万両(マンリョウ)の育て方|植物図鑑
- 植物名
- 万両(マンリョウ)
- 学名
Ardisia crenata
- 英名
- Coral bush
- 科名
- サクラソウ科
- 属名
- ヤブコウジ属
- 原産地
- 日本、東アジア
万両(マンリョウ)の特徴
万両(マンリョウ)はつややかな赤い実はお正月の縁起物として定番。千両(センリョウ)と並び庭木として愛されています。 よく似た両者ですが、万両(マンリョウ)の方が実が大きいため、より額の多い万両と名づけられたのです。 樹高1mほどとコンパクトにまとまり、葉が落ちて間延びした枝を切り詰める程度で、ほとんど剪定の世話がかからないのがうれしいところです。切り落としたところは、すぐに芽吹いてくれます。 湿り気を好むので、初心者に多い根腐れを起こしにくいのが特長です。やや日陰でも生長し、カイガラムシの他は病害虫も少なくとても育てやすいのが万両です。
万両(マンリョウ)の詳細情報
園芸分類 | 庭木、常緑 |
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花色 | 白 |
開花時期 | 7月~8月頃 |
万両(マンリョウ)の種類・品種
赤い実が一般的ですが、白い実の「シロミノマンリョウ」、黄色い実の「キミノマンリョウ」もよく出回っています。 葉に斑の入る改良品種もあります。「紅孔雀」は江戸時代に作出されたもの。葉が赤く縁どられ、表面にも赤い砂をまいたような細かい斑が散っています。
万両(マンリョウ)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
剪定 | ||||||||||||
開花 | ||||||||||||
収穫 | ||||||||||||
肥料 |
万両(マンリョウ)の栽培環境
用土
赤玉土と腐葉土の配合が標準的です。保水力がありながら、表土からすぐ水の抜ける用土を好みます。過湿より乾燥に注意しましょう。
万両(マンリョウ)の育て方のポイント
水やり
鉢植えの場合、表土が乾いたらたっぷりと与えます。地植えの場合、湿り気のある土壌なら特に必要ありません。
肥料
年2回、油かすや固形肥料、遅効性の肥料を与えます。あまり肥料分を要求しないので、控えめでかまいません。
病害虫
風通しの悪い場所では病害虫が発生しやすくなります。元々、暖かい地域に自生するので北風が吹きつける場所は避けましょう。
万両(マンリョウ)の詳しい育て方
選び方
晩秋から冬を中心に、実つきの苗がよく出回ります。なるべく節のつまって、葉の変色が少ないものを選びましょう。
種まき
春に実を採取し、表皮を取りのぞいたらすぐまいてしまいます。発芽から4~5年で実をつけるようになります。
植え付け
地植えの場合は、事前に腐葉土と堆肥をよくすき込んでおきます。鉢植えは2年に1回が植え替えのめやすです。
剪定・切り戻し
ほとんど枝分かれをせずにまっすぐ伸びていき、自然に樹形が整います。枯葉も自然に落ちるので剪定はほとんど必要ありません。
収穫
秋になると徐々に実が色づき始めます。真っ赤に成熟するのは12月頃から。切り取って、花材や飾り物に用います。