100均でみょうがの地下茎を購入!毎年収穫を目指す方法。

LOVEGREEN編集部
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100円ショップの園芸グッズの品揃えは素晴らしいですね。いつも種類の多さに感動します。そんな100円ショップ園芸コーナーからまた一つ試してみたいものがありましたので購入してみました。この時期販売されている、アスパラ・みょうが・フキノトウ・たらの芽の株4種類です。
今回は日陰の方が元気に育つ「みょうが」についてご紹介します。
目次
みょうが(茗荷)の基本情報
科・属 | ショウガ科 ハナミョウガ属 |
英名 | Myoga |
学名 | Zingiber mioga |
原産地 | 東アジア |
出回り時期 | 3月~4月 |
育てやすさ | ★★★★★ |
みょうがは、中国・朝鮮半島・日本・台湾に自生する宿根性の多年草です。日本でも本州から沖縄まで自生しています。地下茎を伸ばして生長し、半日陰と湿った土壌を好みます。秋には根に栄養をためて休眠期間に入ります。地下茎は低温に耐えるため、耐寒性にも優れた植物です。
みょうがは蕾( つぼみ)を食べる「花ミョウガ」と、植え付けてから2~3年たったみょうがの新芽を遮光して軟白化した幼茎「ミョウガ茸」を食べます。独特な香りをもつ香味野菜。先端の紅色が鮮やかで、ふっくらしたものが良質といわれています。
こちらが今回購入したみょうがの地下茎です。うまく育てば今年の7~9月には収穫できるようです。
お友達におすそ分けできるほどみょうがの大収穫を目指して栽培してみませんか?畑に直に生えているイメージが強いみょうがですが、プランターでも十分栽培できるようです。
みょうがの栽培成功のコツは水やり。それでは、春から育てるみょうがのプランター栽培をご紹介します。
みょうが(茗荷)の植え付け
100均で購入したみょうがです。ごぼうをしなやかにしたような地下茎ですね。
このみょうがの地下茎が順調に育つと、こんなふうにニョキニョキ土から新芽が顔を出すんです。楽しみですね。
土の準備
さほど特別な土を用意しなくても普通の培養土で大丈夫です。私が今回用意した土は、黒土・日向石(中粒)・アルカリ土壌に改良してくれるもみ殻くんたんです。肥料は有機肥料を原料にした顆粒状のものを用意しました。
鉢底にネットを敷いて、軽石(日向石中粒)を鉢底が隠れる程度に置きます。
新芽は商品によっては下に向いてしまうこともありますが、上に向けるようにして植え付けましょう。
土を投入して、あとは水をしっかり与えて植え付け完了です。
みょうが(茗荷)の1年間の育て方
みょうがを元気に育てるための秘訣は
・乾燥させない。
・3年か4年に一回は、掘り起こし株を分けて移植する。
以上の2点に注意して、植え付けてから1年間の育て方をみていきましょう。
3〜4月
日当たりが良く乾燥しやすいところはみょうがの苦手な場所です。植え付ける場所やプランターの位置は日陰を選び、しっかり水を与えて管理しましょう。
5月
芽が出てきたころ追肥を施します。乾燥しないか気を付けて、必要ならば敷き藁(わら)や腐葉土を敷きましょう。
この頃収穫できる「ミョウガ茸」は、植え付けてから1年後以降の株がもう少し大きくなってからの方がいいでしょう。
6~10月
「花ミョウガ」の収穫の始まりです。今年は1年目ですのでそれほどたくさんは採れないと思いますが、月に1度の追肥をして株を元気に育てましょう。真夏のプランター栽培は特に乾燥しやすいので、水やり忘れは厳禁です。
花が咲いたみょうが(茗荷)
収穫するタイミングは、必ず花が咲く前の蕾の時期に収穫しましょう。花が咲いてしまったら1日で萎れてしまいます。食べきれなくても早めに収穫して、冷蔵庫で保管しておいた方が美味しくいただけます。
11~1月
だんだん収穫も落ち着き休眠期の始まりです。水やりは控え気味にし、寒い冬は水やりもストップします。みょうがは地上部が枯れて根の状態で冬を越す宿根草ですが、凍結しそうな場合は株の上に土を少し多めに盛るか、腐葉土をかけるかして防寒対策をしましょう。
2~4月
寒い冬から徐々に暖かい春に向かう頃、みょうがも休眠から目を覚まし生育しだします。春の陽気を感じ始めたら、今まで控えていた水やりを再開させて地下茎の発育を促しましょう。
いかがでしたか?
東アジアの温帯地域が原産のみょうが。日本の山野に自生しているものもあるので、もともと日本の気候にあった植物です。プランターで育てるなら乾燥させないように管理すれば、どなたでも育てられるみょうがです。今年の夏の薬味はみょうがで決まりですね。
▼編集部のおすすめ
ミョウガ(茗荷)
- ミョウガは、中国・朝鮮半島・日本・台湾に自生する宿根性の多年草。独特な香りをもつ香味野菜で、日本でも本州から沖縄まで自生しています。先端の紅色が鮮やかでふっくらしたものが良質です。半日陰と湿った土壌を好み、地下茎を伸ばして生長します。日当たりが悪い場所でも栽培可能なので、家庭菜園で取り入れやすい野菜のひとつです。 ミョウガは、蕾を食べる「花ミョウガ」と、植え付けてから2~3年たったミョウガの新芽を遮光して軟白化した幼茎「ミョウガ茸」を食べることができます。 東京の「茗荷谷(みょうがだに)」は、かつてその場所がミョウガの産地だったことが地名の由来です。切り立った崖の下に清水がわき、周囲でミョウガがたくさん採れたことが分かる文献や地図が残されています。
たらの芽
- たらの芽とは、タラノキの葉が開く前の新芽の部分をいいます。 タラノキの高さは2~4mほどの落葉低木で、北海道から九州まで広く分布している日本原産の樹木です。 日当たりの良い、平地から高山までの幅広い場所で繁殖しています。 自生しているタラノキにはとげのある品種が多くみられ、枝にバラのようなとげがビッシリついていることから、別名「オニノカナボウ」とも呼ばれています。このようにとげのあるタラノキを「オダラ」と呼んでいます。 自生するタラノキと違い、栽培するタラノキにはほとんどトゲのあるものはありません。とげのない種類のタラノキは主にメダラと呼ばれています。 ちなみに、乱獲により自生しているタラノキが減っていることが懸念されていますので、採取はご自身の土地にあるたらの芽だけにし、自生しているたらの芽の採取は控えましょう。 たらの芽の収穫の時期は、寒い冬が明けた春の時期です。天ぷらにして食べるとほのかな苦味がとても美味しいたらの芽は、山菜の王者と呼ばれるに相応しい春の食材です。