<観葉植物の土選び>おすすめの土やコバエ・カビの原因、処分方法

アバター画像

LOVEGREEN編集部

このライターの記事一覧

更新日 :

観葉植物の生育に大きく関わるのが「土」。土ならば、なんでもいいわけではありません。観葉植物に適した良い土とはどんな土なのかやおすすめの商品を紹介します。またコバエなどが発生する原因と対策などもまとめました。観葉植物に適した土を選んで、健やかに育てましょう。

目次

観葉植物に向いている土の条件

「水はけ」と「通気性」が良い土を選ぼう

観葉植物の植え替え

まず最も大事な条件が「水はけ」です。 水はけの悪い土は通気性も悪く、新鮮な空気も届かず根腐れの原因になります。余分な水分を排出するためにも水はけの良い土が適しています。水はけと通気性の良い土は、団粒構造(だんりゅうこうぞう)になっています。

 

観葉植物の土

土は元々とても小さい粒でできています。その土の粒がくっついて適度なサイズの塊になったものを団粒と呼び、集まってできている土が団粒構造の土になります。団粒の隙間を水や空気が通ります。

土の粒がぎゅうぎゅうに鉢内に詰まっているのを想像してみてください。隙間がないと水も空気も通りが悪いでしょう。水も空気も届かなければ根が傷み、植物も弱ります。何年も植え替えていない場合、土の粒が崩れて水はけが悪くなります。様子を見て新しい土に植え替えるとよいでしょう。

手軽で便利な観葉植物専用土がおすすめ

evo みどりが鮮やかになる土

赤玉土などの用土を準備して自分でブレンドするのはちょっとハードルが高かったり、いろんな土を揃え、混ぜたりと決して楽ではないです。市販の観葉植物専用のブレンド土は観葉植物に合わせて作られているので、市販のブレンド土を使うのが手軽で便利です。メーカーによって土や肥料のブレンドが異なるので、成分や特徴を確認して選ぶように。

LOVEGREEN STORE 用土(土・鉢底石・マルチング)一覧はこちら

 

目次に戻る≫

置き場所や目的で土を選ぶ

市販の専用土でも、配合によって特性が異なります。環境やライフスタイルに合わせて選ぶことで管理もしやすく、観葉植物を傷めにくくなります。

水やりし過ぎてしまう人は「水はけ・通気性」の良い土がおすすめ

水はけの良い土

つい水をやり過ぎてしまう人は赤玉土・パーライト・鹿沼土を主にし、粒も大きめのブレンド土がおすすめです。水はけの良い土は水やり後に鉢底穴からさーっと水が流れ出てきます。

水はけと保水性を良くしたい場合、市販のブレンド土に赤玉土を足して調整するのもあり。

水やり忘れで枯らしてしまうなら「保水性」の良い土がおすすめ

水やりを忘れてしまい、枯らしてしまった経験がある人は保水性の高い土がおすすめです。バーク堆肥やピートモスなどが配合されている土は保水性が良く、乾きが遅くはなるでしょう。(管理している環境によって異なります)

ただし、赤玉やパーライト多めの水はけ重視の土と比べると保水性が高い分、根腐れが起こりやすいので、土が乾いたのを確認してから水やりをするようにしましょう。

バーク堆肥とココナッツファイバーにバーミキュライトとパーライトが配合されている観葉植物向けの土。バーク堆肥の効果で保水性が良く、バーミキュライトとパーライトで水はけを強化しています。

「肥料入り」を選べば、最初は肥料要らず

土を購入する時にどの土がブレンドされているのかを確認するのと一緒に見てほしいのが「肥料」が入っているかです。

肥料入りの土の場合「元肥入り」「肥料」「堆肥」などの記載があります。 肥料、堆肥が入っていない土の場合、自分で施すことが必要になります。ゆっくり長く効く緩効性肥料を植え替え時に混ぜ込んで使うのが手軽です。

「化成肥料」と「有機肥料」の違いと特性

肥料も種類があります。簡単な説明になりますが、化成肥料は原料が鉱物や化学的に加工されて作られたもので、有機肥料は植物由来のものと動物由来のものがあります。化成肥料のほうが即効性があり、有機肥料はゆっくり効果が現れます。室内で植物を育てる時は肥料の選択も重要です。その理由がこの後に続きます。

堆肥とは

一般的な植物の培養土には堆肥という言葉がよく使われています。堆肥は木くずや牛のフンなどを発酵(微生物による分解)させたもので、赤玉土など無機質の土にくらべ栄養分があり、保水性が良いです。観葉植物によく使われている堆肥は木質堆肥と呼ばれるもので、バーク(松の樹皮)などを発酵させて堆肥化したものです。感触が柔らかく、匂いが少ないのが特徴です。

目次に戻る≫

観葉植物の土からコバエやキノコが発生する原因

観葉植物の土 キノコやカビ

観葉植物の鉢からコバエが出てきたり、キノコやカビ生えたことがあるという人もいるのではないでしょうか。ここに関係するのが肥料と土の成分です。コバエが発生する原因として多いのが、有機肥料や堆肥などの土に含まれる有機物です。コバエは有機物を餌に寄ってきて、そのまま卵を産んで繁殖します。

同じく、有機物にはキノコやカビが発生することもあります。 キノコ、カビは見た目が気になるケースが多いです。発生した場合は、発生した部分を取り除いてください。種類によって植物の生長に大きい影響がある訳ではありませんが、気になる場合は新しい土に植え替えるほうがよいでしょう。新しい土は無機質の土や化成肥料が配合された土を選ぶことをおすすめします。

植え替えに向かない時期の対処法

観葉植物のマルチング

冬は観葉植物の植え替えには向かない時期です。気になる部分を取り除きバークチップなどでマルチングをして土の表面に堆肥などが無いようにすれば、コバエやキノコなどが発生しにくくなります。

 

 

目次に戻る≫

一度使った土は再利用できる?

園芸用土

植え替え時に出る使い古した土は、そのまま再利用はおすすめしません。

古い土は、粒も崩れ、栄養も減っています。場合によっては虫がいたり、菌が発生していたりすることもあります。とはいえ、絶対に使えないということはありません。再利用する場合は処理が必要になります。 手順を簡単に説明すると

1 :土ふるいにかけて残った根やゴミなどを取り除く

2:ビニール袋に入れ日に当てて温度を上げて殺菌する

※天候や状況によって土の温度の上昇も変化するので必ず死滅するというわけではありません。

3:土壌改良材を使い調え、肥料を入れる

▼詳しい土の再生方法はこちら

使い古しの土の処分は?

土の処分方法は自治体によって異なります。

ホームセンターでの回収(店舗によってサービスの有無は異なります)や土の回収業者もありますので調べて問い合わせてみてください。

公園など公共の場所や施設にばら撒いたり、廃棄したりするのは不法投棄となる場合も。適切な方法で処分してください。

目次に戻る≫

 

▼関連記事

 

 

 

LOVEGREEN(ラブグリーン)メールマガジン会員募集中!

関連ワード

今月のおすすめコンテンツ

「<観葉植物の土選び>おすすめの土やコバエ・カビの原因、処分方法」の記事をみんなにも教えてあげよう♪

アバター画像
LOVEGREEN編集部

LOVEGREEN(ラブグリーン)の編集部アカウントです。育て方の記事や、編集部としての取材記事やオフィシャル情報などを配信。

このライターの記事一覧