ヒヤシンスの球根は植えっぱなしにできる?|花が終わったあとの球根の管理の仕方
金子三保子
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切り花やガーデニングで人気の春の花、ヒヤシンス。庭に植えたヒヤシンスの球根は、植えっぱなしにできるのでしょうか?実際に植えっぱなしで育てた写真とともに、花が終わったあとの球根の管理の仕方をご紹介します。
目次
ヒヤシンスとは
ヒヤシンスは、秋に球根を植えて春に開花する球根植物。切り花でもとても人気のある春の花です。ガーデニングでは、庭植えのほか水栽培でも楽しめるほか、芽出し球根も流通し、冬から春にかけての庭や部屋を彩ってくれる存在です。
ヒヤシンスは、茎の周囲に小さな花が密集するように咲くため、一輪でもボリュームがあります。それぞれの花は下から上に向かって咲き進みます。
花が終わったヒヤシンスの球根は植えっぱなしにできる?
ヒヤシンスは花が終わると徐々に葉が黄色や茶色くなり、夏前には地上部分からは姿を消し、夏の間は休眠に入ります。花が終わったあとは掘り上げて管理し、秋になったら植えなおすのが一般的な管理の仕方です。
ただし、土の栄養状態や水はけが良い場所に植え付ければ、植えっぱなしでも翌年も開花します。今回は掘り上げる方法と植えっぱなしの方法の管理の仕方をご紹介します。
球根を掘り上げて管理
まずは花が終わったら、花茎のみを根元でカットします。しばらくはそのまま管理し、葉が完全に枯れたら球根の掘り上げ時期です。掘り上げたら乾燥させて、風通しが良く日光の当たらない所で秋まで保管します。水と光を切ることでヒヤシンスは休眠状態に入ります。秋の植え付け時期になったら再度植え付けましょう。
植えっぱなし
掘り上げて管理するのと同じく、花が終わったら花茎のみをカットします。あとは自然にまかせていると、葉が枯れて地上部分からは存在がなくなり、夏の間は休眠に入ります。植えっぱなしで翌年も開花するかどうかのポイントは、休眠期の土の状態。水はけが悪い場所に植えると、梅雨から秋の長雨の時期に球根が腐ってしまうことがあります。
鉢植えのヒヤシンスは植えっぱなしにできる?
土の栄養状態が良ければ、鉢植えの球根も植えっぱなしで翌年咲きます。ただし、限られた養分で育っているため、掘り上げても植えっぱなしにしても、翌年咲く確率は庭植えの球根より低くなることが多いようです。
鉢植えのヒヤシンスを翌年も咲かせるには、花が終わったら花茎をカットし、葉が枯れたタイミングで植え替えることをおすすめします。葉があるうちは、水やりを継続し、葉が枯れてきたら夏の間は断水。その後、秋になったら水やりを再開します。
水栽培のヒヤシンスは花が終わったらどうする?
水栽培で育てたヒヤシンスは、切り花感覚で花が咲き終わったら処分するのが一般的ですが、1年で終わらせるなんてもったいない!庭や鉢に球根を植え替えると、もしかしたら来年も花が楽しめるかもしれません。ぜひ試してみてください。
▼水栽培で楽しんだヒヤシンスを花壇に植えてみた!
植えっぱなしのヒヤシンスをご紹介
実際に我が家の花壇に植えっぱなしにしているヒヤシンスをご紹介します。
2022年のヒヤシンス
2023年のヒヤシンス
花壇に植えっぱなしにしているヒヤシンス。最初に植えたのはいつだったのか…… もう忘れてしまいました(笑)あまり日当たりが良い場所でないにも関わらず、当初の花数よりは少なくなりましたが何年も咲き続けています。
こちらは昨年水栽培で楽しんだヒヤシンスの球根を植えてみたもの。花数は少ないですが、無事咲きました。
これも水栽培のあとに植えたヒヤシンス。花つきは少ないですが、これはこれで楚々としてかわいいです。なんだかシラー(ヒヤシンソイデス)のような見た目です。
庭植えしたヒヤシンスの球根は、土の栄養状態や水はけが良ければ、毎年開花することが多いようです。球根を保管するスペースがない方は、植えっぱなしで咲くか、実験してみてはいかがでしょうか。
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