ブーゲンビリアとは?上手な育て方、挿し木や剪定、冬越しのコツも紹介

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山田智美

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ブーゲンビリアは、夏になると色鮮やかに咲き誇る南国のような雰囲気の美しい花です。ブーゲンビリアはコツさえ掴めば日本でも簡単に育てられます。

ブーゲンビリアの上手な育て方を紹介します。ブーゲンビリアの挿し木や剪定、冬越しのコツ、さらに種類や花の魅力まで。一気にブーゲンビリアに詳しくなれます。

目次

ブーゲンビリアとは?ブーゲンビリア基本情報

植物名:ブーゲンビリア 学名:Bougainvillea 科名:オシロイバナ科 属名:ブーゲンビリア(イカダカズラ)属 分類:木本性つる植物 ブーゲンビリアの特徴

  • 植物名:ブーゲンビリア
  • 学名:Bougainvillea
  • 科名:オシロイバナ科
  • 属名:ブーゲンビリア(イカダカズラ)属
  • 分類:木本性つる植物

ブーゲンビリアの特徴

ブーゲンビリアは、夏にピンクやオレンジなどの色鮮やかな花を咲かせるつる植物です。熱帯では20~30mくらいにまで生長し、茎にはトゲがあり木質化します。

ブーゲンビリアは鮮やかな花色が好まれ、世界中の熱帯で栽培されています。南国へ旅行に行くと、至るところにブーゲンビリアが植栽されているのを見かけます。ブーゲンビリアは日本では夏に咲く印象の強い花ですが、熱帯地域ではほぼ通年開花します。

ブーゲンビリアは熱帯や温暖な地域では常緑ですが、10℃以下になると落葉します。日本でも5℃あれば落葉しながらの越冬が可能です。

ブーゲンビリアの花の魅力

ブーゲンビリアには実は花びらが存在しません。色鮮やかな花のように見える部分は花びらではなく苞葉(ほうよう)で、その中に筒状の小さな花3つが存在します。 ブーゲンビリアの花びらのように見える色鮮やかな苞葉は、ハチドリを引きつけるためだといわれています。

ブーゲンビリアには実は花びらが存在しません。色鮮やかな花のように見える部分は花びらではなく苞葉(ほうよう)で、その中に筒状の小さな花3つが存在します。

ブーゲンビリアの花びらのように見える色鮮やかな苞葉は、ハチドリを引きつけるためだといわれています。

ブーゲンビリアにはトゲがある?

ブーゲンビリアの茎にはトゲがあるのが特徴です。品種にもよりますが、トゲの数はそれほど多くはありません。それでも刺さると痛いので、誘引や剪定の際には必ず手袋を着用し、怪我の無いようにしてください。

ブーゲンビリアの茎にはトゲがあるのが特徴です。品種にもよりますが、トゲの数はそれほど多くはありません。それでも刺さると痛いので、誘引や剪定の際には必ず手袋を着用し、怪我の無いようにしてください。

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こんなにある!ブーゲンビリアの種類

ブーゲンビリアにはたくさんの種類があります。ブーゲンビリアの種類を紹介します。ブーゲンビリアを選ぶ時の参考にしてください。

テリハイカダカズラ

テリハイカダカズラはブラジル原産のブーゲンビリアです。このテリハイカダカズラと他の種の交雑から様々な品種が生まれました。

ブーゲンビリア‘メリー・パーマー’

ブーゲンビリア‘メリー・パーマー’は、白とピンクの2色の花が咲く、華やかな品種です。ピンク色も淡い明るいピンクで優しい印象のブーゲンビリアです。

ブーゲンビリア‘サンデリアーナ’

ブーゲンビリア‘サンデリアーナ’は、紫がかったピンクの花が咲く品種です。つる性が強いので、アーチやフェンスに絡ませたり、鉢植えで行灯仕立てにするのに向いています。

ブーゲンビリア・バッティアナ‘ミセス・バット’

ブーゲンビリア・バッティアナはテリハイカダカズラと他の種の交雑種です。中でもブーゲンビリア・バッティアナ‘ミセス・バット’は鮮やかな濃いピンクが有名な品種です。ミセス・バットはつる性が弱く、刈り込んで灌木のように仕立てるのに向いています。

ブーゲンビリア‘フジ’

ブーゲンビリア‘フジ’は明るいピンクの花が印象的なブーゲンビリアです。

ブーゲンビリア‘カリフォルニア・ゴールド’

ブーゲンビリア‘カリフォルニア・ゴールド’は鮮やかなオレンジ色の花を咲かせる品種です。

ブーゲンビリア‘ダブル・ホワイト’

