収穫ハーブを使った簡単レシピ|ハーブを育てて活用しよう!

戸松敦子
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「4月の寄せ植えに使いたいハーブと野菜15選」で紹介したハーブの寄せ植えがモリモリ育ってきました。ハーブはまめに収穫することによって、さらに勢いよく育ちます。今回は、寄せ植えから収穫したバーブの簡単活用法を紹介します。
目次
寄せ植えのハーブを収穫しよう
寄せ植えにしたハーブは、狭い鉢の中で育ちます。風通しを良くするためにも、ちょこちょこ収穫して楽しく活用しましょう!収穫すると、わき芽が増えたりさらに生長の勢いが増します。
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今回は、6種類のハーブを収穫しました。
ハーブを食用として用いる際は、無農薬栽培の苗を使ったり、種から育てると安心ですね。また、ハーブは妊娠中、授乳中、乳幼児、持病などのある方は使用に注意が必要な場合があります。主治医に相談してから使用しましょう。
ナスタチウム
ナスタチウムは明るい花色がきれいで、料理の飾り付けにぴったりです。花も葉も食べられます。クレソンに似たピリッとした辛さがあり、肉や魚と一緒に食べても美味しいですし、サンドウィッチにはさむとマスタード代わりにも使えます。花は葉よりも辛さがマイルドです。
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▼ナスタチウムを使ったレシピ
チャイブ
チャイブはアサツキを小さくしたような姿をしています。味もアサツキに似ていて、食欲を増進させてくれます。生のままでサラダやスープに入れたり、オムレツなどの卵料理に使うのもおすすめです。
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ローズマリー
ローズマリーは全草に強い香りがあり、殺菌効果があるとも言われています。食品の保存に使ったり、肉や魚料理の臭み消しに使ったりします。香りがとても強いので、少しずつ使うことをおすすめします。
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ローズマリー
- ローズマリーは、地中海沿岸地方原産の常緑性低木のハーブです。全草に爽やかな芳香があり、料理やお茶、薬用、化粧品、香料として幅広く利用されています。 ローズマリーには肌のターンオーバーを促す効果や疲労回復、血行促進などに効果があると言われています。体調を崩した中世ハンガリーのエリザベート王妃がローズマリーのハーブチンキを使用したところ元気と若さを取り戻し、ポーランド王に求婚されたことから「若返りの妙薬」「若返りのハーブ」などの別名があります。 近年は、ローズマリーの香りが脳を活性化し認知症予防に効果的であることがメディアで紹介され、介護の現場などでも使われています。 性質は非常に強健で、乾燥した痩せ地でも育ちます。刈り込みにも耐えるため、生垣などにも利用されます。ハーブの花の中では比較的開花期間が長い部類で、品種によって多少違いがありますが、晩秋から初夏に枝の先に小さなかわいらしい花を咲かせます。花の色は青紫のほか、ピンクや白があり、そのほか葉を楽しむ品種として斑入り種も流通しています。 木立性ローズマリー ローズマリーは非常にたくさんの品種があり、生長の仕方は上に枝を伸ばしていく木立性、地面を這うように枝を伸ばすほふく性、両者の中間的な半ほふく性に分類されます。植え付ける場所や用途に合わせて選ぶとよいでしょう。
スープセロリ
スープセロリは茎が細く、イタリアンパセリやパクチーの葉に似た、やわらかい葉が特徴的。香りはセロリよりも強く、茎も葉も生のまま食べられます。サラダ、スープの浮き実、炒め物など万能に使えます。外側の茎から徐々に収穫できます。
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スープセロリ
- スープセロリは、ヨーロッパが原産のセロリの原種と言われています。半耐寒性の二年草です。中国に伝えられた後、長い間「芹菜(キンツァイ、キンサイ)」と呼ばれ、改良されないで栽培されてきました。 生育が早く、丈夫で育てやすいので家庭菜園向きの野菜です。茎が細く、イタリアンパセリやパクチーの葉に似た葉が特徴です。一般のセロリは葉柄が肥厚しますが、スープセロリは細いままです。見かけはセロリよりも細く小さいのですが、セロリよりも香りが強いので料理の臭み消しにも使われます。 スープセロリは、日当たり、風通し、水はけ、水もちの良い肥沃な環境で栽培します。真夏は直射日光の当たる場所よりも、明るい半日陰で育てた方が葉がやわらかく育ちます。生長してきたら外側の茎から間引きして間引き菜も料理に使います。やわらかいので茎も葉も生のまま食べられます。スープの味を引き立たせるために浮き味にして使ったり、サラダに入れたり、茎と葉を肉と一緒に炒めたり万能に使えます。
バジル
バジルはスパイシーな香りがあり、トマトやニンニク、ナス、チーズなどによく合います。肉料理やパスタ、サラダなどの風味づけにおすすめです。たくさん収穫できたときは、バジルペーストを作って冷凍保存したり、乾燥させて長期保存することもできます。
