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紫陽花(アジサイ)の花が咲かない原因は?~実例付き!

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金子三保子

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それでも咲かないこともある(実例その1)

剪定、肥料、日当たり、寒風、植え替え。

すべてきちんとやったのに咲かないこともあります。特に紫陽花の鉢植えを購入した翌年は結構多いようです。

今回は我が家で育てている紫陽花の実例でご紹介します。

2017年6月はじめ

アジサイ・長崎の恋  このアジサイは、秋色アジサイ系のアジサイで2017年に購入しました。咲き始めはこちらのような青紫色。

紫陽花・長崎の恋

この紫陽花は、秋色アジサイ系の紫陽花で2017年に購入しました。咲き始めはこちらのような青紫色。

2017年6月10日

10日後。最初は青みの強い紫色から、ピンク味を帯びた紫色とベージュピンクになってきました。

10日後。最初は青みの強い紫色から、ピンク味を帯びた紫色とベージュピンクになってきました。10日でびっくりするような色の変化です。

2017年6月20日

もとの色からは想像もつかない色合いに変化してきました。

最初の青紫色からは予想もつかない色に変化しました。

2017年6月24日

3週間後。色がほとんど抜けてきました。完全なアンティークカラーです。

色がほとんど抜けて、完全なアンティークカラーです。

このように同じ月の中で、かなり色合いが変化しました。とても美しい色合いの変化を楽しんだ2017年7月。花の咲いている茎を規定の位置で剪定して植え替えし、お礼肥えを与えました。

さて、翌年は?

2018年は花数0!

どんな色の紫陽花が咲くのかと、わくわくして迎えた2018年の梅雨。

ひとつも花は咲きませんでした。

ガーン。一年に一度の花の時期、ちょっとショックです。

葉っぱの様子がおかしいわけでもなく生き生きとしていたので、2018年は植え替えをせずに様子見。ひたすら水やりだけをして、休眠期の1月に寒肥を株元にあげるのみにして迎えた2019年は・・・?

2019年6月3日

無事つぼみを付けました!

無事つぼみを付けました!

2019年6月6日

2019年6月14日

購入した年の最初とは少し違う色ですが紫系のアジサイが今年は無事開花しました。

購入した年の最初とは少し違う色ですが紫系の紫陽花が今年は無事開花しました。

2019年6月18日

でも花のサイズは最初の年の半分くらいです。

でも花のサイズは最初の年の半分くらいです。

2019年6月28日

少しずつ色がアンティークカラーになってきています。7月の色の変化を楽しんだあとに、剪定をするつもりです。

少しずつ色がアンティークカラーになってきています。7月の色の変化を楽しんだあとに、剪定をするつもりです。

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2018年はどうして咲かなかった?

アジサイの鉢植えは、販売や流通の都合上、小さな鉢に花がたくさんついた状態で流通します。そのため最初から花を咲かせるために、株がエネルギーを使いすぎてしまったのが原因で、購入した翌年は咲かなかったのが原因であることが多いようです。  アジサイは一年草と違い、少しずつ株が立派になって生長していく花木なので、購入して3年目くらいからがたくさんの花を楽しめるようになる植物です。

紫陽花の鉢植えは、販売や流通の都合上、小さな鉢に花がたくさんついた状態で流通します。そのため最初から花を咲かせるために、株がエネルギーを使いすぎてしまったのが原因で、購入した翌年は花が咲かないことがあります。

紫陽花は一年草と違い、少しずつ株が立派になって生長していく花木です。適切な管理をしていれば、購入して3年目くらいからは、毎年花が開花することが多いようです。

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鉢植えの紫陽花(アジサイ)・昨年と花の色が違う、小さい!(実例2)

もうひとつ鉢植えのアジサイの翌年をご紹介します。  こちらはマジカル系と呼ばれる、最近流行中の秋色アジサイの種類のアジサイです。2017年に購入した時は大輪の立派なアジサイの鉢でした。  開花後、鉢植えに植え替えて1年管理したところ・・・

もうひとつ鉢植えの紫陽花の翌年をご紹介します。

こちらはマジカル系と呼ばれる、最近流行中の秋色アジサイの種類の紫陽花です。2017年に購入した時は大輪の立派な紫陽花の鉢でした。

開花後、鉢植えに植え替えて1年管理したところ・・・

 

翌年の2018年。なんだかつぼみが小さい。咲き始めの色も昨年とは違った雰囲気です。もう少ししたら色がアンティークカラーになるのかな?と思いつつ様子を見てみたところ・・・

翌年の2018年。花数は多いけど、なんだかつぼみが小さい。咲き始めの色も昨年とは違った雰囲気です。もう少ししたら色がアンティークカラーになるのかな?と思いつつ様子を見てみたところ・・・

2018年6月

いつまでたっても昨年の色合いとは違います。花のサイズは昨年の四分の一くらいの小さなサイズです。

いつまでたっても昨年の色合いとは違います。花のサイズは昨年の四分の一くらいの小さなサイズです。

 

