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ハナミズキとヤマボウシの違いと見分け方|特徴も詳しく解説

よく似ているハナミズキとヤマボウシの違いと見分け方を紹介します。簡単に見分けられる4つのポイントから、花、葉、実、幹、大きさの違いを画像付きで解説。これを読めば、もうハナミズキとヤマボウシを間違うことはありません。

目次

ハナミズキとヤマボウシの見分け方

ヤマボウシとハナミズキの見分け方ポイント4つ

ハナミズキの実

ハナミズキとヤマボウシの違いと見分け方ポイントは4つ。①花の咲く時期、②花びら、③葉の出る時期、④実の特徴で簡単に見分けられます。

①花の咲く時期で見分ける

  • ハナミズキの花は4月~5月に咲く
  • ヤマボウシの花は5月~6月に咲く

ヤマボウシよりもハナミズキの方が少し先に花が咲き始めます。

②花びらのフォルムで見分ける

  • ハナミズキの花びらは先端がへこんでいる
  • ヤマボウシの花びらは先端が尖っている

ヤマボウシの花びらは先端が尖っているのに対し、ハナミズキの花びらは先端がへこんでいます。

③葉の出る時期で見分ける

  • ハナミズキの葉は花の後から出てくる
  • ヤマボウシの葉は花と同時に出てくる

    ハナミズキは、花が先に咲くため花の時期は枝全体に花が浮いているような景色を楽しめます。対してヤマボウシは、葉と花が同時に出るため葉の間から花が咲いている姿を楽しめます。

    ④果実で見分ける

    • ハナミズキの果実は数粒が固まって付く。食用にできない
    • ヤマボウシの果実はオレンジ色の丸い実が1つ付く。食用にできる

    ハナミズキの果実は食べてもおいしくありません。ヤマボウシの果実は外側の硬い果皮を剥いて中の甘い果肉を食べることができます。

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    ハナミズキとヤマボウシの特徴と違いを詳しく解説

    ハナミズキ ヤマボウシ

    ハナミズキとヤマボウシは、同じミズキ科サンシュユ属の近縁種。ヤマボウシは日本の在来種であるのに対して、ハナミズキはアメリカからの外来種です。その昔、東京がサクラをアメリカへ贈った返礼としてハナミズキが贈られてきたという話は有名です。

    よく似たハナミズキとヤマボウシの違いと特徴を花、葉、実、樹皮、大きさに分けて、詳しく紹介します。

    ハナミズキとヤマボウシの花の特徴と違い

    ハナミズキ

    ハナミズキ

    ハナミズキもヤマボウシも、花びらのように見える部分は総苞片(そうほうへん)というガクが変化したもの。ただし、便宜上これを花びらと呼んでいます。本来の花は、総苞片(そうほうへん)の中心にある盛り上がった部分。小さな花が集合してできる集合花です。

    ハナミズキの花

    ハナミズキの花

    • 開花時期:4月~5月
    • 花びら:花びらは4片、先端はへこんでいる
    • 花びらの色:白、ピンク
    • 小花の数:25個前後

    ヤマボウシの花

    ヤマボウシの花

    • 開花時期:5月~6月
    • 花びら:花びらは4片で、先端は尖っている
    • 花びらの色:白、まれにピンク、常緑樹はクリーム色もあり
    • 小花の数:30個前後

    ハナミズキとヤマボウシの葉の特徴と違い

    ハナミズキとヤマボウシの葉は、どちらも先端が尖った卵型で色は明るいグリーン、葉脈ははっきりとしています。初夏の新緑から秋の紅葉まで楽しめる点はよく似ています。

    ハナミズキの葉

    ハナミズキの葉

    • 葉が出る時期:5月ごろ花の後に葉が出てくる

    ヤマボウシの葉

    ヤマボウシの葉

    • 葉が出る時期:5月ごろ花と葉が同時に出てくるか、葉の方が先に出る

    ハナミズキとヤマボウシの実の特徴と違い

    ハナミズキとヤマボウシは、どちらも秋に果実を実らせます。ヤマボウシの果実は食用にできますが、ハナミズキの果実は食用にはなりません。

    ハナミズキの実

    ハナミズキの実

    • 実がなる時期:9月~11月
    • フォルム:長さ1cm程度の実が集合して実る
    • 色:赤く、光沢がある
    • 食用:食用にできない

    ヤマボウシの実

    ヤマボウシの実

    • 実がなる時期:9月~10月
    • フォルム:直径2~3cm程度の丸い複合果
    • 色:オレンジや赤で、光沢はない
    • 食用:食用にできる

    ハナミズキとヤマボウシの樹皮の特徴と違い

    ハナミズキとヤマボウシは、よく見比べると樹皮も違います。ヤマボウシの樹皮はざらざらとしているだけですが、ハナミズキの樹皮はざらざらとしている上にひび割れたようにゴツゴツとしています。

    ヤマボウシの樹皮

    ヤマボウシの樹皮

    • 樹皮の色:赤みがかった灰褐色
    • 樹皮の質感:表面はざらざらとしている

    ハナミズキの樹皮

    ハナミズキの樹皮

    • 樹皮の色:灰褐色
    • 樹皮の質感:表面はざらざらとしていて、ひび割れたようにゴツゴツしている

    ハナミズキとヤマボウシの大きさの違い

    ヤマボウシとハナミズキの花の大きさや樹高は、あまり違いがありません。ヤマボウシは、山林に自生しているものなど10mほどまで大きくなります。対してハナミズキは、ほとんどが人為的に植えられたものなので管理されていることもあり、それほど大きなものは見かけません。花の直径もほぼ変わらないか、ヤマボウシの方が少し小さいくらいです。

    ハナミズキの大きさ

    ハナミズキ

    • 樹高:3~5m程度(10mほどまで大きくなることも)
    • 花の大きさ:花径5~8cm程度

    ヤマボウシの大きさ

    ヤマボウシ

    • 樹高:3~10m程度
    • 花の大きさ:花径3~8cm程度

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      ハナミズキとヤマボウシってどんな植物?

      ハナミズキとヤマボウシについて、それぞれの基本情報を紹介します。

      ハナミズキ基本情報

      ハナミズキ

      • 学名:Cornus florida
      • 科名・属名:ミズキ科サンシュユ属
      • 分類:落葉高木
      • 開花時期:4月~5月

      ハナミズキの特徴

      ハナミズキは、ミズキ科サンシュユ属の落葉樹。春に花を咲かせ、秋には赤く色づく果実と紅葉が美しい樹木です。

      ヤマボウシ基本情報

      ヤマボウシ

      • 学名:Cornus kousa
      • 科名・属名:ミズキ科サンシュユ属
      • 分類:落葉高木(一部常緑高木)
      • 開花時期:5月~6月

      ヤマボウシの特徴

      ヤマボウシは、ミズキ科サンシュユ属の落葉あるいは常緑高木。初夏に花を咲かせます。秋にはオレンジ色から赤に色づく果実が美しい樹木です。

      常緑ヤマボウシとは?

      常緑ヤマボウシ

      ヤマボウシには、冬でもグリーンの葉を茂らせる常緑ヤマボウシがあります。常緑ヤマボウシも落葉のヤマボウシと同じく、初夏に花を咲かせ、秋には果実を実らせます。

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      ハナミズキとヤマボウシは、どちらも春の花、夏の青葉、秋の実、樹形が美しく、人気のある庭木。大きな違いは、花のフォルムや実、樹高です。お散歩しながら、違いを観察してみてください。

       

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