パンジー、ビオラの育て方|花を長くたくさん咲かせるコツ
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パンジー、ビオラは春の花の代表花。最近では10月頃からお店に並び始め、5月まで楽しめるとても開花期間が長い一年草です。冬から春のガーデニングには欠かせないパンジー、ビオラを長く楽しむ育て方のコツをご紹介します。
目次
パンジー、ビオラの育て方
苗の選び方|どんな苗が良い苗?

ヒョロヒョロと徒長していない、葉っぱがきれいな緑色のパンジー、ビオラを選んでください。弱っているパンジー、ビオラは、日光不足で徒長していたり、葉の色が黄色になります。
今、花がたくさんついていることより、つぼみがたくさんついている徒長していない苗の方が、これからたくさんの花を咲かせることができます。たくさんの苗の中から葉っぱが生き生きとして、つぼみがたくさんある苗を選びましょう。
パンジーとビオラの見分け方は?

左・パンジー 右・ビオラ
パンジーとビオラの大きな違いは、花のサイズ。ビオラは3cm程度、それ以上大きなものはパンジーに分類されています。

パンジー
こちらは両方ともパンジー。同じパンジーでも種類によって、花のサイズは様々。最近は、パンジーとビオラの区別が大きさだけでは判断しづらいこともあります。念のためプランツタグで確認してみましょう。
▼パンジーとビオラの見分け方を詳しくご紹介しています。
植え替え|ポットのままではダメ?

短期間飾るためのディスプレイで使うなどの目的以外は、買ってきた苗は、必ず植え替えましょう。きちんと定植した方が、ワンシーズンでたくさんの花が開花します。
パンジーとビオラを1株で植えるなら、もともとのポット苗より、ひと回り大きい鉢を選びましょう。土は、大量に植え替えるならブレンドして作る方法がありますが、少量なら草花用の培養土を利用するのが手軽です。
パンジー、ビオラは寄せ植えの素材としても優秀!

パンジー、ビオラ、アネモネ、クローバーの寄せ植え
開花期間が長いパンジー、ビオラは、冬から春の寄せ植えの素材として大活躍! 色、形が豊富なので、フラワーアレンジをしている気分でその年の気分で色合わせを楽しみましょう。

チューリップとビオラのダブルデッカーの寄せ植え
チューリップなどの球根植物は芽が出るまで鉢の上が寂しいので、パンジーやビオラのような開花期間が長い草花を一緒に植え付けると冬の間も楽しめます。
寄せ植えにはどんな花を組み合わせたらいい?

パンジー、ビオラと開花期間が同じ時期の草花を選ぶ
パンジー、ビオラの本来の開花時期は春ですが、流通は10月後半から始まります。同じ時期に開花している草花を組みあわせると、長く楽しめる寄せ植えを作ることができます。
パンジー、ビオラが好む環境と同じ好みを持つ草花を選ぶ
パンジー、ビオラは日当たり、風通しの良い環境を好む草花。日当たりが良いか悪いかで花数にも差がでます。寄せ植えに組み合わせるなら、同じように日当たりを好む草花を選ぶとどちらもうまく育つ可能性が高くなります。
水やり|乾いたら午前中にたっぷりと!

パンジー、ビオラの水やりは、鉢植えの表面の土に色に注目してください。基本は「乾いたらたっぷりと水やり」
乾いたら……最初に植えこんで水やりをした時の土の表面をよく見ておいてください。黒だったり、茶色だったりと、ダーク系の色のはずです。それが乾いてくると元の色より白っぽくなります。この状態が「乾いたら」です。
優しくたっぷりと……土の表面に優しく何回かに分けて水を与えましょう。強い水流で与えると、鉢の中の土に水が浸透する前に水が流れ出て、表面だけが保水した状態になってしまいます。
春の晴れた日は毎朝で問題ありませんが、冬は特に上記を意識してみてください。土の色に注目すると、水を与えるタイミングがわかるようになります。
パンジー、ビオラを長く花を楽しむコツ
花がらをこまめに摘みましょう!
花がらとは、咲き終わった花のこと。
パンジー、ビオラに限らず、草花は花が終わった後に種をつけます。植物は、花を咲かせることより次の子孫を残すことが重要なミッションなので、花がらをそのままにしておくと種をつけることにエネルギーがいき、次第に花数が少なくなります。これを避けるために、どんどん花がらを摘むと、次々と花を咲かせるのです。
パンジー、ビオラの終わった花の見分け方

左:咲き始めのビオラ 右:見頃が過ぎたビオラ
見ごろが終わると、右のビオラのようにくるんとカール、花びらはしわしわになります。

摘み取ったビオラ
花だけでなく根元から茎をつけて摘み取ると見た目が美しくなります。
パンジー、ビオラの育て方|置き場所と肥料
パンジー、ビオラの置き場所

パンジー、ビオラは太陽が大好き。風通しと日当たりの良い所で育てましょう。太陽が足りないと「徒長する」「花つきが悪い」などのサインを出します。
また、風通しが悪いところでパンジー、ビオラを育てると、水やりの際にぬれた花や葉がいつまでも乾かず、病気や蒸れの原因になります。
パンジー、ビオラの肥料

パンジー、ビオラは、数ある一年草の中でもとても花の開花期間が長い草花のひとつ。半年にわたって花を咲かせるということは、養分もたくさん必要です。定期的に草花用の肥料を追肥しましょう。適切なタイミングで追肥をして、花がらつみをまめに行うと、次々とつぼみがつきます。
肥料は「固形」「液体」など色々な商品があります。一般的には元肥は固形を使用し、追肥はそれぞれ使い勝手の良いものを選ぶとよいでしょう。
次々と新しい種類が登場するパンジー、ビオラ

種類がたくさんあるパンジー、ビオラ。大きさも色々ですが、フリンジ咲きなど、咲き方も変わった品種もあり、近年「個人育種家」さんが作出されたユニークなパンジー、ビオラも多数登場しています。
パンジー、ビオラは自分で交配するのも簡単です。育てるコツがわかってきたらチャレンジしてみませんか?
パンジー、ビオラの豊富な種類

極小サイズのビオラ
小指の爪サイズのかわいいビオラ。

パンジー・ドラキュラ

八重咲きのパンジー

フリルのような花びらが魅力のビオラ

何色と表現しがたいシックなニュアンスカラーのパンジーとビオラ。気温が低い時期と春とでは色合いが微妙にかわってくるものが多いようです。

覆輪のビオラ
単色のパンジー、ビオラも素敵ですが、最近はひとつの花の中に何色もの色がある複色のものが多くなってきています。寄せ植えに使うと複雑な色合わせができます。
パンジー、ビオラの花は切り花にもできる!

最近は、切り花としてもパンジー、ビオラが出回っています。たくさんの花が咲く春は、育てたパンジー、ビオラで季節感のある花あしらいもできます。

上手に育てると、半年以上も花が咲き続けるパンジー、ビオラ。目移りするほど素敵な品種がたくさんあります! 作りたい雰囲気にあわせて色や咲き方を選んでみてください。
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