キングサリとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- キングサリ
- 学名
Laburnum anagyroides
- 英名
- Golden chain
- 和名
- 黄花藤
- 科名
- マメ科
- 属名
- キングサリ属
- 原産地
- ヨーロッパ
キングサリの特徴
キングサリはヨーロッパ原産のマメ科キングサリ属の落葉樹です。房状の黄色い花が鎖(chain)にみえることから、「golden chain tree」という英名で呼ばれるようになりました。その英名を訳し、「金色の鎖の木」訳して「金鎖」と言われるようになりました。
5月頃、枝から垂れるように黄色い花が開花し、満開時は圧巻の風景で、姿がフジに似ているためキバナフジ(黄花藤)と呼ばれることがあります。フジのようなつる性ではありませんが、枝が柔らかいのでアーチやフェンスなどに仕立てることもできます。
ヨーロッパではラバーナム(Laburnum)の名で呼ばれ、イギリスのウェールズにあるボドナント・ガーデン(Bodnant Garden)の長さ55mに渡るキングサリのアーチ(Laburnum Arch)は有名な観光名所となっています。
キングサリは、種類によって樹高や花穂の長さが変わります。広く栽培されているものは花穂が20cmくらいのものですが、花穂が長いものだと60~70cmにもなるものもあります。
花が美しいキングサリですが有毒植物です。口に入れることのないように注意してください。
キングサリの詳細情報
園芸分類 | 庭木、落葉 |
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草丈・樹高 | ~10m |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 普通 |
花色 | 黄色 |
開花時期 | 5月 |
キングサリの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
開花 | ||||||||||||
剪定 |
キングサリの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い所を好みますが、夏に西日が長時間当たるような場所は避けましょう。
用土
水はけの良い土なら特に土質は選びません。
キングサリの育て方のポイント
水やり
地植えは、根付いてからの水やりの必要はありません。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。
肥料
キングサリはマメ科の植物なので、地植え、鉢植えとも窒素分の肥料は控えめにしましょう。
地植えは、寒肥として冬に株元に緩効性肥料を与えます。
鉢植は、3月頃に株元に与えましょう。
病害虫
目立った病害虫の害はありません。
キングサリの詳しい育て方
選び方
葉の色が美しい樹形のきれいな苗木を選びましょう。
キングサリは、種類によって樹高や花穂の長さが変わります。広く栽培されているものは花穂が20cmくらいのものですが、花穂が長いものだと60~70cmにもなるものもあります。
植え付け
植え付けの適時は霜の心配がなくなった3月です。大きくなってからの植え替えは不向きなので植え付ける場所はよく考えてから植えましょう。
仕立て方
自然樹形のほか、枝から花穂が垂れるように開花するので、フェンスやアーチに誘因して仕立てることもできます。
剪定・切り戻し
キングサリは自然に樹形が整うので、混みあった枝を整える程度の剪定で十分です。花芽は春に伸びた枝に翌春開花するので夏以降の大幅な剪定は避けましょう。
花
キングサリの花は初夏に開花します。
夏越し
ヨーロッパ原産の植物のため、高温多湿が苦手です。夏に西日が強く当たり続けるような場所への植え付けは避けましょう。
冬越し
落葉樹なので冬は落葉して越冬します。耐寒性が強いため、特別な対策の必要はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
キングサリは種まきと挿し木で増やすことができます。挿し木の適期は3月で、昨年伸びた枝の中から状態の良い枝を15cm前後用意し、清潔な土に挿します。
種まきの適時は3月です。キングサリの種は毒性が強いため、ペットやお子さんのいるご家庭では取り扱いに注意しましょう。