ドライフラワーの作り方|ドライフラワーになる花おすすめ31選!
金子三保子
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ドライフラワーの作り方とドライフラワーになる、おすすめの花をご紹介します。最近、カフェやインテリアショップなどのお店にもドライフラワーを素敵に飾ってあるのをよく見かけます。生花と違って一度飾れば、ある程度の期間飾ることができるので、気軽に生活を植物を取り入れることができるのがドライフラワーの良いところです。
今回は、花屋さんで買える切り花、自分で育てて収穫できる花や葉、実など、ドライフラワーにすると素敵な花材をご紹介します。おうちに取り入れてみませんか?
目次
ドライフラワーの作り方
1.花の収穫から乾燥まで
・育てた花をドライフラワーにする場合は、花を収穫する時間帯は夕方か朝のうちにしましょう。昼間は植物にとっては水分を発散する時間帯なので水が下がりやすくなります。花を収穫したら一度バケツに入れて、水分をたっぷりと吸水させてからドライフラワーにする作業に入ります。花屋さんで買ってきた生花をドライフラワーにする場合も、一度しっかりと吸水させてから作業に入ります。
・自然乾燥できれいなドライフラワーを作るには、花が新鮮なうちにドライフラワー作りの作業をすることがポイント。花が咲き進んでからでは色がきれいに出なかったり、花びらがぽろぽろと落ちてしまったりと状態の悪いドライフラワーになってしまいます。かと言ってつぼみが固すぎるのも早すぎ。ちょうど良いタイミングを見極めましょう。
2.自然乾燥でのドライフラワーの作り方
- 直射日光の当たらない風通しの良い室内を乾燥場所に選びます。
- 不要な葉を取り、1本ずつ頭を逆さにして吊り下げます。たくさんの本数をいっぺんに吊り下げて作ることもできますが、1本ずつ吊り下げるよりは乾燥するのに時間がかかります。
- 吊り下げて数日後は、花を触るとフニャフニャで柔らかい感じです(触りすぎると傷みますのでご注意)。素材にもよりますが、だいたい1~2週間でドライフラワーになります。
ドライフラワーにした時の花の色の変化と花の大きさ
左がスプレーバラの生花の状態、右が花が完全にドライフラワーになったものです。バラはドライフラワーにすると花色がとても変化する花です。
バラはドライフラワーにすると色が濃いめになり花のサイズも縮みます。色の変化は、白っぽい花はベージュ・茶系に、赤は黒っぽい赤になったりと、元の色とは違った色に変色します。
一方、千日紅、帝王貝細工のように、生花とドライフラワーの状態の花の色にほとんど変化がない花もあります。
ドライフラワー作りに向く季節って?
湿度が低めで乾燥した時期が向きます。時期としては、春と秋から冬がドライフラワー作りに適しています。花の種類によって、乾燥までの時間は違いますが、1~2週間でドライフラワーになります。ドライフラワーにする上で大事なのは、干して2~3日が一番重要です。天気予報を見て最初の数日間、晴れが続きそうな日に作業をすると、素早く水分が蒸発するのできれいなドライフラワーができます。
ドライフラワーっていつまで持つの?
色のある花のドライフラワーの観賞期間は、だいたい3ヶ月~半年が日持ちの期間と言われています。ただし、同じ時期にドライフラワーにした花でも置き場の環境によって色の抜け方がまったく変わります。期間がたつとホコリがたまったりするので、長い間飾っているドライフラワーはメンテナンスをして清潔を保ちましょう。
ドライフラワーを飾る場所は?
