つり鐘状のかわいい球根花、シラー・カンパニュラータの育て方
金子三保子
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東京だと4月後半から5月前半のゴールデンウィーク頃につり鐘状の花を咲かせるシラーという花をご存知ですか?シラーは別名「ブルーベル」と呼ばれている秋植えの球根植物です。
シラー・カンパニュラータ
植物の名前は色々あって、このシラーも「ヒアシンソイデス」と呼ばれることもありますが、今回は流通名で使われている「シラー・カンパニュラ―タ」という名前でご紹介します。
学名 |
Scilla campanulata Scilla hispanica Hyacinthoides hispanica |
科・属 |
ユリ科ヒアキントイデス属 |
原産 | ヨーロッパ |
開花期 | 4月~5月 |
形態 | 球根 多年草 |
シラー・カンパニュラータの特徴
シラーの花の色は3色・青紫、白、ピンク
シラーは秋に植えて翌年4月~5月ごろに開花する球根花です。花の色は青紫、白、ピンクの3色があります。花の形はつり鐘状(ベル型)で目立つ花ではないですが、ひっそりと咲く花姿がガーデナーには密かな人気のある球根花です。私も3色を少しずつですが、花壇に植えています。
シラーの育て方
適した環境
日当りから半日陰の水はけの良い土に植えこみます。落葉樹の木陰などもシラーを植え付けるのに適した環境です。
球根の植え付け
球根の植え付けは10月~11月が適時ですが、年内までならギリギリ間に合います。春に咲く球根の花は、寒さに当てることが生長にとって大切な事なので、適切な時期に球根を植え付けて芽が出た頃に寒さを経験させることが必要です。
水やりと肥料
地植えの場合は、水やりの必要はありません。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりとを目安に水やりをします。
肥料は植え付けの際に元肥を入れる以外は、追肥はしなくても大丈夫です。鉢植えの場合は、元肥、開花前の春の始まり、開花後のお礼肥えで十分です。
シラーの生長の過程
寒い間は葉っぱのみの状態。4月に入ると、ニョキニョキと花茎を伸ばしはじめ、つぼみに色がのってくるのが4月の後半です。花は穂状の花で、下の方から段々と咲いていきます。球根花特有のみずみずしくて力強い花茎が出てくる時は、とても嬉しい瞬間です。
植えっぱなしで大丈夫!
シラーは植えっぱなしで大丈夫な球根です。地植えなら一度植えたら、その後は特に管理というものは必要がない放任主義で大丈夫な植物です。花が終わる5月、放置しておくと自然に葉っぱが黄色くなり姿を消し、夏場以降は地上部分からは姿を消します。その性質上、地上部分から姿を消す時期に他の植物を植え込む際に球根を傷つけないように、植え込んだ場所を覚えておく必要があります。
シラーの花、3色の色紹介
青紫
白
ピンク
シラーの球根の入手方法
シラーの球根は、夏ごろから園芸店や通信販売などで出回ります。その際は、「シラー・カンパニュラータ」という名前で出回っています。販売形態は、3色ミックスのものもあれば、色別に販売されているものもあります。出回りは少ないですが、春につぼみ付きのポット苗も出回っています。
初夏が近づくと毎年開花するシラー、派手さはありませんが、ひっそりとして咲く姿はかわいいです。良かったら球根を探してみてくださいね。
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