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ガーデンシクラメンとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

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植物名
ガーデンシクラメン
学名

Cyclamen

英名
Garden cyclamen
科名
サクラソウ科
属名
シクラメン属
原産地
地中海沿岸

ガーデンシクラメンの特徴

ガーデンシクラメンとは、名前からもわかるようにシクラメンを改良した品種です。シクラメンは冬に室内で楽しむ鉢花の代表ですが、ガーデンシクラメンは、耐寒性があり寒い冬も屋外で楽しむことができます。寄せ植えなどに使う冬のガーデニング植物の定番としてよく用いられます。

寒さに弱いシクラメンのウィークポイントを克服するため、ミニシクラメンの中から特に耐寒性の強い系統を選抜し、冬に屋外でも育てられるように改良されたものがガーデンシクラメンです。冬から春にかけて次々に花を咲かせ、花の少ない時期のお庭を明るく盛り上げてくれます。花の色はシクラメンとほぼ変わらず、赤や白、ピンク、紫などがあります。花の形もバリエーションが豊富です。

購入する際、「ガーデンシクラメン」という表記がなく、「ミニシクラメン」とだけ書かれているような場合は、耐寒性が弱く、強い霜に当たると枯れてしまうことがあるため、買う前に耐寒性の強さを確認することが大切です。寒さにそれほど強くないタイプの場合は、株元にマルチングをしたり軒下で育てるなど寒さ対策を行いましょう。

ガーデンシクラメンの詳細情報

園芸分類 球根
草丈・樹高 15~20cm程度
耐寒性 強い
耐暑性 弱い
花色 赤、白、ピンク、紫等
開花時期 10月~4月頃

ガーデンシクラメンの種類

ガーデンシクラメン

ガーデンシクラメン(一重咲き)

一重咲きのスタンダードなガーデンシクラメンです。

ガーデンシクラメン

ガーデンシクラメン(フリル咲き)

フリルのように可愛い花が咲くタイプです。同じフリル咲きでも様々な種類があります。

ガーデンシクラメン ジックス

ガーデンシクラメン’ジックス’

花がまるで傘のように咲く品種です。

ガーデンシクラメン グリーンティアラ

ガーデンシクラメン’グリーンティアラ ’

八重咲きで、花弁の先端がグリーンがかっています。

ガーデンシクラメンの花言葉

 

ガーデンシクラメンは毎年咲く球根植物

ガーデンシクラメン 球根 夏越し 二年目

ガーデンシクラメンは冬の間次々と花を咲かせ、春になると少しずつ花や葉が減り、5月頃になると花が咲かなくなります。夏が苦手なことによりワンシーズン限りの楽しみ方をするケースが多いかもしれませんが、球根植物なので本来は上手に育てれば何年でも花を咲かせることができます。シクラメンの夏越しのコツを覚えて、2年目以降の花を咲かせてみましょう。

ガーデンシクラメンの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え
肥料
開花

ガーデンシクラメンの栽培環境

日当たり・置き場所

ガーデンシクラメン 育て方 球根 冬の花 

日当たりを好みます。日当たりが悪いと花芽がつきにくくなります。

東京以西では、秋に出回る開花株を花壇やコンテナに利用できます。

用土

市販の草花用培養土で問題なく育ちます。専用の土も販売されています。

ガーデンシクラメンの育て方のポイント

水やり

水の与え過ぎはガーデンシクラメンの生長を著しく妨げます。

地植えの場合は、植え付け直後は土が乾ききらないように気を付けますが、根付いてしまえば特に水やりの必要はありません。乾燥が数日続いて表土が乾いているようであれば、株元にたっぷりと水やりしましょう。

鉢植えの場合は、表土が白っぽく乾いたらたっぷりと水やりをします。

地植え、鉢植え共に水やりは花や葉にではなく、株元に行います。土が乾ききると花が倒れてくたっとしますが、水が切れてからそれほど時間がたっていなければ、しっかり水やりをして直射日光の当たらない場所で休ませると回復します。

肥料

開花期が長いので、花が次々と咲いている時期には追肥が必要です。10月~3月頃まで適宜適量を追肥しましょう。

病害虫

ガーデンシクラメンを育てるうえで厄介な季節が梅雨前後です。

高温多湿の時期、水分を取り過ぎて根が腐ってしまったり、花に灰の点がついてしまう灰色かび病、草や茎が黄色く変色して枯れてしまう萎凋病(いちょうびょう)という病気になることがあります。これらを予防するためには、夏越しの際、直射日光が当たらない風通しの良い場所に移動させることが大切です。

ガーデンシクラメンの詳しい育て方

選び方

ガーデンシクラメンは、葉の数と同じ数の花が咲くと言われます。葉が多くしっかりと元気で、蕾がたくさん上がってきている株が良苗です。葉や蕾が少なかったり、徒長しているものなどは避けましょう。