ブーゲンビリア‘ダブル・ホワイト’は真白な花を咲かせるブーゲンビリアです。鮮やかな花色の品種が多い中で、真白な花を咲かせるダブル・ホワイトは人気があります。

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ブーゲンビリアの基本の育て方

ブーゲンビリアを実際に育ててみましょう。基本の育て方を紹介します。

ブーゲンビリアを実際に育ててみましょう。基本の育て方を紹介します。

ブーゲンビリアの植え付け、置き場所

ブーゲンビリアは生長するためにも、花を咲かせるためにも、日光が必要な植物です。さらに乾燥気味を好み、常に湿っているような土壌が苦手です。

ブーゲンビリアは日当たり、水はけ共に良い場所で育てましょう。

ブーゲンビリアの用土

ブーゲンビリアは水はけの良い土壌を好みます。庭植えのブーゲンビリアは、植え付け前に赤玉土と腐葉土をすき込むなどして、土壌改良をしておきましょう。

鉢植えのブーゲンビリアは市販の園芸用培養土で問題なく育てられます。

ブーゲンビリアの水やり

ブーゲンビリアは春から秋が生長期です。この時期は表土が乾いたらたっぷりと水やりを行います。

ただし、ブーゲンビリアは葉茎の生育が旺盛なままだと花芽がつきにくくなってしまいます。花を咲かせたい時期を決めて、その2ヶ月ほど前から水を切らし気味に管理すると花芽が付くようになります。

目安としては、葉の先端が萎れてきたら水やりをする、というくらいまで控えます。つぼみが開いたら水やりを元のペースに戻しましょう。

冬の水やり

ブーゲンビリアは落葉期の水やりは控えめにします。庭植えのブーゲンビリアは特に水やりの必要はありません。降雨に任せます。鉢植えのブーゲンビリアは週に1回程度で十分です。

ブーゲンビリアの肥料

ブーゲンビリアは肥料はを少なめに管理した方が花が咲きやすくなります。春から夏の生長期に緩効性肥料を適宜施します。

ブーゲンビリアの病害虫

ブーゲンビリアは特に目立った病害虫の被害はありません。

日照不足だと花が咲かずにつぼみのまま落下してしまうことがあります。病気ではないので、半日以上しっかりと日が当たるような場所に移動させましょう。

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ブーゲンビリアを鉢植えで育てるコツ

鉢植えのブーゲンビリアは日照や気温、季節に合わせて置き場所を変えるようにしましょう。春から秋は一日中日が当たるような場所で管理します。

冬は5℃を下回ると枯死してしまう心配があるので、日当たりの良い室内に取り込むか、屋外の霜の当たらない比較的暖かい場所で管理してください。

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ブーゲンビリアを地植えにするなら?

ブーゲンビリアは耐寒性が弱く、5℃を下回るところでは越冬できずに枯れてしまいます。寒冷地や霜の多い地域での地植えはおすすめしません。

本州でも関東以西の比較的温暖な地域では露地での越冬が可能です。冬は霜が降りず、春から秋は日当たりが良い場を選んで植え付けるようにしましょう。

また、ブーゲンビリアはつる植物なので、植え付ける際にはラティスなど誘引できるものを近くに設置してください。

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ブーゲンビリアの植え替え

ブーゲンビリアの鉢植えは、2~3年に一度は植え替えをして新しい土にしましょう。ブーゲンビリアの植え替えは春から初夏の生長期に行います。

ブーゲンビリアは根をいじられることを嫌う直根性の植物なので、根鉢を崩さずにそのまま一回り大きな鉢に植え替えます。この時いきなり大きな鉢に植え替えると根ばかり生長してしまい、花が咲かなくなってしまいます。植え替えは一回り大きい程度の鉢にしましょう。

 

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ブーゲンビリアの誘引

ブーゲンビリアの誘引は落葉期に行うと枝が確認しやすく、誘引が容易になります。大きな枝をラティスやフェンスに誘引し、麻紐でしっかりと固定します。  ブーゲンビリアにはトゲがあります。誘引の際に手を傷つけないように手袋などを着用するようにしてください。

ブーゲンビリアの誘引は落葉期に行うと枝が確認しやすく、誘引が容易になります。大きな枝をラティスやフェンスに誘引し、麻紐でしっかりと固定します。

ブーゲンビリアにはトゲがあります。誘引の際に手を傷つけないように手袋などを着用するようにしてください。

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ブーゲンビリアの剪定時期と剪定のコツ

ブーゲンビリアの剪定時期は秋から冬の休眠期です。この時期に全体の整枝も意識して、不要な枝を整理するようにしましょう。ブーゲンビリアの剪定は、伸びすぎた枝や徒長枝を付け根から切り取るようにします。

