【初夏に花が咲く果樹】ザクロと花ザクロ

金子三保子
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ザクロ
トゥデイズプランツ、今回ご紹介するのは「ザクロ」
ザクロは5月~7月に花が咲いた後、秋に独特な形の実をつける落葉小高木。宝石のようなキラキラ輝く美しい赤い実は、そのままいただく他、サラダに入れたりジュースにしたり……
タコウィンナと表現されるザクロのガク。花の後にガクが地面に落ち、実は秋に向けて次第に大きく実り、収穫は9月~10月頃。
このタコウィンナが見られるのは5月~7月上旬くらい。ガクが落ちる時期になると、足元に一面タコウィンナが転がっているユニークな光景に出会うことができます。
ザクロはたくさんの種類があって、果実を食べることが目的の「実ザクロ」と花を鑑賞することが目的の「花ザクロ」の2つに分けられます。
こちらは絞り模様が美しい花ザクロ。花を楽しむための園芸品種なので実はなりません。
ただいま美しい花の季節のザクロ。実ザクロを見つけたら、花の他、ガクにもご注目ください。
▼ザクロを詳しくご紹介しています。
▼ザクロの育て方
ザクロ(石榴・柘榴・ざくろ)
- ザクロはミソハギ科ザクロ属の落葉小高木です。夏に咲くオレンジ色の花も、秋に熟す果実も観賞用とされています。果実は食用にもなります。生食ができる他、ジュース果実酒にして楽しめます。 私たちがよく見かけるザクロの実は、直径5~10cmほどのオレンジ色のボールのような果実ですが、これは熟れる直前のものです。木に実るザクロは熟すと果実がはじけ、果皮が裂けて果肉が見えるようになります。中には小さな種子を包む半透明で赤紫色の果肉がたくさん入っています。この小さな果肉は一つの果実に多いと800粒も含まれていると言われています。 果実ばかりが注目されますが、ザクロの花も観賞価値があります。花は緋色のようなオレンジ色で一重咲きから八重咲まであります。また、淡い黄色がかった白い花が咲く品種もあります。 ザクロは落葉性小高木に分類されますが、大きなものは5m以上にもなります。反対にヒメザクロや一才ザクロのように、小さなままで開花、結実する品種もあります。 意外と知られていないことですが、ザクロの木には鋭いトゲがあります。枝に触れるときには気を付けるようにしてください。