種まき

種まきは、秋の涼しい時期に行います。種は非常に小さいのでなるべく重ならないように土の上にパラパラまき、土を被せます。この時、多くの土を被せると種から出た芽が土から出て来れなくなってしまうので、薄く土をかけましょう。

植え付け

植え付け適期は秋です。暑すぎても、寒すぎても根や葉の生長が見込めないため、涼しいと感じるくらいの気温になったら植え付けを行いましょう。

球根植物なので、開花苗を植え付ける時はあまり根の部分はいじらないで植えます。

植え替え・鉢替え

植え替え適期は秋です。寒い時期に花を咲かせる植物ですが、極寒期の植え替えは避け、10月~11月頃に植え替えます。植え替え時は、根鉢を崩さないように気を付けましょう。

ガーデンシクラメンの花が終わったら、タネになる前に取り除きます。根元をしっかり抑えながら茎をねじり、上にひっぱるように取ります。

ガーデンシクラメンは一つの茎に一つの花を咲かせます。ひとつの茎にいくつも花を咲かせるわけではないので、枯れた花をそのままにしておいてもあまり影響がないように思えますが、枯れた花をそのまま放置しておくと種ができ、新しく咲く花の養分が種に回ってしまうことになります。

花が咲き終わったら茎の根元からひねるようにして抜き取りましょう。途中で切れた茎をそのままにしておくと、病気の原因にもなるので茎は根元から取り除くことがポイントです。

夏越し

水をあげない夏越し方法

5月頃、葉が黄色く枯れてきたら花と葉をすべて取り除きます。屋外の雨の当たらない半日陰~日陰に移動して、水やりせずに休眠させます。夏の休眠中は水やりは止めます。

秋になったら、水やりを開始して元気な葉が生えたら日当たりの良い場所に移動して育てます。球根部分を触って堅ければ無事に夏越しできています。元肥入りの新しい培養土に植え替えたり、植え替えなくても肥料を適量あげるとより良いです。

水をあげる夏越し方法

5月頃、株に元気が無くなってきたら枯れた花と葉を取り除き、元気な葉だけを残して屋外の半日陰~日陰に移動させ、土が乾いたらたっぷり水やりをして引き続き葉を育てます。夏の間も水やりが必要ですが、水をあげない夏越し方法よりも花が早く咲きます。

秋になったら、日当たりの良い場所に移動して育てます。元肥入りの新しい培養土に植え替えたり、植え替えなくても肥料を適量施すとより良いです。

▼ガーデンシクラメンの夏越しについてはこちら

冬越し

基本的には寒さに強いため、特別な冬越しの作業はありません。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

種まきで増やすことができます。

ガーデンシクラメンを植え替えよう!

ガーデンシクラメンの植え付けや植え替えの時期は秋。10月から11月が適期と言われています。暑すぎても、寒すぎても根や葉の生長が見込めないため、涼しいと感じるくらいの気温になった時が適期です。

用意するもの

  • ガーデンシクラメン
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石
  • 赤玉土
  • 草花用の培養土

今回は、この3種類の土を使用しました。使用する用土は赤玉土、腐葉土と一般的な植物と変わらない普遍的な用土で間に合います。用土を少し凝りたいという方はピートモスを使用して保水性、通気性を高めよりよい環境を整えてあげましょう。3割程、混ぜ合わせると効果的のようです。

今回は、草花用の培養土と赤玉土を使いました。専用の土も販売されています。

ステップ1 ポットから取り出す

鉢花の根は繊細なので優しく扱いましょう。まわりの土をすこし払いましょう。

鉢花の根は繊細なので優しく扱いましょう。まわりの土を少し払います。

 

黄色い葉っぱがあったら、ひねるようにして摘み取ります。

黄色い葉っぱがあったら、ひねるようにして摘み取ります。

ステップ2 鉢に入れる準備

鉢底ネットを設置します。

鉢底ネットを設置します。

 

鉢底石を入れていきます。

鉢底石を入れていきます。

 

鉢底石を入れていきます。

赤玉土を入れていきます。

ステップ3 ガーデンシクラメンを入れていく

その後、鉢花の土を少し入れた後に、ガーデンシクラメンを入れていきます。

その後、草花用の培養土を入れた後に、ガーデンシクラメンを入れていきます。

 

ガーデンシクラメンがぐらつかないように、まわりに土を入れていきます。 

ぐらつかないように、まわりの隙間に土を入れます。  

植え替えたら、葉に水がかからないように、葉をもちあげて水をたっぷり与えましょう。枯れかけの花は、新しく咲く花の養分まで余分に取ってしまうので、早めに摘み取りましょう。花が咲き終わったら茎の根元からひねるように摘むと、次々と蕾が咲いてきます。 

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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