サッコウフジ（ムラサキナツフジ）とは？育て方・栽培方法｜植物図鑑
- 植物名
- サッコウフジ（ムラサキナツフジ）
- 学名
Wisteriopsis reticulata
- 英名
- Evergreen Wisteria
- 和名
- 紫夏藤
- 別名・流通名
- ムラサキナツフジ、醋甲藤、サクコウフジ
- 科名
- マメ科
- 属名
- ナツフジ属
- 原産地
- 中国、台湾、ベトナム
サッコウフジ（ムラサキナツフジ）の特徴
サッコウフジは、標準和名をムラサキナツフジというマメ科ナツフジ属の常緑つる性木本。サッコウフジという名前で流通しています。なお、名前にフジと付きますが、ナツフジ属なので、分類が違います。
サッコウフジの花は濃い紫色で、花が咲くのは7月～9月の暑い盛りです。葉は濃いグリーンで、光沢があり、春に咲くフジに比べると厚みがあります。あまり見かけることの少ない珍しい花のようですが、江戸時代にはすでに栽培されていたそうです。盆栽で人気があり、葉が小さめのサツマサッコウフジや、全体的に大ぶりな印象のタイワンサッコウフジなどがあります。
フジのようにはつるを伸ばさず、葉を茂らせてよく茂ります。常緑性で、温暖な地域では戸外で越冬しますが、寒さにはそれほど強くないので、寒冷地では日当たりの良い室内に取り込むようにしましょう。
サッコウフジ（ムラサキナツフジ）の詳細情報
| 園芸分類 | 庭木、常緑 |
|---|---|
| 草丈・樹高 | 2～5m |
| 耐寒性 | やや弱い |
| 耐暑性 | 強い |
| 花色 | 赤紫、紫、白 |
| 開花時期 | 7月～9月 |
紫色の花を一覧で紹介
サッコウフジ（ムラサキナツフジ）の育て方カレンダー
| 時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 開花 | ||||||||||||
| 植え付け | ||||||||||||
| 剪定 |
サッコウフジ（ムラサキナツフジ）の栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所を好みます。つるを伸ばして大きくなるので、フェンスやトレリスなど、誘引できるものの近くに植え付けましょう。
用土
水はけの良い土壌を好みます。
鉢植えは、市販の園芸用培養土で問題なく育てられます。
サッコウフジ（ムラサキナツフジ）の育て方のポイント
水やり
庭植えは、根付いてからは降雨まかせます。
鉢植えは、表土が乾いたらたっぷりと水やりします。特に夏季の水切れに注意しましょう。
肥料
特に必要ありません。生育が悪くなってきたら、様子を見て施しましょう。
病害虫
特に目立った病害虫の被害はありません。
サッコウフジ（ムラサキナツフジ）の詳しい育て方
選び方
葉の色つやが良く、徒長していないもの、花芽の上がっているものを選ぶようにしましょう。
植え付け
根鉢より二回り大きな穴を掘って、根を傷つけないように植え付けます。植え付け後は、たっぷりと水やりをして、根と土をなじませるようにしましょう。
仕立て方
つるが伸びてきたら、適宜誘引します。
剪定・切り戻し
その年伸びた枝に花芽を付けます。剪定は、花後の10月～11月か、翌2月くらいには済ませるようにしましょう。
夏に旺盛に生長します。茂りすぎたと感じたら、適宜剪定を行いましょう。
植え替え・鉢替え
鉢底から根が見えるようになったら、一回り大きな鉢に植え替えましょう。植え替え後は、たっぷりと水やりします。
花
サッコウフジは、7月～9月の暑い盛りに色鮮やかな花を咲かせます。
冬越し
寒冷地では、日当たりの良い室内に取り込むか、根が凍らないように霜よけを施してください。
増やし方（株分け、挿し木、葉挿しなど）
挿し木で増やすことができます。
