デルフィニウム
- デルフィニウムは、初夏に青や紫の穂状の花を咲かせるキンポウゲ科の多年草。和名「大飛燕草」は、ひとつひとつの花の形をつばめが飛ぶ姿に見立てたことにちなみます。本来は多年草ですが、標高の高い土地に自生し高温多湿に弱いため、日本では一年草として扱われることが多いようです。 豪華で華やかな雰囲気のあるエラータム系、スプレー咲きで花序に花がまばらにつくシネンセ系、エラータムとシネンセの中間的なベラドンナ系などの系統があります。どの系統のデルフィニウムも切り花としても人気で、生花としては通年流通しています。 直線的なフォルムながらも、優し気な雰囲気もある草姿は、ナチュラルガーデンやイングリッシュガーデンの植栽として好まれます。バラと同じ時期に咲くため、バラの周囲に植え付けると、フォルムの違う植物同士が美しく競演します。 品種によって草丈がかなり違い、近年は矮性品種や耐暑性、耐病性などを高めたハイブリッド種なども流通しています。