春を先取り!ヒヤシンスの生け方と長く楽しむコツ
金子三保子
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一番気温が低くて庭の花は少ない冬ですが、生花として春の花が流通するのは12月から3月。特にお正月が終わった頃から、たくさんの春の花の流通が始まります。
年末まではクリスマスやお正月のディスプレイで華やかだった花屋さんが、新年になると春爛漫に早変わり。春の花独特のみずみずしい雰囲気につつまれる季節です。
今回は春の切り花の中でも人気の花のひとつ、ヒヤシンスの性質や生け方をご紹介します。
目次
生花のヒヤシンスを長持ちさせるポイント
ヒヤシンスの茎と葉の形状・・・最初からたくさん茎を切らないで!
ヒヤシンスの葉と茎は写真のようになっています。いきなり茎をたくさん切ると、葉っぱが全部取れてしまいます。最初は茎を数ミリカットして生けて、葉っぱ付きのヒヤシンスを楽しみます。白い部分を切らないほうが日持ちもよくなります。
まずは葉っぱ付きのヒヤシンスを楽しんで。
お水の量は少なめに
1.茎が柔らかく、水がつかっている部分が多いと茎が痛んでしまうため、花瓶の水の量は少なめで大丈夫。
2.ヒヤシンスは水をとてもよく吸うので、水がなくならないようにチェックして、少なくなったら追加してください。水を全部吸ってしまうと、しんなりとしてしまいますので注意しましょう。しんなりとしてしまっても早期に発見すれば大丈夫です。切り口を数mmカットして、お水に生ければ復活します。
3.ヒヤシンスの茎の切り口はぬるっとしているのと、切り口付近に泥がついていることがあるので、水が汚れやすいです。こまめに水を変えましょう。
ヒヤシンスは重みがある花です!
ヒヤシンスは水分たっぷりで重量がある花です。花瓶の丈が低すぎると、花の重みに茎が耐えられず折れてしまいます。花の重みに耐えられるような丈の花瓶選びをしてください。
ヒヤシンスはとてもよく水を吸うので、水がなくなっていないかをこまめにチェックしましょう。あまりにも水が少なくなると、花の重みに耐えられず花瓶がひっくり返るという大惨事になってしまいます。
ヒヤシンスの飾り方
一輪でも様になりやすいヒヤシンス。花瓶の他、ピッチャーやボトルのような雑貨に生けてもかわいい花です。
育てたビオラと一緒に。茎の短いビオラとヒヤシンスを同じ花瓶にアレンジすると、ヒヤシンスの茎を大幅に剪定しなければなりません。ヒヤシンスは、最初から茎を切らない方が長持ちするので、買ったばかりはまずはそれぞれの丈にあった花瓶に生けて複数の花瓶をまとめて飾ると、少ない本数でも華やかに見えます。
ヒヤシンスの水栽培と一緒に。
ヒヤシンスは伸びる!
ほとんどの生花は、地面から剪定してしまえば花丈が伸びることはありませんが、ヒヤシンスは伸びます!そのため、生けっぱなしでいると、最初に生けたバランスがくずれ、ヒヤシンスの重みに茎が耐えられず折れてしまうことがあります。
ぐんぐんと伸びたヒヤシンス
茎が長すぎて、花の重さを支えきれず折れてしまいました。こうならないように、ヒヤシンスは少しずつ茎を切り戻していくと長く楽しむことができます。
花が全部開いてきたら、短く切り戻して生けましょう。ヒヤシンスの葉が黄色くなってしまったので、今回はハーブを足してリメイクしてみました。
ヒヤシンスは花が全部開いてきたら、短くして花瓶のフチに花を支えてもらう要領で生けると、柔らかい茎が折れるのを防ぐことができます。
水栽培、土栽培、生花と、ヒヤシンスはいろいろな形で楽しむことができる花です。
ヒヤシンス以外にも、チューリップ、ラナンキュラス、アネモネ・・・と、春ならではの花の流通が続々と始まるので、花屋さんに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
一足早くお部屋に春を呼び込んでみませんか?
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