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「LOVEGREEN編集部」が監修している植物|植物図鑑111-120件 / 全1365件

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サトイモ(里芋)

  • サトイモはとても古くから栽培されている野菜です。日本では稲作以前の縄文後期にはすでに存在していました。山の芋に対して、里で育てられるためサトイモ(里芋)と呼ばれるようになりました。 サトイモは土の中にできる芋を食べるのですが、根のように見えて実は茎が肥大した地下茎を主に食用としています。株の中心に親イモができ、その周りに子イモ、孫イモがつきます。品種によって、親イモを主に食べるもの、子イモを主に食べるもの、親イモ・子イモ両方食べるもの、葉柄(ずいき)も食べられるもの、葉柄(ずいき)のみ食べるものがあります。産地や栽培状況によって草丈の大きさも葉の大きさもかなり変わります。 サトイモは高温多湿を好むため、地上部は霜に当たると枯れてしまいます。そのため、寒冷地である北海道での収穫は困難だといわれています。病害虫に強く日陰でもある程度育ち、土質も選ばないためとても栽培しやすい野菜です。ただ、乾燥にはとても弱いので水切れには注意しましょう。 サトイモは、親イモに子イモがたくさん付くことから、豊作や子孫繁栄の象徴とされ「子宝に恵まれるように」という願いを込めてお正月のおせち料理にも使われます。「八つ頭」という品種は、親イモと子イモがくっついていて、頭が8つあるように見えることからその名が付いていますが、末広がりの「八」が付いていることもあって縁起物とされ、「人の上(頭)に立てるように」という出世祈願としておせち料理に加えられることもあります。

シラー・ペルビアナ(オオツルボ)

  • シラー・ペルビアナは、キジカクシ科の球根植物です。秋に球根を植えると初夏に透明感のある青紫色の花が開花します。ひとつひとつの花は星のような形、王冠のような雄しべも魅力的です。基本種は青紫ですが白花もあります。 和名のオオツルボは、大きなツルボというのが由来です。鱗茎には有毒成分があり、学名のScillaはギリシャ語の有毒を意味する言葉にちなみます。 耐寒性があり、水はけが良い場所なら数年間は植えっぱなしで管理できる手入れが楽な植物です。分球し年々花数が増えるので、庭や花壇、落葉樹の株元などに植えると初夏の庭の彩りになります。1本の茎に複数の小さな花が集合し、下から徐々に開花します。花持ちが良いため切り花としても楽しむことができます。    

セツブンソウ(節分草)

  • セツブンソウ(節分草)は、草丈10cmほどのキンポウゲ科の球根植物です。足元付近で咲く白い花はとても可憐で、微笑みかけてくれているような愛らしさがあります。「節分草」という名は、節分の時期に咲くことにちなみます。 石灰質の土壌を好み、主に関東地方以西の太平洋側に自生し、群生して一面に白い花を咲かせることもあります。近年、環境破壊や乱獲により自生種が減少し、環境省レッドリストで準絶滅危惧種に指定されています。 5枚の花弁のように見えるのはがく片で、実際の花弁は中心部の黄色い部分で退化して密腺となっています。その内側にある青紫色の部分はおしべです。葉はシルバーグリーンの深い切れ込みのある形状をしています。 真冬に芽を出して花が開花し、そのあと葉を茂らせ、晩春に地上部は枯れて秋まで休眠します。地上に顔を出しているのは1年のうちで3か月ほど。可憐さとはかなさが魅力の草花として愛されています。

さつまいも(サツマイモ)

  • さつまいもは、肥大した根の部分を食用にするヒルガオ科の野菜です。土を這うように蔓をぐんぐん伸ばし、たくさんの葉をつけて生育します。メキシコ~中米の熱帯地方原産で、日本では江戸時代に薩摩地方(鹿児島県)から全国に伝わり「さつまいも」と呼ばれるようになりました。 さつまいもは他のイモ類と比べて甘く、お菓子の食材としても利用されています。炭水化物、食物繊維、ビタミンC、カリウムなど様々な栄養素を含みます。高温や乾燥に強く、連作しても障害が出にくく、無肥料でも育つ丈夫な野菜であるため、数々の食糧難の危機を救ってきた歴史があります。 さつまいもは品種によって、皮の色、実の色、形などが異なり、食感もほくほく系、ねっとり系、しっとり系など様々あります。 さつまいもの花は、同じヒルガオ科・サツマイモ属のアサガオの花に似ています。熱帯や亜熱帯気候ではよく開花しますが、日本では沖縄県を除いてはあまり開花することはありません。

ヤブコウジ(十両)

  • ヤブコウジは十両とも呼ばれる、赤い実を付けるサクラソウ科の常緑低木です。藪柑子という名前は、ミカンの一種の柑子に似て、藪に生えているのが由来です。江戸時代にはさまざまな葉の特徴の品種が作出され、斑入りなどの美しい品種は高額で取引されたこともあった古典植物です。現在でも十両という名前から万両や千両とともにお正月の縁起物として扱われています。 樹高は15cmから大きくてもせいぜい30cm程度です。自生種は山の藪のような場所に群生していることが多く、庭木としては寒さや日陰にも耐えるため、下草、庭園のグランドカバー、盆栽などに利用されています。 7月~8月にうつむきがちに白い花が開花します。大きくなっても30cm以内の樹高のため、下を見ながら歩いていないと気付かないことも。花が終わると結実し、晩秋から冬の足元を華やかに彩ります。 主に和風の庭に利用されますが、斑入り種は洋風の庭の暗くなりがちな日陰のグランドカバーとして使っても効果的な素材です。

