クリーピングタイム|春に花が咲く香りの良いグランドカバー
とまつあつこ
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クリーピングタイム
トゥデイズプランツ、今回ご紹介するのは「クリーピングタイム」。春から初夏に花を咲かせるシソ科の耐寒性常緑低木(ハーブ)です。
クリーピングタイムは、這うように生長する匍匐性のタイム。草丈は5~10cmくらいにしかなりません。
タイムというとよく料理に使われる立ち性のコモンタイムが有名ですが、クリーピングタイムは、食用に使うというより、グランドカバーや花壇の縁取り、寄せ植えやハンギングバスケットなどに使われることが多いです。ワイルドタイムとも呼ばれ、主にヨーロッパに自生する品種です。4月~6月頃、小さな手毬のような可愛い花を咲かせます。花色は薄紫、ピンク、白などがあります。
小さな花が集まって1つの丸い花になっていて、その花がカーペットのように咲き広がる姿は圧巻です!地面を覆うように横にどんどん広がって育つので、雑草対策にも役立ちます。蒸れに少し弱いですが、痩せた土地でもロックガーデンでもよく育つ丈夫なタイムです。花壇の縁に植えると、土の流出を防いでくれます。
しっかり根付いていれば、多少踏んでしまっても大丈夫。踏むとタイムの良い香りがします。草丈を低く抑えたい時は、時々かるく踏んであげると上にあまり伸びません。
クリーピングタイムは、基本的に花後と冬前に切り戻します。株元が蒸れて状態が悪くなった時にも、思い切って切り戻すと再び元気を取り戻します。梅雨や夏の高温期に風通し良く管理すると、蒸れずに美しく育ちます。
クリーピングタイムは耐寒性があるので、関東以西の地域では防寒対策はほとんど必要ありません。寒さが厳しいと地上部が枯れますが、根は生きているので春になるとまた芽吹きます。
丈夫で育てやすく、良い香りがして、可愛い花が咲くグランドカバー。花が咲かない時期は若干地味ではありますが、香りは周年良いですし、春に芽吹いて花が咲くと「今年も会えたね。」という嬉しい気持ちになります。私の大好きなグランドカバーの1つです。
タイムの花言葉は、「勇気」「活動力」。古くからタイムの香りが勇気や活力を湧き立たせると信じられていたことが由来となっています。確かにタイムの香りをかぐと元気が湧き出てくる気がしますね。
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