2025年のお盆はいつ?知っておきたいお盆の過ごし方

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山田智美

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お盆について、どれくらいご存知ですか?お盆はいつなのか、過ごし方、用意するものや意味、お盆飾りの片付け方など、今さら聞きづらいお盆についてのあれこれを紹介します。

目次

お盆とは?

お盆とは? 蓮

お盆とは、毎年夏に行われる、先祖や亡くなった方の供養を目的とした仏教行事です。いろいろな食べ物をお供えして、ご先祖様の冥福をお祈りします。

「お盆」というのは、「盂蘭盆会(うらぼんえ)」の略称です。盂蘭盆会の盂蘭盆は、地獄で逆さ吊りにされて焼かれる苦しみから解放するという意味の梵語の音訳だそうです。

お盆は太陰暦(旧暦)の7月15日頃を中心に行われてきました。現在私たちの生活は太陽暦(新暦)になっているので、太陰暦の7月15日頃に当たる8月15日頃をお盆とする地域が多くなっています。また、太陰暦だった頃の日付に基づいて、7月15日頃をお盆としている地域もあります。

お盆は時期を表す言葉

「お盆」は、仏教行事から離れて、8月の中旬を指す言葉としても使われています。またお盆休みを指す言葉ともされています。

精霊とは?精霊とお盆の関係

精霊とは、死者の魂のことです。「しょうりょう」と読みます。お盆は精霊をお迎えしておもてなしをする行事なので、「精霊会(しょうりょうえ)」という別名で呼ばれることもあります。

お盆にお迎えした精霊は精霊棚(しょうりょうだな)に滞在すると考えられています。

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2025年のお盆はいつ?

2022年のお盆はいつ?

2025年のお盆は、7月13日(日)~16日(水)、あるいは8月13日(水)~16日(土)です。

お盆の初日に精霊(死者の魂)をお迎えして、おもてなしをし、最終日にはお見送りをするというのが、お盆の流れです。

初日の精霊をお迎えする日は迎え盆、最終日の送り出す日は送り盆ともいいます。

東京のお盆はいつ?

東京は太陰暦の日付に基づいているので、7月13日~16日です。東京以外でも、7月にお盆が行われる地域はあります。必要があれば確認するようにしましょう。

お盆はいつまで?

7月13日に始まったお盆は7月16日まで、8月13日に始まったお盆は8月16日までとなります。7月16日もしくは8月16日の夜に精霊を送り出して終了となります。

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初盆と新盆の違いは?

初盆と新盆の読み方

  • 初盆:はつぼん、ういぼん
  • 新盆:しんぼん、にいぼん、あらぼん

初盆と新盆の違い

初盆と新盆に違いはありません。初盆も新盆も、亡くなってから最初のお盆のことを指します。

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お盆休みとは?

お盆休みとは、お盆の時期に取るお休みのことです。お盆にはお正月と同じように家族が集まって精霊をお迎えし、一緒に過ごす習慣があります。この時は仕事もお休みして帰省します。

夏に取る夏季休暇とお盆の頃に取る休暇が結びついて、お盆休みと呼ばれるようになったようです。かつてはこのお盆の頃に多くの企業や商店がお休みとなり、多くの人が帰省するため、繁華街は人が少なくなると言われていました。

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お盆の過ごし方、用意するものや意味

お盆は精霊をお迎えして、おもてなしをし、供養するための行事です。精霊が一緒にくつろげるように家族みんなで過ごします。お盆に用意するものや理由、意味をお話します。

お盆の迎え火とは?