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バジル
- バジルはシソ科の爽やかな香りのするハーブ。原産地では多年草として扱われている種類もありますが、耐寒性がないため、日本では一年草として扱われていることが一般的です。 バジルの薬草としての主な効用は胃腸の機能の促進として使われます。料理の中でのバジルは、イタリア料理には欠かせないハーブの一つ。フランスでは L’Herbe Royale、ハーブの王様とも呼ばれています。人気のタイのガパオライスのガパオは、本来はホーリーバジルのことですが、日本ではスイートバジルが使われることが多いようです。 日本でも年々バジルの流通量は増え、最近は八百屋さんやスーパーでも葉もの野菜として販売されています。爽やかな香りが食欲をそそり、肉や魚料理の風味付け、サラダ、パスタ、ピザの彩り、バジルを使ったソース、ジェノベーゼソースなど様々な料理に活用されています バジルにはたくさんの種類があり、新品種も続々と登場しています。最も一般的な品種、スイートバジルをはじめ、葉がダークカラーなものや小葉の品種、斑入り種などもあります。最近の新品種では、シナモンバジルなど、本来のバジルの香り以外の香りがするものもあります。
チャービル
チャービルはレースのような繊細な葉が美しく、サラダやケーキなどの飾りとしても使えます。美食家のパセリと言われていて、味はパセリに似ています。チャービルは、セルフィーユとも呼ばれています。
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ハーブをスープの浮き実に使ってみよう
それでは、普段の料理に簡単に取り入れられるハーブの活用法を紹介していきます!
ハーブをさっと洗ってそのままスープの浮き実に。ハーブの一番簡単な使い方です。写真のスープに使っているのはチャービルですが、スープセロリの葉茎も同じように使えます。チャイブを使うときは小口切りに切ると香りが引き立ちます。
野菜スープは、ニンジン、ジャガイモ、セロリ、ベーコンなどをみじん切りにして水とコンソメを入れて煮込み、塩コショウで味を調えるだけ。時間の無い時にもさっと簡単に作れて、ハーブの浮き実をのせたらさらに栄養がとれます。
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ハーブをハンバーグの具材に使ってみよう
写真の5種類のハーブをみじん切りにして、ハンバーグに混ぜて焼きます。肉の臭みが消えて爽やかな風味に仕上がるのでおすすめです。
ローズマリーはかなり香りが強いので、ハーブを初めて食べる方は少しずつ使うといいですね。ちなみに我が家では、ハーブが苦手な家族も食べられるように、ローズマリー以外の4種類を使いました。ローズマリー以外の4種類は、ほどよく肉の臭みを消してくれる程度で強い味の主張はありませんが、ローズマリーは、すーっとするような味が残ります。ローズマリー好きには逆にそれがたまらない味わいでもあるので、テイストの感じ方には個人差があります。
ハンバーグに混ぜるハーブの分量はお好みですが、少量から試していくのがおすすめ。少量でも、自分で育てたハーブが入ったハンバーグは、きっといつもと一味変わって格別です。私はいつもハーブときのこ類、玉ねぎをみじん切りして混ぜ込んでいます。
混ぜ込むハーブを少な目にして物足りないときは、ハーブを付け合わせに添えてもいいですね。辛みのあるナスタチウムの花や葉もお肉にぴったりです。
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ハーブバターの作り方と使い方
ハーブバターには、バター(加塩)1箱、みじん切りしたハーブ、すりおろしたニンニクを使います。
作り方は簡単。数時間かけて常温に戻しておいたバターに、みじん切りしたハーブとすりおろしにんにくを混ぜるだけです。使うハーブの量は、お好みで加減してみてください。まずは少な目に入れて作ってみるのがおすすめです。
ラップでくるんで冷蔵庫で固めます。
固まったら、小さく切って保存します。一つずつキャンディーみたいにくるんでも可愛いですね。
ハーブバターは、冷蔵庫で1週間、冷凍にすると1カ月ほど保存できます。肉料理や魚料理、ピラフ、トーストなどにもとてもよく合います。作っておくと様々な料理に使えて便利です。
ふかしたジャガイモにハーブバターを乗せたら、ものすごく香りの良いじゃがバターができました。ニンニクも入っているので食欲が増し、いくつでも食べられそうです。
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好きなハーブを育てよう!
いつもの料理にハーブを取り入れると、彩りや香りがプラスされて見た目も美味しさも、そして栄養もアップします。収穫したハーブを部屋に飾ると、可愛い花と爽やかな香りに癒されます。ハーブを育てて庭やベランダで収穫できたら気軽に使えていいですよね。
ぜひ、ハーブのある暮らしをお楽しみください。
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