【不安を和らげ気分を明るくする香り】ハーブゼラニウム(センテッドゼラニウム)
とまつあつこ
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ハーブゼラニウム(センテッドゼラニウム)
トゥデイズプランツ、今回ご紹介するのは「ハーブゼラニウム(センテッドゼラニウム)」。ニオイゼラニウムとも呼ばれ、葉や茎に芳香がありハーブとして分類されているゼラニウムです。
ゼラニウムといえば、花茎の先に赤やピンクなどの小花が集まってボール状に咲く、よくヨーロッパの家々の窓辺に飾られているイメージの華やかなタイプが一般的ですが、今回紹介するハーブゼラニウムは、何といってもフローラルで心を落ち着かせてくれる香りの良さが魅力的です。この写真のように、一般的なゼラニウムと比べると控えめな花(ピンク色の濃淡、白など)が咲きます。香水の原料や化粧品、ポプリなどにも使われています。
ハーブゼラニウムは春から初夏に開花するものが多いですが、一部四季咲き性のものもあります。花や葉の大きさは一般的なゼラニウムより小さく可憐で素朴な雰囲気なのですが、葉に触れた瞬間、あまりの香りの良さに心癒され驚かされます。
ハーブゼラニウムの代表的なものはローズゼラニウム。その名の通り、葉に触れるとバラを思わせる爽やかな香りがします。その甘くフレッシュな香りは気分を明るくし、精神的なストレスや不安を和らげると言われています。心のバランスを取り戻したり、自律神経やホルモンのバランスを整えるなどという効能もあるそうです。確かに、水やりの際に葉をそっと触って香りを楽しむと、心がリフレッシュされて気持ちが明るくなるように感じます。ハーブゼラニウムの石鹸や精油などの香りもとても良いですが、やっぱり自分で育てているフレッシュな葉の香りは格別です。
ハーブゼラニウムにはその他にも、アップル、アーモンド、オレンジ、ペパーミント、シナモン、ココナッツなど様々な香りの品種があります。ハーブゼラニウムが持つシトロネラールという成分を活用して品種改良された、蚊を寄せ付けにくい蚊連草(蚊嫌草)という名で出回っていることもあります。
▼蚊連草(蚊嫌草)についてはこちら
写真のような斑入りタイプのハーブゼラニウムは、花が咲いていない時期もカラーリーフとして葉色も楽しむことができます。
また、ハーブゼラニウムの葉に触れて香るだけでも気分が十分リフレッシュできますが、料理やお菓子、お茶など、飲食用として活用することもできます。花はエディブルフラワーとしても使えます。その場合は、飲食用として無農薬栽培された苗を選んで育てると安心です。また、ハーブは妊娠中、授乳中、乳幼児、持病などのある方は使用に注意が必要な場合があります。主治医に相談してから使用しましょう。
▼ハーブゼラニウム(センテッドゼラニウム)の種類や活用法はこちら
ハーブゼラニウムは寒さにそれほど強くありませんが、東京以西の暖かい地域で霜に当たらなければ屋外で冬越しできます。寒さが厳しい地域では、冬の間室内の窓辺に取り込んで管理すると翌年も楽しめます。
挿し木で増やしやすいハーブなので、万が一枯れてしまった場合のために挿し木で増やしておくのもおすすめ。挿し木の適期は初夏と秋です。たくさんの品種があるハーブゼラニウムなので、お好みのものをぜひ探して育ててみてくださいね。
▼ハーブゼラニウム(センテッドゼラニウム)の挿し木についてはこちら
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