キュウリをベランダ菜園で収穫!育て方とプランター栽培のコツ
LOVEGREEN編集部
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キュウリの仕立て方
トマトやナス、ピーマンなどの主茎から出てくる新芽のことをわき芽といいますが、キュウリはつる性の植物なので「親づる・子づる・孫づる」と呼びます。
親づるとは
キュウリの主茎のことを親づるといいます。
子づるとは
キュウリの親づるから出てきたわき芽を子づると呼びます。
手でつかんでるつるが子づるです。この子づるの付け根を見ると、親づると葉の間から出てきているのが分かります。
孫づる
先ほどの子づるから想像できるように、子づるから出てきたわき芽を孫づるといいます。
育てているキュウリは何型?
キュウリは品種によって「キュウリの実」がなる位置が違います。大きく分けて2つの品種に分けることができます。
節なり型~主に親づるに実をつける。
飛びなり型~生育初期は雌花と雄花両方の花をつけますが、途中から親づると子づる、孫づるの1節目または2節目に実をつける。
さて、2つの種類があると分かったところで、皆さんの育てているキュウリは何型ですか?キュウリの雌花がつく位置を観察してみてください。
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節なり型の仕立て方
illustration:小野寺 葉月
では、一般的に園芸店やホームセンターで取り扱われている「節なりキュウリ」を仕立てていきましょう。
主に親づるに実をつけるため、主枝1本を支柱の高さまで伸ばしていきます。
親づる…5節目までのわき芽はカットします。支柱の高さで摘芯。
子づる…2節目で摘芯。
ちなみに摘芯とは…
ミニトマトと同様に頂芽をカットし芯(主枝)を止めることです。摘芯することで、わき芽・側枝の生育を促します。
苗が小さいうちは、以上のことに注意して育てますが、栽培後半は仕立て方を気にせずに放任気味に育ててもよいでしょう。
キュウリの摘花・摘果
ウリ科の野菜の特徴として、1つの苗に雄花と雌花それぞれがついているのをご存知ですか?
まずは、キュウリの雄花と雌花の違いをご覧ください。
雌花
小さいミニキュウリがついているのが目印です。
雄花
花の根元に、ミニキュウリがついていないものが雄花になります。
このように、キュウリには一つの株に雌花と雄花がついています。
同じウリ科のズッキーニやスイカは、雌花と雄花を受粉させて実を作りますが、キュウリの花は受粉しなくても、実が大きくなる性質があります。
キュウリのように受粉せずに実をつけることを単為結果性(たんいけっかせい)といいます。
※単為結果性(たんいけっかせい)…一般的に、受精せずに実ができることを単為結果性(たんいけっかせい)といいます。キュウリは自動的に実ができる性質があります。
摘花・摘果
キュウリの実がなり、大きくするためにはそれ相応のエネルギーが必要です。まだ小さな苗のうちにキュウリの実をつけてしまうと苗に多くのダメージを与えかねません。そんな苗の負担を軽減する摘花・摘果についてご紹介します。
摘花
小さくて可愛いキュウリの雌花ですが、小さい苗の状態でキュウリの実をつけてしまうと、苗が体力を消費してしまい、生長に遅れが出てしまいます。そのため一番に咲いた花(一番花)を取り除きます。これを摘花といいます。
摘果
一番最初になった実を一番果といって、大きくしないうちに取り除くことを摘果といいます。
キュウリの苗の状態をみながら、摘花もしくは摘果を行い、幼い苗に負担をかけないように心がけましょう。
一番果以外にも、苗の草勢(そうせい)が衰えているようでしたら、小さいうちにキュウリを収穫して、勢いが出てから通常の収穫を開始するなど、様子を見守りながら、適宜摘果収穫をしましょう。
キュウリの収穫とレシピ
お店で売っているようなまっずぐなキュウリは、本当に美しいですね。
でも、こんなふうに曲がったキュウリも、味があり、自分で育てているだけに、とても愛おしくなります。
そもそも、どうしてこんなに曲がってしまったのでしょうか?
曲がりキュウリ
原因①
・水分と日照不足
対策
➡日当たりの良い場所に移し、水分を与えましょう。
曲がりキュウリは開花の段階で曲がっているので、花が咲いた時に観察してみてください。
上の画像は、真っすぐなキュウリですが…
曲がりキュウリは、こんな小さい段階から曲がっています。
原因②
草勢の低下
~見極めるには?〜
草勢〇
・開花後の雌花から、先端までの葉の数が4~6枚ほどある。
・巻きひげが、ピンとはりがある。
草勢✖
・枝の先端の葉が、黄色く巻きひげが貧弱。
・葉に艶がない。
対策
➡追肥をして、草勢を高めましょう。
「しかし、ここが落とし穴!!」
たくさん追肥をしてしまえば、うどん粉病などが発生し、逆に草勢を低下させてしまいます。容量をしっかり守りましょう。
収穫適期
開花してから1週間くらいで、キュウリの実はだいたい18cm以上になります。
収穫最盛期になるとお天気にもよりますが、キュウリは1日に3cm前後も大きくなります。そのため、ちょっと目を離したすきに収穫適期が過ぎオバケキュウリになり、苗にも余計な負担がかかってしまいますね。
キュウリはもともと未熟な状態で食べますので、少し小さめでも早めの収穫を心がけましょう。
収穫
キュウリをハサミで収穫します。
毎日キュウリを観察できない場合は、1日3cm前後生長すると見積もって、次に収穫できる日にちとキュウリの生長予想を考えていつ収穫するか決定しましょう。
オバケキュウリになってしまったら
一番に伝えたいことは、捨てないで!ということです。
大きくなってしまうとキュウリの種が大きくなり、食べると口の中に種が残ってしまう食感になります。その場合は、種の部分をスプーンで取り除きましょう。
大きくなったオバケキュウリは、きんぴらにして炒めたり、カレーに入れて煮込んだりすると美味しく食べられます。
大事に育てたキュウリを余すところなく、味わってください♪
キュウリの簡単おすすめレシピ
収穫したキュウリはとてもみずみずしい甘さを感じます。食欲の落ちる暑い夏の時期にも食が進み、ぬか漬けや浅漬けの材料としても定番のキュウリですが、中でも今回はお家にある材料で簡単に作れるパン粉の漬物をご紹介します。
塩分と糖分の両方がとれるので、汗をかいた後飲み物と一緒に食べるとなんだか元気がわいてきそう!作り方も密封袋に入れて時々もみ込むだけ。冷蔵庫の場所も取らない、お手軽簡単なお漬物を作ってみませんか。
キュウリの漬物の材料
基本の分量
※画像は基本の約3分の1の分量です
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- キュウリ 1kg
- ザラメ 80g
- 塩 30g
- パン粉 40g
- 密封袋 1枚
-
キュウリを洗い、分量外の塩を少々まぶして板ずりをします。
密封袋にパン粉、ざらめ、塩を混ぜ入れます。
板ずりしたキュウリを材料を混ぜ合わせた密封袋の中に入れ、冷蔵庫で保存します。
時々冷蔵庫から取り出し、もみ込みます。
3日ほどで出来上がりです。ほんのり甘いキュウリのお漬物を召し上がれ♪
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