前田有紀の一“花”言vol.26「ガーベラ 」~個性的な種類や楽しみ方

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個性的な「ガーベラ」をレコメンド

ガーベラは、どの町の花屋にも立ち並ぶおなじみの花ですね。

私自身、ガーベラというと入学式や卒業式などの送り物の花束などで、小さなお子さんが良く手に取っているイメージがありました。

しかし、花の仕事を始めてからここ最近は、市場で定番のガーベラのイメージを覆すような、咲き方が大人っぽくもあり、個性的なガーベラの種類にも出会い、とても魅力的に感じたので紹介します。

 

今回は、特に咲き方に個性があり、大人の私たちが思わず引き込まれてしまうような種類のガーベラを用意しました。

赤は「レッドメデューサ」、黄色は「コルヴァーラ」。

かっこいい名前の2つのガーベラは、咲き方に少し乱れのある花びらが、それ自体にも丸みがあり、思わず引き込まれてしまうような雰囲気のある花です。

グリーンのガーベラは「グリグリ」。

名前が可愛らしく、フォルムがぎゅっと詰まって茎と同じ色なので、一瞬お花っぽくないところが不思議で魅力的な花です。

 

花がうつむいていたり、ちょっぴり上を向いていたり、様々な方向に傾いているガーベラの種類なので、いろんな角度から楽しんでいけてみると、生けたときの全体のバランスのイメージがガラッと変わるのも魅力的です。

ガーベラの大人の雰囲気を引き出す楽しみ方

ガーベラのみで生けるのも魅力的ですが、好きな花材と合わせて自由に生けるのがおすすめ。

今回のおすすめ花材は、大人っぽい実物だったり、自然の雰囲気が感じられる草花を合わせると子供っぽくならずに飾ることができます。

 

シンフォルカルプスという秋らしい実物やワックスフラワーなどの小花、動きの出せるユーカリやペニセタム、ゴールデンカスケードを準備しました。

 

今回の花材の合わせ方は、私にとってもチャレンジの合わせ方でしたが、丸っこくならない葉や草花を使うと、動きが出てガーベラの大人っぽい表情がより引き立ち、秋の和をイメージさせるような雰囲気に仕上がりました。

もっと長持ち!ガーベラの管理ポイントをチェック!

ガーベラは、茎が柔らかくて、少し弱いところがあるので、浅水(フラワーベースの半分よりしたまでの水)につけて茎が水に浸かる範囲を狭くしてあげましょう。そして、毎日、茎を切り戻してあげるとしっかり長持ちします。

 

花屋でも出回っているので、変わり種のガーベラをラインナップの中で見つけて飾ってもらえたら、今までとちょっぴり違ったガーベラの魅力の再発見を見つけて楽しんでみてください。

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引き続き、隔週金曜日に前田さんの連載の「前田有紀の一花言」を配信。

フラワースタイリスト 前田有紀  2013年イギリスに留学し、帰国後フラワースタイリストとして活躍。イベント装飾やブーケやアレンジメントの制作を手がけ、雑誌やSNSなどでメディアを通して花と緑のある暮らしを提案している。2017年の春以降は積極的にワークショップも行い、花や緑に関わる人々と直接ふれあうことでリアルな声も積極的に取り入れている。また、2017年10月にオープンした「世界の花屋」では、デザイン監修を務め、世界の花々の生産や流通など、花の歴史などの魅力を伝えている。

フラワースタイリスト
前田有紀

2013年イギリスに留学し、帰国後フラワースタイリストとして活躍。イベント装飾やブーケやアレンジメントの制作を手がけ、雑誌やSNSなどでメディアを通して花と緑のある暮らしを提案している。

Facebook/前田有紀『一日一花』

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