ロウバイ(蝋梅)の育て方|植物図鑑
- 植物名
- ロウバイ(蝋梅)
- 学名
Chimonanthus praecox
- 英名
- Winter sweet
- 和名
- 蝋梅
- 科名
- ロウバイ科
- 属名
- ロウバイ属
- 原産地
- 中国
ロウバイ(蝋梅)の特徴
ロウバイ(蝋梅)はロウバイ科の中国原産の落葉低木です。初春に蝋(ロウ)でコーティングしたような質感の淡い黄色の花を咲かせます。花には芳香があります。ロウバイ(蝋梅)と名がついていますが、梅の仲間ではありません。花の少ない1~2月頃に明るい黄色の小花を枝の先に咲かせます。葉は花の後に出てきます。
ロウバイ(蝋梅)の仲間は園芸品種も数種あります。従来のロウバイ(蝋梅)は花の中心部が赤黒くなっているのが特徴です。園芸品種の中には花芯まできれいなクリーム色のロウバイ(蝋梅)もあります。
ロウバイ(蝋梅)は非常に強健で、あまり土壌を選びません。半日陰くらいでも花を咲かせます。昔から庭木として人気の花木です。初心者でも育てやすいと言えます。
ロウバイ(蝋梅)の詳細情報
園芸分類 | 庭木、落葉 |
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草丈・樹高 | 2~4m |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 黄色 |
開花時期 | 1~2月 |
ロウバイ(蝋梅)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
剪定 |
ロウバイ(蝋梅)の栽培環境
日当たり・置き場所
ロウバイ(蝋梅)は半日陰でも育てられますが、日当たりが良いほうが花付きは良くなります。
用土
ロウバイ(蝋梅)は肥沃で水はけの良い土壌を好みます。
ロウバイ(蝋梅)の育て方のポイント
水やり
表土が乾いたらたっぷりと与えます。庭植えのロウバイ(蝋梅)は根付いてからは特に水やりの必要はありません。降雨に任せます。夏季など高温と乾燥が続くような時は、様子を見て水やりを行います。
鉢植えのロウバイ(蝋梅)は鉢底から水が流れ出てくるくらい、たっぷりと水やりします。
肥料
特に必要ありません。土が痩せてきたと思ったら腐葉土をたっぷりと漉き込むか、緩効性肥料を与えます。
病害虫
特に病害虫の被害はありません。
ロウバイ(蝋梅)の詳しい育て方
選び方
ロウバイ(蝋梅)は主幹がしっかりとしていて、葉の色つやの良い株を選びましょう。
種まき
ロウバイ(蝋梅)の種まきは秋にまき、春に発芽するサイクルです。発芽から開花までには数年かかります。
ロウバイ(蝋梅)は種から育てると親株と同じ花が咲かないこともあります。
植え付け
ロウバイ(蝋梅)の植え付けは冬の厳寒期を避けた、落葉期に行いましょう。
仕立て方
ロウバイ(蝋梅)の若木は細く華奢なので、必要に応じて支柱を立てるようにしましょう。
剪定・切り戻し
ロウバイ(蝋梅)の剪定は、花後に混みあった枝やヒコバエを整理するように剪定します。ロウバイ(蝋梅)は自然樹形のきれいな庭木です。ほとんど剪定の必要はありません。
植え替え・鉢替え
鉢植えのロウバイ(蝋梅)は2~3年に1度鉢底から根が見えてきたら、1~2回り大きな鉢に植え替えます。植え替えはは冬の厳寒期を避けた、落葉期に行います。
花
ロウバイ(蝋梅)の花が咲くのは1~2月頃です。明るい黄色の砂糖菓子か蝋(ロウ)コーティングのような質感の花を咲かせます。花には芳香があります。
夏越し
ロウバイ(蝋梅)にとって夏は生長期です。高温と乾燥が続くような時は、様子を見て水やりを行います。夏の水やりは午前中に行うように注意してください。日中の水やりは土中の温度を上げて、根を傷める原因となりますので避けましょう。
冬越し
ロウバイ(蝋梅)は落葉して越冬します。特に必要な冬越しの作業はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
ロウバイは種まきで増やせます。
雪中四友のひとつである蝋梅(ロウバイ)
雪中四友(せちゅうのしゆう)とは、冬の最中に花を咲かせる蝋梅(ロウバイ)、玉梅、茶梅、水仙の4種類の植物のことを指す言葉です。昔から絵画のテーマとして好まれてきました。 玉梅は、白い梅の花のこと。茶梅は山茶花(さざんか)を指します。
蝋梅(ロウバイ)は、まだ花が少なく寒い時期に春の到来を感じさせる花として、昔から愛されてきたことが分かります。