カワヅザクラの育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- カワヅザクラ
- 学名
- Cerasus × kanzakura ‘Kawazu-zakura’ 
- 和名
- 河津桜
- 科名
- バラ科
- 属名
- サクラ属
- 原産地
- 日本
カワヅザクラの特徴
カワヅザクラは、サクラ属の落葉高木。静岡県の河津町で発見されたのが名前の由来です。早咲き種で、関東では2月頃から咲き始めるので、サクラの代表として有名なソメイヨシノよりも1~2か月早く開花するのが特徴です。さらに、カワヅザクラはソメイヨシノよりも花色が濃いピンクをしていること、ソメイヨシノに比べて花期が長いことも特徴として挙げられます。
カワヅザクラは園芸品種ではなく自然交雑種。人によって改良され作り出された品種ではなく、自然に異品種のサクラ同士が交じってできたものです。オオシマザクラとカンヒザクラの交雑種ではないかと推定されています。
カワヅザクラは、関東ではまだ寒い早春の2月頃から開花し、春の訪れをいち早く報せてくれるサクラです。色も濃く明るいピンクであることも併せて人気が高く、最近では個人の庭や公園、街路樹などにも多く利用されるようになってきました。また、開花シーズンには、伊豆を始め、いろんな地域でカワヅザクラ祭りが開催されます。
カワヅザクラの詳細情報
| 園芸分類 | 庭木、落葉 | 
|---|---|
| 草丈・樹高 | ~10m | 
| 耐寒性 | 普通 | 
| 耐暑性 | 強い | 
| 花色 | ピンク | 
| 開花時期 | 2月~3月 | 
カワヅザクラの育て方カレンダー
| 時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | ||||||||||||
| 植え替え | ||||||||||||
| 開花 | 
カワヅザクラの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たり良く、暖かい場所を好みます。関東以西では問題なく地植えにできます。大きくなる花木なので、鉢植えではなく地植えで育てるようにすると、たくさんの花を楽しめます。
用土
肥沃な土壌を好みます。庭植えは、植え付け前に腐葉土をたっぷり漉き込むようにしましょう。
カワヅザクラの育て方のポイント
水やり
地植えは、根付いてからは特に水やりの必要はありません。夏季など乾燥した晴天が続くような時は、様子をみて株元にたっぷりと水やりを行います。
肥料
花後に翌年の花付きを良くするためのお礼肥として、緩効性肥料を適宜与えます。
病害虫
カイガラムシや蛾の幼虫が付くことがあります。見つけ次第捕殺します。
他にもサクラの仲間は剪定した枝の切り口から雑菌がはいりやすい庭木です。剪定を行った際は、必ず融合剤を塗布するようにしましょう。
カワヅザクラの詳しい育て方
選び方
苗木から選ぶ際には、主幹がしっかりとしていて、木肌につやのあるものを選びましょう。
植え付け
植え付けは落葉期に行います。葉を落とし休眠している時期なので、根鉢を崩さないように、そっと植え付けます。植え付け後はたっぷりと水やりを行い、土と株を馴染ませるようにします。
仕立て方
自然樹形が美しい樹木です。特に仕立てる必要はありません。
剪定・切り戻し
枝が混み合ってきたら不要な枝を間引く程度の剪定をします。横に枝を広げる樹形が美しいので、過度な剪定は必要ありません。
サクラは剪定した枝の切り口から雑菌が入り病気にかかりやすい樹木です。大きな切り口には融合剤を塗布するようにしましょう。
花

カワヅザクラは、まだ寒い2月頃から、鮮やかなピンク色の花を咲かせます。花期は長く、1か月近く咲き続けます。
夏越し
夏は生育期です。特に必要な夏越しの作業はありません。
冬越し
冬になると落葉して、休眠します。特に必要な冬越しの作業はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
挿し木で増やすことができます。
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