ナスタチウム(キンレンカ)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
ナスタチウム(キンレンカ)
学名

Tropaeolum majus

英名
Nasturtium
別名・流通名
ペルークレソン
科名
ノウゼンハレン科
属名
ノウゼンハレン属
原産地
ペルー

ナスタチウム(キンレンカ)の特徴

初夏から晩秋にかけて花が咲くナスタチウム。ペルーで発見されたこの植物ですが、日本にナスタチウムが輸入されたのは江戸時代。以来観賞用として親しまれてきています。

ナスタチウムの葉は丸い形をしています。この葉が蓮に似ていることから、蓮の漢字を使い金蓮花(キンレンカ)との別名がついています。

ナスタチウムの花の色は鮮やかな暖色。オレンジ、黄色、赤と鮮やかな色合いが中心です。観賞用として楽しまれているナスタチウムですが、近年は食用としても利用されていて流通もしています。葉や花を食せるエディブルフラワーとしても重宝されています。

ナスタチウム(キンレンカ)の詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 20~60㎝
耐寒性 弱い
耐暑性 弱い
花色 黄、オレンジ、赤、アプリコット
開花時期 6月~11月頃

ナスタチウム(キンレンカ)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
肥料
開花

ナスタチウム(キンレンカ)の栽培環境

日当たり・置き場所

ナスタチウムは日当たりがよく、風通しのよい場所で育てます。ナスタチウムは夏の花ですが、真夏の暑さは苦手です。真夏は日が当たりすぎない場所で管理しましょう。

用土

市販されている園芸用用土、もしくはハーブ用用土を使います。自分で土を選んで配合する場合、赤玉小土と腐葉土を混ぜ合わせる配合が一般的。用土づくりに神経質にならなくてもナスタチウムは十分育ってくれます。

ナスタチウム(キンレンカ)の育て方のポイント

水やり

ナスタチウムは過湿が苦手なので、乾いたらたっぷりと水やりをすることを心がけましょう。水のやりすぎは徒長や根腐れの原因となります。

肥料

ナスタチウムは肥料をあげすぎると葉ばかりが茂って、花つきが悪くなります。植え付け時に元肥を入れてからは、開花中に2週間に1回程度与えるようにします。

病害虫

気を付けなければならない病気は「立ち枯れ病」です。初夏の高温多湿時期に多く発生します。葉が密集する生長期な上に、葉の内側の気温が高まってしまうので発病するのです。発病すると葉が変色し、根が腐り枯れてしまいます。生長期に摘芯を行い風通しを良くするで、立ち枯れ病を防ぐことが出来ます。

ナスタチウム(キンレンカ)の詳しい育て方

選び方

葉っぱの色が生き生きとした色のナスタチウムを選びましょう。

種まき

市販のナスタチウムの種は問題ありませんが、自分で育て種を収穫した場合は薄皮がついているので剥がしてから種まきを行いましょう。プランターまたは鉢を用意し、等間隔に種をばらまきます。芽が出るまではたっぷり水を与えましょう。本葉が出てきたら別の鉢に植え替えます。

植え付け

植え付けも種まき同様、春から初夏の温かい時期に行うのが適切です。一回り大きめの鉢を用意すると良いでしょう。多種で寄せ植えする場合は、横に広がって生長するので30cm程間隔を空けると互いの生長を邪魔しません。

ナスタチウムは直根性です。植え付ける時は、根を触らないようにしましょう。

直根性とは
根っこが地中深く枝分かれすることなく、まっすぐに伸びていく性質のことをいいます。
地中深く伸びた後に分岐するものもありますが、基本的には太い根が下に伸びていく性質をいいます。そのため直根性の植物は、太い根を少しでも痛めてしまうと植物のダメージが大きく、うまく根付きません。このことから植え替えの時に注意が必要な植物と言えます。

仕立て方

ナスタチウムは横に広がるように生長するので隣の植物とは間隔をあけましょう。ナスタチウムはハンギングバスケットに植えても見栄えがする素材です。

摘芯(摘心)・摘果

苗が若いうちに摘心をして脇芽を生長させると、しっかりとした茎数の多い苗になります。

剪定・切り戻し

初夏から秋にかけて花を咲かせるナスタチウム。花がらはまめに摘み取り、種をつけないようにしましょう。またナスタチウムは真夏の暑さは苦手なので、夏前に全体的に切り戻しをすると秋に返り咲きます。

植え替え・鉢替え

ナスタチウムは一年草のため、植え替えの必要はありません。

ナスタチウムは6月から秋まで開花するハーブですが、極端な暑さは苦手なため、真夏は花付きが悪くなります。

収穫

ナスタチウムは葉も花も食べられるエディブルフラワーで、サラダなどに利用されます。

夏越し

ナスタチウムは極端な暑さは苦手なため、真夏だけ日差しを遮る工夫をするか、明るめの半日陰程度の場所に鉢を移動させるようにして株を休ませてあげるようにしましょう。

冬越し

ナスタチウムは寒さは苦手な一年草のため、晩秋ごろまでで寿命が終わります。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

ナスタチウムは種で増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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