直射日光の当たらない風通しの良い部屋が、ドライフラワーを飾るのに適した場所です。
キッチンの水回りとガス周りは、水分や油が飛びやすいので繊細な花もののドライフラワーには向かない場所です。
ドライフラワーなる花|おすすめの花31選
1.バラ
バラを自然乾燥できれいなドライフラワーにするには、新鮮なバラのうちにドライフラワー作りの作業に入ることがポイント。あまりバラが咲き進んでからでは、花の色がきれいに出ないのです。かと言って、バラのつぼみが固すぎるのは早すぎ。バラのつぼみが開き始めたらドライフラワーにするための作業に入ります。
バラは生花の時とドライフラワーになった時だと、色にかなりの変化がある花です。写真は同じ品種のスプレーバラの生花とドライフラワーにした時の色の変化です。生花の時より黒っぽくなる傾向があり、例えば深紅のバラは黒っぽく、オレンジ色のバラは赤っぽくなります。仕上がりをイメージして品種を選びましょう。
▼きれいなバラのドライフラワー作りのコツ
2.ビオラ
冬から春の庭を彩ってくれる草花の代表のような存在のビオラ。
花をシリカゲルでドライフラワーにすると、短時間でとてもきれいに仕上がります。ボトルに詰めて部屋に飾るとおしゃれなインテリアに。育てた花で作ってみませんか?
▼シリカゲルを使ったビオラのドライフラワーの作り方
3.千日紅
千日紅(せんにちこう)は、生花の状態でもカサカサとした触感なので、ドライフラワーにしやすい花です。千日紅の花の時期は、初夏から秋深くまで長い期間咲く花なので、たくさんのドライフラワーを作ることができます。
4.あじさい
あじさいなら何でもドライフラワーになるのかというと、残念ながら、ドライフラワーにするのに向かないあじさいもあります。例えば、梅雨の時期に開花したばかりのあじさいは、きれいなドライフラワーになりにくいあじさいです。ドライフラワーになりやすいあじさいの代表としては「秋色あじさい」。
秋色あじさいとは、もともとは品種名ではなく、通常のあじさいの開花時期である初夏に咲いた花が、気温の変化などによって、時間をかけてアンティークカラーの色あいに変化した状態のことを「秋色あじさい」と言います。
あじさいの花は、私たちが花びらと思っている部分は「ガク」です。咲き始めは柔らかいガクが、数か月たつと厚みを増してきます。ガクが厚みが出てきた時点で、ドライフラワーにすると、きれいなドライフラワーになります。
▼あじさいのドライフラワー作りのコツ
5.アナベル
アナベルとは、アメリカアジサイやアメリカノリノキの別名を持つあじさいの仲間の落葉性低木です。
初夏に20~30cmの大きな花が開花し、花の色は、最初はグリーン、咲き進むにしたがって白くなる色の変化も素敵で、最近とても人気のある品種です。ドライフラワーにするなら秋色グリーンになってから。花屋さんでも秋ごろに秋色グリーンのアナベルが出回ります。
6.ミナヅキ
普通のあじさいと違って、形がピラミッド型をしたミナヅキ。
咲き始めは白から数か月かけて秋色ピンクに変化します。アナベルと同様、ドライフラワーにするなら、写真のような秋色になってから剪定、もしくは秋色になったミナヅキを購入しましょう。
7.スターチス(リモニウム)
スターチスは、生花の時点からカサカサした触感で、ドライフラワーになりやすい花です。
スターチスは、色の種類も豊富で、ドライフラワーにしても生花の色とさほど色が変わらず楽しめます。
8.エリンジウム
生花の状態からカサカサとした質感のエリンジウム。夏に出回る切り花で、ドライフラワーになりやすい花です。さわやかな色とユニークな花の形でドライフラワーの素材としても人気があります。花丈があるのでスワッグなど丈が必要なドライフラワーの飾り方にも使えます。ドライフラワーになっても、きれいに青い色が残ります。
9.ミモザ
ドライフラワーの中でも大人気のミモザ。リースやスワッグ作りに使える花材です。
ドライフラワーのミモザ。生花のミモザのリースを自然にドライフラワーにしたい時は、生花の時点では気持ち多めかな?と思うくらいたっぷりと使った方がドライフラワーになった時にスカスカになりません。
▼ミモザのリースとスワッグの作り方
10.エリカ
最近、切り花としても豊富に出回るようになったエリカ。フレッシュの時とドライフラワーにした時との色の差がなく、色落ちも少ないのでおすすめ。
▼エリカのリースの作り方
11.アーティーチョーク
