お正月は縁起物の花、菊(マム)を!種類や長持ちさせるポイント
金子三保子
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もうすぐお正月。クリスマスが終わると、街は新しい年を迎える準備一色になりますね。今回はお正月の花屋さんに欠かせない花、菊(マム)についてと菊(マム)の種類をご紹介します。
目次
お正月に菊(マム)が使われるのはなぜ?
もともと菊は、天皇の御紋にも使われたりしていることから、高貴な花とされています。また「菊を飾ると福が来る」「菊を生けると良い子に育つ」などの言い伝えもあるそうです。お節句のしきたりとしては、すたれてしまっていますが、9月9日の重陽の節句は別名、菊の節句とも言われ、「不老長寿」の意味合いもあるそうなので、縁起を担ぐお正月の生け花の材料として使われています。
菊というとお供えの花のイメージが強い方もいらっしゃるかもしれませんね。最近では、西洋菊・マムが流通してからウェディングにも使われたりしています。お供えなどの仏事に使うのは、白い輪菊や小菊なので、お正月には使わない方がよいでしょう。
マムって何?
日本の代表花、菊。
花屋さんで出回っている菊は西洋菊がほとんどで、花業界では「マム」と呼んでいます。マムってなんだか可愛らしい響きですが、菊の英名「chrysanthemum(クリサンセマム)」を省略した名前です。
菊は大きく分けると2つに分類され、園芸の鑑賞用として昔からある菊を「和菊」、最近、切り花として流通しているヨーロッパから入ってきた菊を「西洋菊」として分類されています。
ヨーロッパからきた西洋菊
西洋菊は、ヨーロッパで育種されて日本にやってきたもので、歴史はまだ浅い菊です。
現在では、日本でも素敵な品種を作ってくださる生産者さんがいて、色数の豊富さ、咲き方等のバリエーションがとっても豊富。毎年新しい品種が作り出されています。そして何と言っても菊(マム)のよいところは、扱いが簡単で日持ちすることです。
菊(マム)を生けるときの管理ポイント
選び方
菊(マム)は、とても日持ちのする花材です。花だけでなく、葉っぱが傷んでいない菊(マム)を選びましょう。
扱い方
花屋さんで水揚げ処理をされている菊(マム)は、特別なことをしなくても、持ち帰ってすぐに生けることができます。長持ちさせるポイントは花瓶のお水を数日に一回は取り替えて、水を新鮮に保つことです。
また、特に新鮮な菊(マム)は水の吸い上げがよいので、水切れをしないように花瓶の水の量はチェックします。
お正月の頃に生けた菊(マム)が、1か月くらい日持ちするということもあります。
菊(マム)は花より日持ちしないのが、葉っぱです。生けて数週間すると、葉っぱが黒くなってきます。ある程度、葉っぱを取り去ってから生けた方がメンテナンスが楽です。
人気の菊(マム)の種類
今回はお正月なので、大輪系の菊(マム)をご紹介します。
真っ赤な菊(マム)
一瞬、ダリアのように見える咲き方です。
複色カラーのマム・ピップサーモン
絞りを入れたような色合いが美しいです。
パステルカラーのマムも豊富。
グリーン色の花は、最近マムに限らず人気の色です。
ココア色のシックな菊(マム)。ブラウン系の花は、最近は菊(マム)に限らず人気です。
マム・シルキーガール
ふんわりやわらかな色合いの大輪種の菊(マム)。
アナスタシア・ブロンズ
マム・シルキーガールとバラ、春の草花のパステル系のアレンジ
菊(マム)は洋風のアレンジメントにも大活躍です。
年末年始は、素敵な菊(マム)が豊富に出回ります。花屋さんでお気に入りの菊(マム)を見つけてみてくださいね!新しい年が素敵な年になるように、大掃除のあとは素敵な花飾りで今年を結んでみませんか。
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