春から秋の生長期の剪定は花後に伸びすぎた枝を整理する程度にしておきましょう。地面から直接大きく伸びている枝(シュート)も花が咲かない枝なので、地際から切り取るようにしましょう。

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ブーゲンビリアの挿し木のコツ

ブーゲンビリアは挿し木で増やせます。元気な枝を3節程度のところで切り、先端の葉を3~4枚残して下方2節分は葉を取り除きます。下2節をしっかりと埋めるようにして赤玉土に挿しておきます。発根するまでは水を切らさないようにしましょう。

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ブーゲンビリアの冬越しのコツ

ブーゲンビリアの冬越しのコツは温度と水やりの管理です。ブーゲンビリアの越冬温度は5℃です。5℃を下回らないように注意してください。

鉢植えのブーゲンビリアは日当たりの良い室内で越冬させます。水やりは週に1回程度まで控えます。

庭植えのブーゲンビリアは霜が降りないように注意し、水やりは控えましょう。

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ブーゲンビリアに花が咲かない?

ブーゲンビリアに花が咲かない時の原因と対処法について紹介します。

置き場所

購入したばかりのブーゲンビリアの鉢植えの花や蕾が落ちてしまったというケースをよく聞きます。

ブーゲンビリアの花は環境が変わると咲かずに落ちてしまうことが多いようです。花を咲かせるには日照が大切です。日当たりの良い場所に移動させて、水やりは表土が白っぽく乾いてからたっぷりと与えるようにしましょう。

日照時間

ブーゲンビリアの花を咲かせるには日照がとても大切です。日照時間が短いと花が咲かない、花芽がつかないといったことが起こります。最低でも半日はしっかりと日が当たるような場所で管理しましょう。

水やり

ブーゲンビリアは水やりが多いと葉茎ばかり生長してしまい、花芽がつかなくなってしまいます。

春になりある程度葉が茂ってきたら、葉の先端が萎れてきたら与える、というくらいまで水やりを控えるようにすると花芽ができやすくなります。つぼみが開いたら通常の水やりに戻して問題ありません。

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憧れのブーゲンビリアの生垣の作り方

ブーゲンビリアはつる植物です。誘引次第で好みの姿にすることができます。ブーゲンビリアが屋外で越冬できる温暖な地域であれば、耐寒性の強い品種で生垣を作ることも可能です。

ブーゲンビリアの生垣を作るには、まず先にフェンス等、垣根の基礎となるものが必要です。次に日当たりを確認しましょう。半日以上は日照を確保できるようであれば問題ありません。

あとはブーゲンビリアを植え付けて、垣根の基礎に誘引していくだけです。誘引は伸ばしたい方向に枝を持っていき、麻紐で括りつければ出来上がりです。

何年かかけて垣根の基礎となるもの全体がブーゲンビリアで覆われる日を待ちます。

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ブーゲンビリアの英語の名前

ブーゲンビリアの英語の名前はBougainvilleaです。学名のBougainvilleaがそのまま英名となっているようです。

ブーゲンビリアという名前は、18世紀後半にブラジルでこの植物を発見したフランス人のルイ・ド・ブーゲンビル氏の名前に由来しています。

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ブーゲンビリアに詳しくなって、来年も咲かせよう

ブーゲンビリアは冬越しと水やりのコツさえマスターすれば、とても育てやすい植物です。比較的耐寒性の強い品種を選べば関東でも庭植えで毎年花を咲かすこともできます。

ブーゲンビリアは冬越しと水やりのコツさえマスターすれば、とても育てやすい植物です。比較的耐寒性の強い品種を選べば関東でも庭植えで毎年花を咲かすこともできます。

見ているだけで南国リゾート気分を楽しめるブーゲンビリアを自宅で育ててみませんか?ブーゲンビリアに詳しくなって、翌年も咲かせることができるようにお手入れしてみてください。

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植物が好きで好きで、植栽設計、ガーデナー、生花店勤務を経て現在は、フリーランスの花屋「花や蜜」として活動中。「てのひらに森を」がテーマの花屋です。森の中にいるような、見ているだけで力が抜けていくようなお花を作り続けたいと思ってます。街中で突然お花を配る、「花ゲリラ棘」というゲリラ的花配り活動も不定期決行しています。

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