お盆の迎え火とは精霊をお迎えするための灯りです。精霊はこの迎え火を頼りにやってくると考えられています。 お盆の迎え火は玄関前で焚きます。焙烙(ほうろく)と呼ばれる素焼きのお皿の上で、おがら(麻の殻)を燃やします。

お盆の迎え火とは、精霊をお迎えするための灯りです。精霊はこの迎え火を頼りにやってくると考えられています。お盆の迎え火は玄関前で焚きます。焙烙(ほうろく)と呼ばれる素焼きのお皿の上で、おがら(麻の殻)を燃やします。

現在では、住宅事情により玄関前で火を焚くことが難しいことも多いでしょう。そんな時は無理に迎え火を用意せずとも、盆提灯を目印にしてもらいましょう。

お迎えした精霊も一緒に家族でくつろぐような気分で過ごしてください。

お盆の送り火とは?

お盆の送り火とは、精霊を送り出すための灯りです。お盆の初日に迎え火を用意するように、最終日には送り火を焚きます。最終日の夕方に送り出すので、足元が暗いなどの不便のないように送り火を焚き、明るくして送り出します。

お盆の精霊馬とは?ナスやキュウリを飾る理由

お盆に飾るナスやキュウリは、精霊馬(しょうりょううま)と言う精霊の乗り物です。夏に採れる野菜を馬や牛に見立てて、精霊に少しでも楽をしてもらおうという心遣いです。  迎え盆のときには早く帰ってきてもらえるようにキュウリを足の速い馬に見立て、送り盆にはゆっくり戻ってもらえるようにナスを牛に見立てるそうです。

お盆に飾るナスやキュウリは、精霊馬(しょうりょううま)と言う精霊の乗り物です。夏に採れる野菜を馬や牛に見立て、徒歩ではなく乗り物に乗って、精霊に少しでも楽をしてもらおうという心遣いです。

迎え盆のときには早く帰ってきてもらえるようにキュウリを足の速い馬に見立て、送り盆にはゆっくり戻ってもらえるようにナスを歩みのゆっくりな牛に見立てるそうです。

▼精霊馬の詳しい作り方はこちら

お盆のほおずきの意味

お盆にほおずきを飾る理由は、ほおずきの色や形が提灯を連想させることから、精霊の為の提灯として飾られます。

お盆にほおずきを飾る理由は、ほおずきの色や形が提灯を連想させることから、精霊の為の灯りに見立てています。

お盆にはたくさんの精霊が自宅を目指して移動すると考えられています。その中で間違わずに帰ってきてもらうために、迎え火を焚いたり、盆提灯を灯したりします。ほおずきも同じく精霊が不自由なく帰ってきてくれるように、精霊の足元を照らす提灯として飾られます。

▼お盆のほおずきについて詳しくはこちら

お盆と盆踊りの関係

盆踊りとは、お盆行事の一つです。かつては、帰ってきた故人の魂を供養するための踊りであり、地域の人々の交流の場でもありました。今でも夏に行われる盆踊りは、日本の大切な文化として受け継がれています。

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お盆飾りはいつ片付ける?

お盆飾りを片付けるタイミングは、お盆の最終日、精霊を送り出してからです。地域によっては最終日の夜だったり、翌朝だったりするようです。間違っても精霊の滞在中に片付けることのないよう注意してください。

お盆飾りの片付け方

お盆飾りの片付け方は、翌年以降も使用できるものは丁寧に仕舞って取っておきましょう。食べ物は下げて、家族でいただくのが一番です。

精霊馬やほおずき、生けたお花などはお清めの塩を振ってから、半紙や和紙で包み家庭ゴミとして処分して問題ありません。

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お盆の過ごし方は伝わりましたか。お盆は知っておきたい日本の大切な行事です。

地域によっても少しずつ習慣に違いがあります。祖先や故人の魂を供養するための行事であることを忘れずに、心地の良いお盆をお過ごしください。

 

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植物が好きで好きで、植栽設計、ガーデナー、生花店勤務を経て現在は、フリーランスの花屋「花や蜜」として活動中。「てのひらに森を」がテーマの花屋です。森の中にいるような、見ているだけで力が抜けていくようなお花を作り続けたいと思ってます。街中で突然お花を配る、「花ゲリラ棘」というゲリラ的花配り活動も不定期決行しています。

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