【野菜の花】花ニラとは?食べ方とハナニラ(イフェイオン)との違い
金子三保子
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花ニラ Allium tuberosum
花ニラとは?
トゥデイズプランツ、今回ご紹介するのは「花ニラ」。花ニラとは野菜のニラの花のことで、8月くらいから秋にかけてが花の季節です。夏になると株元からスッとした花茎が立ち上がり、頂点に小さな白い花の集合体がついた形状をしています。
つぼみ
ネギの仲間なのでネギ坊主のようなつぼみです。このつぼみの状態を食用にでき、流通もしています。(出荷量が多いのは5月~9月)つぼみも花茎もやわらかくて甘みがあり、油で炒めるとシャキッとした独特の歯ごたえがあります。
野菜として流通している花ニラは、一般的なニラより香りが強くない花ニラ専用の品種が多く、種も販売されています。「とう」収穫専用の花ニラ品種:テンダーポール、ニラむすめなど
花を咲かせると株が弱るため、葉を収穫する目的の場合は、つぼみのうちに花茎を摘み取った方がよいのですが、今回は畑で育てているニラを咲かせてみました。
開花直前の横顔
1本の茎にたくさんの花がついています。
開花。アリウムの仲間の中では小輪でかわいい花。いっぺんに咲かず、少しずつ開花します。
薄皮がはじける前とはじけた後。大きさがかなり違います。野菜として流通する時は数十本で一束として売られていますが、この日の収穫は5本(笑)。家庭菜園ならではです。
つぼみの状態と薄い皮がはじけたものだと、茎の固さにかなり違いがあります。開花が近づくと茎がしっかりと固くなるので、食用にするならやはりつぼみのうちの方が柔らかくて美味しいのでしょう。
豚バラと花ニラの炒め物ののっけそば
つぼみの付近と根元の茎の固さに違いがあるため、根元部分の茎を先に炒めてから最後につぼみとつぼみ付近の茎をさっと炒めるのがおすすめです。炒め物の他、茹でて和え物としていただくことができます。
咲いてしまったものは切り花に。生花のアリウム・コワニーに似た雰囲気です。
ハナニラ(イフェイオン)との違い
ハナニラ:Ipheion uniflorum
同じ名前のハナニラという花があるのでご紹介します。
ハナニラは、桜の咲くころに無数の星型の花が開花する球根の花です。(品種によっては早春など他の時期に咲くものもあります)学名のイフェイオンという名で流通していることもあります。葉がニラの香りがすることが名前の由来ですが、こちらは観賞用で食用にはできません。
野菜のニラの花は1本の茎の頂点に複数の小さな花が咲くのに対して、ハナニラ(イフェイオン)は1本の茎の頂点に星形の花がひとつ咲くので、花の時期なら簡単に見分けることができます。
葉だけの時は観賞用のハナニラもニラの香りがして間違いやすいので、家庭菜園の近くには植えないことをおすすめします。
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