ムスカリとは？育て方・栽培方法｜植物図鑑

日当たり・置き場所

ムスカリは、日当たりと水はけの良い場所に植え付けましょう。

用土

一般的な草花が育っている土なら植え付け可能です。乾燥気味の土を好むため、水はけが良い土に植え付けましょう。

鉢植えは、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。

水やり

地植えは、水やりをすると球根が腐ってしまう可能性があるので、植え付け直後以外は水やりの必要はありません。

鉢植えのムスカリは、鉢の表面が乾いたら水を与えましょう。

開花後の水やりは、葉が黄色くなって枯れるまでは続け、夏の間は断水します。秋に芽が出てきたら、再開しましょう。

肥料

肥料は多すぎても足りなくても植物の生長に影響が出ます。

地植えは、充実した球根で一般的な草花が育っている庭ならば無肥料でも開花します。庭の状況に合わせて与えるかを決めましょう。

鉢植えは、緩効性肥料を元肥として混ぜて植え付け、花後の5月に再度追肥する程度で十分です。最近の培養土は、土の中に元肥が入っている商品もあります。確認してから元肥を入れるか入れないかを決めましょう。

選び方

ムスカリは秋に出回る球根か、芽が出た状態の芽出し苗として販売されます。

球根は、カビがついていない充実した球根を選びましょう。芽出し苗で購入する場合は、葉の色がきれいなもの、葉があまり伸びすぎていないものが良い苗です。

新種が続々と登場し、紫系の濃淡の他、ピンク、白など様々な色のものがあります。咲き方もユニークなものがあるので、植栽するスペースに応じて品種を選びましょう。

植え付け

ムスカリの植え付け時期

植え付け時期が早すぎると、葉がだらりと伸びて見栄えが悪くなります。植え付け時期の目安は、お住まいの地域の紅葉が色づいて朝晩の気温が低くなったころがよいでしょう。春に咲く球根の花は、寒さに当たることによって花芽をつける性質があります。あまり遅らせると球根の生長が間に合わないので気をつけましょう。

ムスカリの植え付け場所

球根は、日当たりと水はけが良い場所に植えます。地植えのムスカリは深さ5cm程度、間隔は詰めて植えたほうがきれいに見えます。

数年間植えっぱなしで管理する場合は、分球して増えることを考え、球根同士の間隔をあけて植えこみます。たくさんのムスカリをカーペット状に咲かせたい場合は、密植して植えこみましょう。

植え替え・鉢替え

植えっぱなしのムスカリ

ムスカリは地植えでも鉢植えでも育てることができます。植えっぱなしで管理すると、球根が分球し、やがて窮屈になります。数年に一度、球根を掘りあげて植え替えましょう。

ムスカリを掘り起こして管理する場合

葉が黄色くなって枯れてくる6月くらいに堀りあげ、乾かして保存し、秋に植え付けます。親球根の周りに小さな子球根がたくさんついています。保存時は子球根ははずさず、植え付けるときにはずして植えます。

花

ムスカリは3月～5月中旬に開花します。花が茶色くなってきたら、花茎のみ根元でカットすると、球根が生長する方に栄養が回り充実した球根に生長します。

収穫

ムスカリの花は切り花として楽しむことができます。最近は、球根付きのムスカリが切り花として流通し、人気があります。

夏越し

ムスカリは数年間は植えっぱなしにできますが、次第に球根が増えて土の中で窮屈になってくるため、数年に1度は植え替えをしましょう。

増やし方（株分け、挿し木、葉挿しなど）

ムスカリは植えっぱなしで自然に分球して増えます。花の開花後、球根を掘り起こして保管する場合は、子球根をつけたまま保管し、植え付けるときに子球根を切り離しましょう。