ゲッカビジンの育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ゲッカビジン
- 学名
Epiphyllum oxypetalum
- 英名
- Queen of the Night, Dutchman's Pipe Cactus
- 和名
- 月下美人
- 別名・流通名
- 月来香
- 科名
- サボテン科
- 属名
- クジャクサボテン属
- 原産地
- メキシコ
ゲッカビジンの特徴
ゲッカビジンは、サボテン科クジャクサボテン(エピフィルム)属の常緑多年草です。原産地はメキシコ南部で、野生種は森林の樹木に着生して生長する森林性着生サボテンです。日本でも非常に人気のある植物ですが、暖かい気候を好み、耐寒性が弱いため、冬は室内に取り込むか、温室で管理します。
最大の特徴は、他のクジャクサボテンの仲間が日中に開花して2〜3日咲き続けるのに対し、ゲッカビジンは夜に開花して朝にはしおれてしまう「一夜花(いちやばな)」である点です。開花期は6月~11月、日が暮れてから強く甘い香りの白い花を咲かせます。花の直径は20cm以上、外側の花びらは赤みを帯びており、先がすっと尖ったフォルムをしています。属名の Epiphyllum は「葉の上の」という意味のラテン語で、肉厚で幅の広い葉の上に花を咲かせることに由来しています。なお、葉のように見えている部分は厳密には葉ではなく、「茎節(けいせつ)」と呼ばれる節で区切られた平らな茎のことで、葉の役割も果たしている器官です。
ゲッカビジン(月下美人)という名前は、宵闇に浮かび上がるように咲く、大輪の白い花のミステリアスな魅力から名付けられたようです。また、花の香りにちなんで「ゲツライコウ(月来香)」という別名もあります。
ゲッカビジンの詳細情報
| 園芸分類 | サボテン、エピフィルム(クジャクサボテン) |
|---|---|
| 草丈・樹高 | 1~2m程度 |
| 耐寒性 | 弱い |
| 耐暑性 | 強い |
| 花色 | 白 |
| 開花時期 | 6月~11月 |
ゲッカビジンの種類
姫月下美人
小ぶりな花を多数つける人気の品種です。この品種は次の日の日中まで開花した花がもつ花持ちの良さが特徴です。
満月美人
姫月下美人と原種の交配種です。花は原種よりやや小ぶりですが立派な花を咲かせます。
ゲッカビジンの育て方カレンダー
| 時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け・植え替え | ||||||||||||
| 肥料 | ||||||||||||
| 開花 |
ゲッカビジンの栽培環境
日当たり・置き場所
日によく当てることによって花芽が付きやすくなります。5月に入って気温が安定してきたら屋外でしっかりと日に当てます。梅雨の時期は直接雨が当たらない場所に移動させ、夏は日差しが強いので、葉焼け防止のために半日陰で管理しましょう。気温が下がる時期になったら室内に取り込み、春までは日当たりの良い場所に置きます。
温度
越冬温度は5℃です。これを下回らないように管理してください。
用土
水はけの良い用土を好みます。市販のシャコバサボテン用の培養土などで問題なく育てられます。
ゲッカビジンの育て方のポイント
水やり
生育期は土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるくらいたっぷり水やりしましょう。11月~3月の休眠期は水やりを控えます。
肥料
植え付け時に元肥と、つぼみが2cm程になった頃から9月くらいまで、希釈した液肥を施します。
ゲッカビジンの詳しい育て方
選び方
暖かくなり始めると鉢物が出回り始めます。葉の色つやが良く、しわが寄っていないものを選ぶようにしましょう。
仕立て方
品種によりますが、2m程まで大きくなるものは、支柱を添えると安定します。矮性種は、ハンギングバスケットなどに植えて、茎節を下垂させるように仕立てると見応えがあります。
剪定・切り戻し
剪定は9月~10月に行います。枯れた茎や葉を落とし、伸びすぎた茎を切り取りますが、大株になるほど花がつきやすいので、できるだけ強い切り戻しはしないようにします。
植え替え・鉢替え
鉢底から根が見えるようになったら、一回り以上大きな鉢に植え替えます。植え替え後は根と土をなじませるように、たっぷりと水やりしましょう。
花
ゲッカビジンの花は、6月~11月の夜に咲きます。夕方から咲き始め夜に満開になり、強い香りを漂わせ、朝になるとしおれてしまう一夜花です。
冬越し
気温が下がってきたら、室内に取り込み、日当たりの良い場所で管理しましょう。また、冬は休眠しているので、水やりは控えるようにしましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
挿し木で増やすことができます。茎節を切り取り、風通しの良い場所で4~5日干して乾かしてから挿し木用の土に挿しておきます。40~50日で根が出るので、鉢に定植します。
- 監修者:LOVEGREEN編集部
LOVEGREEN(ラブグリーン)の編集部アカウントです。ガーデニング、家庭菜園、インドアグリーンなど、幅広い植物ジャンルに精通したメンバーが在籍し、実際の栽培経験にもとづく花・植物の育て方や楽しみ方記事、お庭の取材記事、植物にまつわる企画などを配信しています。


