アメリカンブルー(エボルブルス)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- アメリカンブルー(エボルブルス)
- 学名
Evolvulus pilosus
- 英名
- Blue daze
- 科名
- ヒルガオ科
- 属名
- エボルブルス属
- 原産地
- 中央アメリカ
アメリカンブルー(エボルブルス)の特徴
アメリカンブルーは、ヒルガオ科エボルブルス属の半耐寒性多年草です。
開花期は5月~10月。半耐寒性なので暖かい土地では屋外で冬越しできますが、霜にあたると枯れてしまうため、日本では一年草として扱われることが多い植物です。這うように横に広がりながら伸び、直径2cmくらいの小さな青い花をいくつも咲かせます。白い花が咲く「アメリカンホワイト」も出回っています。花壇の前景やグランドカバー、ハンギング仕立てなど幅広く楽しめます。
本来は「エボルブルス」という名ですが、1980年代の初輸入時には植物分類が分からなかったため、アメリカ原産のブルーの花をそのまま英語にした名で定着してしまったといわれています。
アメリカンブルー(エボルブルス)の詳細情報
園芸分類 | 草花 |
---|---|
草丈・樹高 | 20~40cm |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
花色 | 青 |
開花時期 | 5月~10月 |
アメリカンブルー(エボルブルス)の種類
アメリカンホワイト
アメリカンブルーの白花品種。
アメリカンブルー(エボルブルス)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
開花 | ||||||||||||
肥料 |
アメリカンブルー(エボルブルス)の栽培環境
日当たり・置き場所
日がよく当たり、風通しと水はけの良い場所に植えましょう。寒さにそれほど強くないため、暖地以外で越冬させたい場合は冬は室内で管理しましょう。
用土
水はけが良く、適度に保水性がある土を好みます。市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
アメリカンブルー(エボルブルス)の育て方のポイント
水やり
過湿を嫌うので、基本的には表土が乾いてからたっぷりと水やりします。
ただ、真夏は水切れに注意が必要で、やや湿っていても早めに与えましょう。真夏の水やりは、朝または夕方の涼しい時間帯に行います。昼間に水をあげると蒸れてしまうので避けます。
水やりは「株元に」する方が良い草花が多いですが、アメリカンブルーの場合は違います。ハダニの発生を予防するため、葉の上から株全体に水をかけることをおすすめします。
肥料
植え付け時に元肥を混ぜ込みます。花期が長いので、適宜追肥を行って肥料が切れないようにしましょう。
病害虫
アメリカンブルーは、ハダニが発生しやすい植物です。ハダニは水を嫌うので、水やりの際、株の上から全体的にまんべんなく注ぐようにしましょう。
ハダニ:ハダニは高温乾燥している場所に発生します。暖かい時期に発生しやすく植物の葉から栄養を吸収して弱らせます。また、株が弱っているとハダニの被害にあいやすく、被害も大きくなります。被害が大きくなると葉緑素の不足によって光合成ができなくなり、生長不良になったり枯れていきます。
アメリカンブルー(エボルブルス)の詳しい育て方
選び方
葉色が良く、茎が太くてしっかりしている株を選びましょう。アブラムシやハダニなどの虫がついていたり、茎が徒長してひょろひょろしているものや、下葉が枯れているものは良い苗ではありません。
植え付け
植え付けの適期は、春から初夏です。
地植えの場合は、植える場所を耕して腐葉土や元肥を混ぜてから植え付けます。横に広がって育つため30cmほど間隔をあけて植えましょう。
鉢植えの場合は、鉢底石と草花用の培養土を使って植え付けます。
剪定・切り戻し
アメリカンブルーの花は枝の先の方に咲くため、摘心や切り戻しをして枝数を増やしておかないと花があまり咲かなくなります。
花が咲きにくい場合や、ある程度伸びてきたら思い切ってカットしましょう。カットすることで枝数が増え、新しい枝に十分な栄養が行き、花が咲きやすくなります。株のバランスも良くなり、風通しも良くなるので、日頃から適度に茎をカットしながら育てましょう。
植え替え・鉢替え
基本的には一年草扱いですが、越冬させた鉢植えは春に一回り大きい鉢に新しい土を使って植え替えましょう。そのままのサイズで育てたいときは、根を整理してコンパクトにし、同じ鉢に新しい土を使って植え直します。
花
小さな青い花は、朝開いて夕方には閉じてしまいます。曇りの日には咲かないこともあります。アサガオやハイビスカスと同じ一日花(朝咲いて、しぼむまでが一日の花)ともいわれています。
夏越し
水切れすると葉がチリチリになって戻らなくなってしまうことがあります。
真夏は朝晩の涼しい時間帯にたっぷり水やりを行いましょう。
冬越し
寒さにそれほど強くないため、一般的には一年草扱いとされています。
暖地以外で冬越しにチャレンジする場合は、鉢植えは室内に取り込みましょう。地植えの場合は、株を土から掘り上げて鉢に植え替え、室内で管理します。挿し木で増やしたものを室内で管理し、春になったら外で育てる方法もあります。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
挿し木で増やすことができます。最適期は初夏です。