セロリとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- セロリ
- 学名
Apium graveolens
- 英名
- Celery
- 和名
- セロリ
- 別名・流通名
- セルリー、オランダミツバ
- 科名
- セリ科
- 属名
- オランダミツバ属
- 原産地
- 地中海沿岸
セロリの特徴
セロリはヨーロッパ原産のセリ科の淡色野菜で草丈は30~75cmほどになります。涼しい気候を好み、栽培適温は15~20℃です。各地で改良された黄色種、緑色種、緑と黄色の交雑種、中国で芹菜と呼ばれる東洋在来種があります。別名オランダミツバと呼ばれており、セルリーと呼ばれることもあります。加熱しても栄養を失いにくいので、独特の香りを楽しみながら炒め物やサラダ、スープなどさまざまな料理に広く使うことができます。
セロリは葉、茎、根、実のほぼすべての部分を食用にでき、栄養的にはビタミンB1、B2などのビタミンが豊富なほか、カリウムの含有量が多いため、むくみや高血圧の予防食材として利用されています。
セロリの詳細情報
園芸分類 | 野菜 |
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草丈・樹高 | 30~75cm |
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | 弱い |
耐陰性 | やや強い |
花色 | 白色 |
セロリの選び方と保存方法
セロリは茎の部分が太くてハリがあり肉厚なものがおすすめです。葉はしゃきっとしてつやがあり緑色が濃いものがベスト。セロリを長く保存するには、葉が茎の水分や養分を吸い上げてしまうので、葉と茎を分けて切りおとしておきましょう。葉は刻んでから冷凍しておくと日持ちがし、薬味として重宝します。茎の部分は新聞紙で包んでから冷蔵庫の野菜室に立てておくと長持ちします。
軟白栽培したセロリの作り方
スーパーで見かけるような根もとの白い軟白栽培したセロリは、家庭菜園でも簡単につくることができます。収穫予定の3~4週間ほど前に株全体を厚手の段ボール紙などでまき、株元にあたる光をさえぎるだけです。収穫までこのように光を当てなければ、株元の部分は白くなり、香りがマイルドで柔らかく食べやすくなります。ただし栄養価は緑のものよりも低くなります。
セロリの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
収穫 |
セロリの栽培環境
日当たり・置き場所
夏の直射日光を避け、風通しの良い場所で育てましょう。
温度
セロリの生育適温は15~20℃です。
用土
セロリをプランターで栽培する場合は、野菜用の培養土で育てましょう。
畑栽培の場合のセロリは、植え付け前に土を耕す準備が必要です。まず植え付けの2週間前位には石灰を入れ耕しましょう。その1週間後に堆肥と元肥を入れ土になじませます。
窒素分を含む肥料は、石灰と合わさることで窒素分がアンモニアガスとなって消失してしまうため、同時に使用してはいけません。そのため、石灰と肥料を合わせて使用する際は最低でも1~2週間ほど日数をあけて投入しましょう。
なお、この場合の石灰とは「消石灰」や「苦土石灰」をさします。牡蠣殻などの「有機石灰」ではそのような化学反応は起きないので、どうしても堆肥と石灰を使用するために必要な日数がない場合は「有機石灰」の使用をおすすめします。
セロリの育て方のポイント
水やり
セロリは乾燥を嫌うので、種まき後はもちろん、育苗中も乾きすぎないように1日に1回は必ず水をやりましょう。植え付け後も水が切れるとよく育たないので注意しましょう。
肥料
セロリの苗の植え付け後、月に2回ほど肥料を施しましょう。
セロリの詳しい育て方
選び方
本葉が7~8枚程度で茎が充実していて、根元がよく育っている苗を選び、病気や虫が付いていないかどうか確認しましょう。
種まき
セロリは育苗期間が長いので直まではなく、ビニールポットに5~6粒ずつまくか育苗箱にすじまきするのがおすすめです。種がとても細かいので二つ折りにした紙に種をのせてまくと均等にまくことができます。
セロリは好光性種子なので種まき後は薄く土をかけ、半日陰の風通しの良い場所で乾燥させないように注意しながら育苗しましょう。育苗箱で発芽させてから本葉が3枚ほどになったらビニールポットに鉢上げしましょう。
植え付け
育苗ポットから根を崩さないようにして株間が30cm程度になるようにセロリを植え付け、十分に水やりをします。夏の高温に弱いので直射日光を遮るように、遮光ネットを利用するとよいでしょう。
花
10℃以下になると花芽ができて、とう立ちします。
収穫
セロリの株が大きく育ったら根元から切り取って収穫するか、外側の葉から使う分だけ切り取るように収穫すると長く楽しめます。