アリッサム(スイートアリッサム)

  • アリッサムは地中海沿岸原産の多年草です。「スイートアリッサム」の名前でも親しまれています。小花がたくさん咲き、花束のようにこんもりと生い茂る姿が何とも愛らしい植物です。本来は多年草ですが、湿気に弱いため日本では一年草扱いをされていることが多いようです。環境にあえば多年草化することもあります。 アリッサムは横に広がる性質を持つので、グランドカバーの他、寄せ植えや花壇に植える花として人気があります。カスミソウのように控えめで愛らしい花で、ピンク、白、紫、オレンジと様々な色があり、自分の好みや庭、プランターの雰囲気に合わせて選ぶことができます。最近では日本の夏にも耐えられる「スーパーアリッサム」という園芸品種も登場しています。

百両(カラタチバナ)

  • 百両(カラタチバナ)は、冬に赤い実をつける常緑低木です。同じヤブコウジ属の万両(マンリョウ)、センリョウ属の千両(センリョウ)と並んで、冬でも常緑で赤い実をつける縁起物の植物として人気があります。 樹高は70cm前後と低めなので下草として使われます。日陰にもよく耐えるので和風のシェードガーデンなどで活躍します。 夏に白い花が俯くように開花しますが、非常に小さく、よく探さないと見逃してしまうほどです。その後結実し、冬に向かって少しずつ実が赤く色づきます。光沢のある深いグリーンの葉の下の方に、秋から初春にかけて長い期間真赤な実がついているので、花が少ない冬の庭に彩りを与えてくれます。

クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)

  • クリスマスの季節に鉢物や切り花として出回るクリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)は、モチノキ科の常緑樹です。 名前にヒイラギとありますが、節分に使われるヒイラギはモクセイ属、クリスマスホーリーはモチノキ属なので、分類としては違う植物です。和名の「西洋ヒイラギ」は、ギザギザの葉がヒイラギの葉に似ていることにちなみます。ギザギザした葉は年月を経ると少なくなるため、樹齢によって葉の形状に違いがあります。 丈夫で育てやすく萌芽力があるので、庭木のほか生け垣として使われることもあります。春から初夏にかけて白い花が開花し、晩秋に赤い実がなります。 ちょうど実が赤く色づくのが晩秋のため、クリスマスの季節に鉢ものや生花として流通し、アレンジやリースの花材としてもよく利用されています。 ホーリーとはモチノキ属の植物(Ilex)のことです。本来はクリスマスホーリーというと西洋ヒイラギのことをさしますが、クリスマスホーリーの名で流通しているのは、シナヒイラギなどIlex類の総称として出回っているようです。育て方にさほど違いがあるわけではありませんが、葉の形や最終樹高が違います。

ハボタン(葉牡丹)

  • ハボタン(葉牡丹)は、キャベツの仲間。非結球ケールから品種改良されたアブラナ科の観賞用植物で、お正月の縁起物としても親しまれています。見た目も葉にふれた感触もキャベツに似ています。その形が牡丹のようにも見えることから「葉牡丹」と名付けられました。円形状の葉が幾重にも重なっていて、ふちをギザギザや丸でかたどっています。ヨーロッパから渡来したときには食用でしたが、その後は観賞用として改良されました。 昔は大株のタイプを花壇に植えることが多かったですが、最近は小型の品種改良が進み、様々な種類が豊富に出回り、ちりめん状の葉をしたもの、まるでバラのように見えるタイプ、アンティークカラー、黒葉、葉に光沢がある品種などもあります。種類によっては丈が100cmを超すものまであります。丈夫で育てやすく寒さに強いことから、秋から春の寄せ植えやハンギングバスケット、花壇植えに使う花苗として大活躍します。ハボタン(葉牡丹)は、花が少ない冬のガーデンを華やかに彩ってくれる貴重な草花の1つです。 本来は多年草ですが、ヨーロッパ原産で日本の高温多湿が苦手なため、秋に植え付けて春に茎が伸びて花が咲いたら引き抜く一年草扱いをされることが多いです。花が咲いた茎を株元でカットして脇芽を伸ばすと踊りハボタン(葉牡丹)ができます。

サンダーソニア

  • サンダーソニアは南アフリカ原産の球根植物です。春に球根を植え付けて、6月~7月頃にオレンジや黄色の小さなランタンのようなユニークな形をした花を吊り下げるように咲かせます。草丈は50~70cmほどで、笹に似た細い葉をもちます。 生花のアレンジメントに使いやすくて人気があり、一年を通じて切り花が出回っています。提灯のような花の形から「チャイニーズランタン」や「提灯百合(チョウチンユリ)」と呼ばれることがあり、英名ではクリスマスベルとも呼ばれます。 サンダーソニアの球根には有毒成分であるアルカロイドが含まれるため、子供やペットが間違って口に入れてしまわないよう注意が必要です。

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