- ユズリハは、ユズリハ科ユズリハ属の常緑高木です。子孫繁栄を象徴する縁起物として、鏡餅の下敷き、しめ飾り、松飾りといった正月飾りなどに使用されています。 ユズリハは春に、前年の葉の先に伸びた枝から新しい葉を展開させます。新しい葉が出る頃には前年の葉はだらりと垂れ下がり、新しい葉に日光を譲り渡しているように見えます。この様子から、「次の代に譲る」「代々続く」ことを連想させるとして、子孫繁栄の象徴となりました。また、新しい葉が出ると古い葉は落ちるといわれていますが、実際はすぐには落ちません。古い葉は、新しい葉の生長を見届けるようにしばらく枝に留まってから、時間をかけて落葉します。これは、新しい世代を見守る親のようにも見えます。 ユズリハは、日本の東北地方から沖縄まで分布する常緑高木で、寺社や公園などに植えられているのを見かけます。横にも枝を広げ、非常に大きくなるためか、庭木として植えられているのはあまり見かけません。春に新芽を出した後、4月~5月頃に目立たない小さな花を咲かせ、冬に黒い実を実らせます。ユズリハは、雌雄異株なので、雌株にしか実はつきません。葉は大きく15cm~20cmほど、表面には光沢があり、裏は白っぽくくすんだグリーンです。 近縁種にヒメユズリハがあります。そちらは全体的にサイズが小さく育てやすいこともあって、見かける機会の多い木です。