前田有紀の一“花”言vol.79「クリスマスディスプレイ」〜気軽に楽しめるアレンジアイデアをご紹介

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フラワーアーティストの前田有紀さんが、一家言ならぬ一“花”言と称して、その時期に気になる旬のお花や魅力、そして前田さんならではのアレンジ術などをお届けするこちらの企画。vol.79は「クリスマスディスプレイ」をご紹介!気軽に楽しめるアレンジアイデア満載でお届けします。

目次

クリスマスディスプレイ

朝の空気が冷たい日が増えてきましたね。もう12月になり、街は一気にクリスマスムードが高まります。「大切な人へのクリスマスプレゼントは何にしよう」「今年のケーキはどこのものにしよう」とワクワクした気持ちになる方も多いのではないでしょうか。

私は毎年花の仕事が一番忙しくなるため、クリスマスを楽しむ余裕はないのですが、鎌倉のお店にもたくさんのクリスマスリースをお届けしました。

御成通りのパティスリー「Regalez-Vous(レガレヴ)」さんには赤い実のクリスマスリースを。パリに旅をしたような気分になれるおしゃれな店内ですが、ブルーのドアによく映える目印にもなるリースです。鈴バラの実、カネラなどを巻き上げてお作りしました。

 

同じく、御成通りの路地裏にあるジェラート屋さんのSantiさんには、自然素材でお作りした土に還るリースを。ローカルの食材にこだわり、地球にも人にも優しいジェラートを目指してサステナブルな取り組みをしているサンティさんの雰囲気に共感してお作りしました。

なかなか大きなリースを飾るもの大変!と思っている方も多いかと思うので、お家でもっと簡単にクリスマスの雰囲気を楽しめるアレンジのアイデアをご紹介できたらと思います。

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野バラの実の小さなスワッグ

クリスマスに赤い実を飾るのは、「クリスマスホーリー」とも呼ばれ葉がギザギザした西洋ヒイラギの実が一般的です。ただ、近年のお花屋さんでは様々な赤い実が出回っているので、お家のイメージに合ったものがあるといいでしょう。

実の大きさも様々ですが、野バラの実は、繊細な小さな実が特徴です。比較的費用も安く集めることができる短い丈の野バラの実に、赤いリボンを巻いてちょっとしたスペースに吊るして飾ると一気に華やぎます。ドライフラワーになっていっても色が残るので、長い期間クリスマス気分を楽しめます。

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アマリリスを1輪飾って

ヒガンバナ科のアマリリス。音楽が好きな方は「みんなで聞こう、楽しいオルゴールを〜♪」という一節が有名な、フランス民謡の「アマリリス」を知っている方もいるかもしれません。太い茎に、いくつも咲かせる大きな花。1輪でも華やかでとても長持ちします。ツリーの傍に1輪飾るだけでクリスマスのムードを高めてくれそうです。

花粉は服にもつきやすいのでしっかりとってあげるとよいでしょう。赤も綺麗ですが、白いアマリリスも神聖な気持ちになりますよ!

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ツリーがなくても針葉樹を花瓶にいれて

針葉樹は、”エバーグリーン”と言って、冬にも枯れずに緑の葉を茂らせることからとても縁起のいいものとされています。鉢植えや庭木として枯れにくいだけでなく、花瓶に飾ってもとても長持ちします。リースの形にしなくても、水に活けて日々水換えさえすれば、長く楽しめますよ。

今回はより青みの強いコニファーの”ブルーバード”とバーゼリアシルバーブローニアを。気軽に置く場所を変えられるのも、花瓶で飾る楽しみのひとつですよね。

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キャンドルリースの楽しみ方

この季節にお気に入りのキャンドルを見つけたら、キャンドルリースにして楽しんでみませんか?クリスマス気分をより高めてくれますよ。

リースに使われている花材は実物などが一般的です。豊作に感謝し、翌年の幸せを願って作られたものだと言われています。

ヨーロッパでは日照時間が短くなる季節にキャンドルを飾ることで、実際にも暮らしが明るくなり、「世の中を明るく灯す光」という意味を込めて、大切にされていたようです。キャンドルの火を使うのは、もちろん自分の目が届く時間帯だけですが、電気に囲まれた生活の中で、この時期に自然の火の光をみるだけで、気持ちがホッと静まる気がしています。お家で過ごすホリデーシーズン。大切な人たちと食卓を囲むタイミングで、キャンドルリースを楽しんでみても良いですね。

 

みなさんは今年はどんなクリスマスアイテムをご用意する予定ですか?このコラムの気軽に楽しめるアイデアがお家のインテリアの参考になったら嬉しいです。

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PROFILE
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前田有紀さんのプロフィール写真

フラワーアーティスト 前田有紀さん

10年間テレビ局に勤務した後、2013年イギリスに留学。コッツウォルズ・グロセスター州の古城で見習いガーデナーとして働いた後、都内のフラワーショップで3年の修業を積む。「人の暮らしの中で、花と緑をもっと身近にしたい」という思いからイベントやウェディングの装花や作品制作など、様々な空間での花のあり方を提案する。2018年秋に自身のフラワーブランドguiを立ち上げる。

Facebook/前田有紀『一日一花』
instagram/前田有紀 『一日一花』
Instagram/“guiflower”

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