剪定シーズン到来!お家の観葉植物を整えて、すっきりと暮らそう。
森田紗都姫
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観葉植物が生育旺盛でもじゃもじゃしてきたし、数年経って樹形が乱れてきた! 大きくなりすぎてお世話が大変!など、剪定で解決する悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか?正しい剪定の時期、必要な道具、方法など基本的な情報をわかりやすくお伝えします。
目次
剪定ってなぜするの?
理由1: 葉が茂り過ぎると根に負担
葉が茂ると、その分、根が吸収しなければいけない水の量もパワーも多くなります。葉や枝の生長と同じように根もしっかり生長していれば問題ないですが、観葉植物の場合、鉢のサイズにも限界があるので根に負担がかかることも。いきなり枯れてしまう!ということがないように、根に合った葉や枝の量の調整が必要です。
理由2: 樹形の維持
植物の健やかな生長が一番大切ではあるものの、 観葉植物はインテリアグリーンと呼ばれているように、室内でのインテリア性も重要です。樹形が乱れてしまうと空間の雰囲気が下がるだけでなく、植物の様子が気になって落ち着かないと感じることも。 見ていて気持ちの良い姿に整えておくのは私たちにとっても重要なポイントです。
理由3: 大きくならないように
屋内で楽しむ植物として知られる観葉植物は、原産地では屋外で大きく生長します。日本の室内環境で育てる場合は、高さやスペースに限りがあるため、大きくなりすぎてお手入れが大変にならないように、ある程度の高さで生長を止める剪定をしましょう。
剪定のベストな時期はいつ?
ベストシーズンは梅雨期間を避けた、
観葉植物は年中葉を落とさず、室内で管理するので時期なんて関係あるの?と思われがちですが、実は限られた期間しか剪定はおすすめできません。
寒い、暑い、じめじめする、また季節の変わり目をさけた時期が適しています。
意外にベストシーズンは短いので、しっかり確認してお家の植物を一気に整えましょう。樹形をしっかり整えたい!という方は、この時期にまとめて作業しましょう。同時に植え替えもおすすめです。
逆に絶対にダメな時期はいつ?
真夏と真冬は絶対に避けましょう。日本の夏は蒸し暑く、熱帯エリア出身の植物でもストレスを感じる時期です。
また、本来暖かいところが好きなため、真冬になると生長も止まり、ダメージを受けてしまいます。 人と同じで暑さや寒さにストレスを感じる時期は、植物も同じだと認識しておきましょう。
梅雨も避けたほうが◎
梅雨で湿度が高い時期に剪定してしまうと菌が入りやすく病気の原因にもなります。梅雨前、または梅雨明けすぐのカラッとした日に行ってください。
少し整える程度であれば、気持ちいい季節だな、と感じる春、初夏、秋に剪定するのは問題ありません。朝晩を避けて暖かい昼間に行いましょう。
ちなみに秋はどんどんと寒くなっていく季節でもあるので、できるだけ春、初夏のお手入れをおすすめします。時間ができた時にすぐ作業できるよう、必要なものを揃えておきましょう!
剪定用のハサミ以外は身近ですぐ手に入るものばかりなのでチェックしてみてください。
剪定に必要な道具はなに?
時間ができた時にすぐ作業できるよう、必要なものを揃えておきましょう!剪定用のハサミ以外は、身近ですぐ手に入るものばかりなのでチェックしてみてください。
剪定ばさみ(花ばさみ)
細い枝葉であればこちらの花ばさみで剪定可能です。太い枝を剪定する時は剪定ばさみと呼ばれる刃先が太いものを使用しましょう。
紙や紐を切るための文房具のはさみしかないという方もいらっしゃると思いますが、文房具のはさみだと枝や幹の切り口が潰れてしまい、植物がダメージを負ったり、逆にはさみを傷めてしまうことがあるので、植物専用のはさみを用意することをおすすめします。
ガーデングローブ(軍手)
無くても問題はないですが、汚れた葉や枝、 土を触ることもあるので準備があると安心です。フィカス系の植物は樹液を触ると、落ちにくい汚れがついてしまったり、かぶれてしまったりすることもあるので注意が必要です。
エプロンまたは汚れてもOKな服
植物を運んだり、樹液が飛んだりして洋服が汚れてしまうことがあります。樹液は一度つくとどんな素材でもなかなか落ちません。汚れても気にならない服で作業しましょう。
新聞紙(レジャーシート)
こちらも、ガーデングローブやエプロンと同じ理由で床や壁を汚さないために必要です。わたしはズボラなので、まぁいっか!と敷かずに剪定をして、樹液で見事に床を汚した経験があります。本当になかなか落ちないので敷いておいた方が安全です。
剪定の方法は?
準備ができたらいざ剪定です!どんな手順でどの枝葉をカットしてよいのか、すごく悩みますよね。できるだけ簡単に、3つの手順で剪定を進めましょう!難しく考えず、植物を観察して心地よく整えていくのがポイントです。
ステップ1.まず樹形全体を観察
葉が重なり、風通しが悪そうな箇所をチェックしましょう。まず植物の表と呼ばれる、葉が一番茂った向きを 正面として配置します。植物を一歩引いたところから観察してみて、葉が混み合っていたり、風通しが悪そうなところを見つけてチェックしておきましょう。
ステップ2.重なり合った葉は下葉をカット
ステップ1でチェックした箇所をよく観察して、葉が重なり合っているところは下葉の方を幹の根本からカットしましょう。葉が重なり合っていると光合成がしづらいだけでなく虫や病気の原因にもなります。
※切るのはこの位置です。
ステップ3.内側に伸びた枝葉をカット
ステップ1でチェックした箇所で、枝葉が外向きでなく内向きに伸びているところをカットします。内向きや下向きに伸びる枝葉は、植物の生長を邪魔する枝葉なので、伸びてしまう前にしっかりカットしておきましょう。
すっきりと剪定できました!
剪定が終わったら
不要な枝葉が取れ、すっきりしたらあとは切り口やカットした枝葉の処理を行いましょう!そのままにしておくと病気になってしまうこともあります。また、カットした枝葉はすぐ捨ててしまわず活用方法を考えてみましょう。
切り口をケアしよう
細い枝葉であれば問題ありませんが、太めにカットした幹は、しっかり乾かないと菌が入り、病気になってしまうこともあります。気になる場合は、「癒合剤」と呼ばれるペースト状の軟膏を塗ることで、しっかり保護できるので試して見てください。
挿し木にチャレンジしよう
こちらは中級者向けのチャレンジです。カットした枝葉は、種類によって挿木をしてまた大きく生長させることができます。カットした枝葉を花瓶に挿して、水替えをすると根っこが伸びてくるので、それから土に植え替えて少しずつ大きく育てます。
マメで時間がある方限定でおすすめします……!
花瓶に挿して活用しよう
挿木なんて難しすぎて無理でしょ!って方にぜひおすすめしたいのがカットした枝葉をただ花瓶や一輪挿しに入れて楽しむ方法です。花やハーブをを一緒に生けても華やかになります。写真はアンスリウムの葉にミントを添えてみました。
意外に葉っぱ1種類でも様になるので玄関、トイレや洗面所などの水周りに飾ると爽やかな気持ちになります。
今年の剪定シーズン、今までは怖くてできなかったという方も、ぜひ楽しんでチャレンジしてみてください。
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