2018年7月

7月に入るとベージュピンクのアンティークカラーになりました。昨年とは違う色ですが、これはこれで素敵色あいです。この後、剪定して今度はLOVEGREEN編集部の花壇に植え付けてみました。

7月に入るとベージュピンクのアンティークカラーになりました。昨年とは違う色ですが、これはこれで素敵な色あいです。この後、剪定して今度はLOVEGREEN編集部の花壇に植え付けてみました。

2019年6月

LOVEGREEN編集部の花壇は、深さがかなりある花壇です。2019年の花は、マジカル系を思わせる色合いで開花しました!まだ花のサイズは小さめですが、これから少しずつ大きくなるかなと期待しています。

LOVEGREEN編集部の花壇は、深さがかなりある花壇です。2019年の花は、マジカル系を思わせる色合いで開花しました!まだ花のサイズは小さめですが、これから少しずつ大きくなるかなと期待しています。

 

6月の終わり。グリーン色に変化しました。  このように、鉢植えで買ったアジサイが初年度と違う色、サイズになることはよくあります。原因は初年度に大輪の花を咲かせた関係で、株がお疲れ気味であることが多いようです。あと何年かするともう少し大きなサイズのアジサイになることでしょう。購入して数年は花より株を育てる期間です。

6月の終わり。グリーン色に変化しました。

このように、鉢植えで買った紫陽花が初年度と違う色、サイズになることはよくあります。原因は初年度に大輪の花を咲かせた関係で、株が疲れ気味なことが原因であることが多いようです。

あと何年かするともう少し大きなサイズの紫陽花になることでしょう。購入して数年は花より株を育てる期間です。

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庭植えにした紫陽花(アジサイ)・花が少ない(実例3)

こちらのアジサイの鉢植えを購入したのは、最初の2つの事例のアジサイと一緒の2017年。このアジサイも秋色系のアジサイです。(残念ながら品種名は不明)  2017年の花が終わった後に剪定をし、落葉期に地面に植え付けをしました。

こちらの紫陽花の鉢植えを購入したのは、最初の2つの事例の紫陽花と一緒の2017年。この紫陽花も秋色系の紫陽花です。(残念ながら品種名は不明)

2017年の花が終わった後に剪定をし、落葉期に地面に植え付けをしました。

 

翌年2018年、花丈は鉢植えに比べてかなり生長しましたが、花は3つしか咲きませんでした。

翌年2018年、花丈は鉢植えに比べてかなり生長しましたが、花は3つしか咲きませんでした。

 

2019年の花の数は8つ。だいぶ増えてきました。鉢植えのアジサイと違って3年目になると、花数は少ないものの花のサイズは買った年と同じくらいの大輪になりました。

2019年の花の数は8つ。だいぶ増えてきました。鉢植えの紫陽花と違って3年目になると、花数は少ないものの花のサイズは買った年と同じくらいの大輪になりました。

 

色の変化もとてもきれいです。

色の変化もとてもきれいです。

番外編

2019年、あるテーマパークで見かけたアジサイ。昨年植え付けた株のようです。今年の開花は1つ。左側に小さなつぼみがついています。  このような場合は、今年の花と枯れ枝(茶色くなって飛び出ている枝)のみ剪定して来年まで育てます。たくさんの花が咲くまでにはもう少し時間が必要なようです。

2019年、あるテーマパークで見かけた紫陽花。昨年植え付けた株のようです。今年の開花は1つ。左側に小さなつぼみがついています。

このような場合は、今年の花と枯れ枝(茶色くなって飛び出ている枝)のみ剪定して来年まで育てます。たくさんの花が咲くまでにはもう少し時間が必要なようです。

 

植え付けて10年以上たっているアジサイ。長い年月が過ぎると、花の後の剪定を間違えなければ、たくさんの花が開花するようになります。  きちんと手入れをした上で咲かなかった2年目のアジサイは、根や葉、茎を生長するためのお休みと思ってみてください。自然のスピードはゆっくりでじれったい時もありますが、毎日手入れをした花が久しぶりに咲いた時の喜びは格別です。それがガーデングの奥深さなのかもしれませんね。

植え付けて10年以上たっている紫陽花。長い年月が過ぎると、花の後の剪定を間違えなければ、たくさんの花が開花するようになります。

きちんと手入れをした上で咲かなかった2年目の紫陽花は、根や葉、茎を生長するためのお休みと思ってみてください。自然のスピードはゆっくりでじれったい時もありますが、毎日手入れをした花が久しぶりに咲いた時の喜びは格別です。それがガーデングの奥深さなのかもしれませんね。

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▼今年の手入れの参考にどうぞ!

 

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金子三保子

フラワーコーディネーター、フォトグラファー、ライター。 2022年6月、日東書院本社より「植物のきもち ~がんばりすぎないガーデニング」出版。 ギフトや装花などのフラワーコーディネート、自身でコーディネートした作品の撮影、雑誌や会員情報誌への提案など幅広く活動中。現在は植物に関する記事の執筆にも携わる。庭仕事はライフワーク。映画「余命1ヶ月の花嫁」ブーケ製作。

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