ハイビスカスが咲かない理由と対処法
戸松敦子
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ハイビスカスが咲かないときの対処法をご紹介!夏にハイビスカスが咲かなくなったり、蕾のまま落ちたり、蕾ができなくなることがありませんか?ハイビスカスといえば、南国をイメージする夏の花。夏に咲かないのはおかしいと思いがちなのですが、実はいくつかの理由があるのでお話ししていきます。
目次
ハイビスカスの系統と性質
大輪系(ハワイアン系)のハイビスカス’紫音’
ハイビスカスは、暑さに強く真夏にも次々と花を咲かせるようなイメージがあるのですが、実は系統によって性質が違います。
在来系(オールド系)、大輪系(ハワイアン系)、コーラル系の3つの系統に分けることができ、在来系(オールド系)の耐暑性は普通、大輪系(ハワイアン系)は暑さに弱く、コーラル系は暑さに強い特徴があります。
コーラル系のハイビスカス’レモンフラミンゴ’
ハイビスカス’レモンフラミンゴ’のように小中輪が垂れ下がって咲くコーラル系のハイビスカスは、暑さに強いため特に夏越し対策を行わなくても次々と花を咲かせます。それに対して、在来系(オールド系)、大輪系(ハワイアン系)のハイビスカスは、実は暑さにそれほど強くないのでちょっとした対策が必要となります。
ハイビスカスを置く場所
ハイビスカスは日光を好むため、基本的にはできるだけ日当たりの良い場所に置きます。
しかし、大輪系の品種を中心に猛暑には弱いものが多くあるため、暑すぎる場所で育てていると、花数が少なくなったり、花の大きさが小さくなってしまうことがあります。気温35℃以上が続くようなときは、午前中だけ日が当たる場所や、明るい半日陰などに移動させてみましょう。
また、鉢をコンクリートの床の上に直接置くと、照り返しによる高温で株が弱ります。花台や棚の上に置くなどして、鉢が高温にならないように風通し良く管理しましょう。
ハイビスカスの水やり
ハイビスカスは、水が切れてしまうと蕾が花を咲かせずに落ちることがあります。
基本的には、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりします。真夏は、鉢植えの場合、土がとても乾きやすいため、朝と夕方の2回水やりして丁度よいくらいです。
ハイビスカスの肥料
ハイビスカスは肥料を好む植物なので、肥料が足りなくなると花が咲きにくくなります。春から秋まではゆっくり効く緩効性の肥料を適量与えましょう。花がたくさん咲いている時期は、やや薄めの倍率にした液体肥料も併用すると効果的です。
ただ、肥料を与えすぎることは逆効果なので、規定量を守って追肥しましょう。葉も元気がなかったり株の調子が良くないときは、肥料は控えて活力剤を適量与えてみましょう。
ハイビスカスの害虫
害虫が発生すると、生長が悪くなって花が咲かなくなります。ハイビスカスには、アブラムシやカイガラムシなどが発生しやすく、花の蕾、葉の裏、茎にびっしりつくことがあります。早めに見つけて対処すれば被害は少なく済むので、よく観察してこまめに害虫のチェックをしましょう。
ハイビスカスの植え替え
ハイビスカスは、根詰まりを起こすと花つきが悪くなります。
ハイビスカスの鉢を買ってきたら、一回りか二回り大きい鉢に植え替えましょう。また、1~2年ごとにさらに大きい鉢に新しい土を使って植え替えるとよく育ちます。
ハイビスカスの花がら摘み
ハイビスカスは、花が咲き終わると自然に閉じます。
咲き終わった花はポロっと落ちます。最近は品種改良により、1つの花が2~3日咲くハイビスカスも出てきていますが、一般的には朝開いて夜に閉じて1日で終わってしまう1日花です。
花は自然に落ちるのですが、咲き終わった花のガクを残しておくと、授粉した場合種ができて種に栄養がまわり、花が咲きにくくなります。花が咲き終わったら必ずガクをハサミでカットしましょう。
ハイビスカスの花を咲かせよう
ハイビスカスは暑い環境が好きなイメージがありますが、実はそれほど暑さに強くない系統もあります。夏に花が咲かなくならないように、次の1~6のことに注意して育てましょう。
- 気温35℃以上が続くようなときは、午前中だけ日が当たる場所や、明るい半日陰などに移動させる。
- 鉢植えの場合、真夏は朝と夕方の2回水やりする。
- 肥料を規定量施す。
- 害虫がついていないかこまめにチェックする。
- 購入してきた鉢は、一回りか二回り大きい鉢に植え替え、その後は根詰まりしないように1~2年ごとに植え替える。
- 花が咲き終わったら、ガクの部分をハサミでカットする。
▼ハイビスカスについてはこちら
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