! (やってみると結果の数値は5.3で「もう少し」のランク。野菜はたくさん食べているつもりですが、カロテノイドは足りないようです。)
以前、カゴメさんのイベントを取材させてもらいましたが、とても盛り上がっていたので、これからの企画も楽しみですね!
LFCコンポストさんとのコラボレーションが始まりました!

編集部:
LFC(ローカルフードサイクリング)さんのコンポストですね! 先日、LOVEGREENも代表のたいら由以子さんを取材させていただきました。何かコラボしているのですか?
川村さん:
はい。LFCコンポストを使っている方が、その堆肥で野菜を育てる区画をご用意しました。初年度はお得な価格でご利用いただけます。

川村さん:
菜園には、LFCさんの木枠のコンポストを設置して、家庭で出た生ごみから堆肥を作る循環の実証実験を行っています。LFCコンポストで作った堆肥の回収も始まりました。
編集部:
訪れる方がさらに楽しくワクワクする場所になりますね。取材にご協力いただきありがとうございました。
今回お話をお聞きした方

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