独特なフォルムが人気のアーティーチョーク。ドライフラワーにしても雰囲気のある素材です。
アーティーチョークは写真の状態はつぼみ。アーティーチョークは和名では「チョウセンアザミ」という名前です。この写真の状態の後、中心が割れてアザミらしい花が開花します。
この写真の状態をドライフラワーにしたい時は、花が開花する前にドライフラワー作りに入るのがポイントです。
12.オレガノ
スパイスなどにもよく使われるオレガノは、シソ科の多年草のハーブ。7月~8月にピンクの花が開花します。オレガノは、つぼみの色は左の写真のようなえんじ色のような色をしていますが、開花すると淡いピンクになります。ドライフラワーにするなら、つぼみの時か開花まもないころがきれいなドライフラワーになりやすいのでおすすめ。
13.ヤロウ
葉っぱがノコギリの歯のようにギザギザしていることから、別名ノコギリソウとも呼ばれるヤロウ。ヤロウはたくさんの園芸種があります。花の色もとても豊富で、写真のようなパステルトーンのものからビビッドカラーまであるので、庭の雰囲気に合わせて色を選ぶ楽しみがあります。草丈があるものが多いので庭植え向きです。ドライフラワーになりやすく、ドライフラワーにしてからも色がきれいに残るのでおすすめです。
14.ローズマリー
ローズマリーはシソ科の常緑低木のハーブです。辛みと甘みの両方を兼ね備えた清涼感のある香りがします。ドライフラワーのリースやスワッグの材料としても、よく使われます。たくさんの品種があるローズマリーですが、大きく分けて生長のタイプが立性とほふく性に分かれます。立性のローズマリーはまっすぐな枝ぶり、ほふく性のローズマリーはくねくねとしています。リースにするならほふく性の方が丸めやすいでしょう。ローズマリーに限らず、ドライフラワーのリースにしたい時は、収穫したての生の状態の時に枝を丸めるのが作り方のコツです。乾燥してから丸めると、枝がぽきっと折れてしまいます。写真はほふく性のローズマリーです。
15.モナルダ
モナルダは開花期間の長いシソ科の宿根草のハーブ。和名が「タイマツバナ」と言われるのは、もともとの種が赤い花でタイマツのような形に見えることからきています。最近は品種改良が進み、赤の他、白、ピンク、パープル(紫)などたくさんの品種があります。苗ものとしても切り花としても流通しています。モナルダをドライフラワーにするなら、咲き始め間もないころにドライフラワー作りに入ったほうがきれいな仕上がりになります。
16.ニゲラ
ニゲラは花も葉も独特なフォルムで、小さめの花ながらその雰囲気はとても存在感がある草花です。繊細そうな姿をしていますが性質は強く、環境が合えばこぼれ種でも増えます。花びらに見える部分はガク片で、本来の花びらは退化して目立たない形状です。ニゲラという名はラテン語の「Niger ・黒い」からきています。和名のクロタネソウは、花後に風船のような種のさやの中に黒い種が出来ることからこの名前がつきました。
ニゲラの花は、もともとカサカサと乾燥したような触感です。咲き進むと花びらが散ってしまうので、ドライフラワーにするときは咲き始めに作業に入りましょう。ニゲラは花もドライフラワーになりますが、花が散った後のフウセン状の種もドライフラワーにすることができます。
17.オレガノ・ケントビューティー
観賞用のオレガノ、ケントビューティー。ドライフラワーにしても優しい色合いになって素敵な素材です。
▼オレガノ・ケントビューティーをお部屋にも飾ってみませんか
18.帝王貝細工
生花の時点でも、カサカサとした触り心地でドライフラワーのような帝王貝細工。6月から10月くらいまでの開花の一年草です。色彩が鮮やかで色数も豊富。水分が少ない花なので、短期間でドライフラワーになる花です。
19.ケイトウ・セロシア
ケイトウ
ケイトウは、丈が高くなるものから矮性まで、品種豊富な秋の花です。品種によってケイトウという名前で出まわっているものと、セロシアという名前で出まわっているものがありますが、すべてケイトウの仲間です。色、咲き方も豊富で、ドライフラワーにしても色がきちんと残りやすい花です。
20.ステルンクーゲル
ステルンクーゲルはスカビオサの花の後の実です。ボール状のかわいい形で、カサカサした触感。簡単にドライフラワーになる花です。
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