クリスマスと言えば?ヤドリギのすてきな4つの神話

Happa

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クリスマスと言えば、モミの木のツリーとヒイラギのリース、ポインセチアを飾る方が多いと思います。

でも、実はヤドリギもクリスマスに縁のある植物だってご存じですか?「ヤドリギの下ではキスをしてもいい」という伝説は聞いたことがあるけど、なんでヤドリギなのかはわからない……。というかヤドリギってどんな植物?そんなふとした疑問に、今回は目を向けてみましょう。

ヤドリギってどんな植物?

ほかの樹木の栄養を吸って生きる寄生植物

ヤドリギはその名の通り寄生性の常緑樹です。

エノキ、ブナ、ミズナラ、クリなどの落葉高木に寄生しています。冬に、葉が落ちた高木の上の方で緑色の玉のようなものがあるのを見たことがある方もいるのではないでしょうか。それがヤドリギです。早春に黄色の花が咲き秋に丸い実をつけます。この実が鳥に食べられ、鳥の糞に種子が混じって樹木の枝に落ちることで増えます。

▼冬のヤドリギ

Mistletoe

Common Starling (Sturnus vulgaris)

日本でも普通に自生する植物で、宮沢賢治の『水仙月の四日』などのお話に出てきます。

 

どうして色々な伝説があるの?

ヤドリギは、地に根を張っていないにもかかわらず、一年中青々とした姿を保っています。そのことから、とくに北欧など冬の寒さの厳しい土地でさまざまな神話や伝説を生みました。

ヤドリギのステキな4つの伝説

1.ケルト人の儀式の場

ケルトの祭司であるドルイドは、ヤドリギに特別な力があると信じていました。ケルトの伝説によるとヤドリギは「不死・活力・肉体の再生」を表すシンボルだったとされており、ヤドリギが生えている木には神が宿っていると言われていました。ドルイドが行う儀式は、ヤドリギが寄生されたオークの木の下で行われていたのだそうです。 Celts

2.北欧神話の神の武器

北欧神話の光の神バルドルは、神々の中でもっとも美しく万人に愛された神です。彼の母フリッグは、世界中の生物・無生物に彼を傷つけないよう約束させていました。しかしこのとき実は、たった一つ、ヤドリギだけは若すぎて契約が出来ていなかったのです。このことを知った知った悪戯好きの神ロキが、バルドルの弟ヘズをたぶらかし、バルドルにヤドリギを投げさせました。これによりバルドルは命を落としてしまったのです。

3.キリストの十字架に使われた?

こんな伝説もあります。ヤドリギは、もともと大木でしたがイエス・キリストの十字架の材料にされたことを恥じ、ほかの樹に宿を借りて生える小さな木になった、というものです。なんとも奥ゆかしいお話ですね。

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4.ヤドリギの下でキスをする

ヤドリギには、「愛の木」という側面もあります。クリスマスの季節に、ヤドリギの下にいる若い女性はキスを拒むことができない、という言い伝えがあるのです。もし、キスを拒んでしまうと、翌年は結婚のチャンスが無くなってしまうというのです。この言い伝えが発展して、恋人同士がヤドリギの下でキスをすると結婚の約束を交わしたことになり、ヤドリギの祝福が受けられるということになったようです。

Mistletoe

 

ほかにもまだまだヤドリギにはステキな伝説があります。例えば「ヤドリギの下で友が出会うと幸せになり、敵が出会うと戦いをやめる」「雷除けや、悪い存在から子供を守る魔除けなどになる」というものです。

次のページで、本場ヨーロッパでのヤドリギの飾り方をご紹介します!

図2

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Happa
Happa

千葉大学の園芸学部を卒業。大学院まで公園・緑地や街路樹について学び、興味が尽きずに今でも首都圏の公園などに足を運んでいます。小さいころから植物が好きで、図鑑ばかり読んでいました。現在はLOVEGREEN編集部でアシスタントとして記事を書いています。

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