ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

  • ハナビシソウ
  • ハナビシソウ
植物名
ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)
学名

Eschscholzia californica

英名
California poppy
和名
花菱草
科名
ケシ科
属名
ハナビシソウ属
原産地
北米

ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)の特徴

ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)は、春から初夏にかけて開花するケシ科の一年草です。寒さには強いですが高温多湿が苦手なので、日本では一年草として扱われています。梅雨~夏を越すことができれば、二年草、もしくは多年草となることもあります。

ハナビシソウ

ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)は、太陽とともに花が開き、夕方には花が閉じる性質があります。花の形からは想像できないとんがり帽子のような形のつぼみで、かさが取れて開花します。

 

カリフォルニアポピー

花びらには光沢があり、太陽が当たってキラキラと咲いている姿はとても目を引きます。

 

カリフォルニアポピー

シルバーグリーンの繊細な葉も魅力的です。

 

ハナビシソウ

ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)は、オレンジ系、アイボリー、オフホワイト、アプリコット、赤、ピンクなど豊富な花色があるとともに、一重の他、八重咲種など咲き方も多様で、新品種が次々と登場しています。

 

カリフォルニアポピー

ワイルドフラワーのミックスの種などにも入っていることがあり、公園や公共スペースなどの広い空間の花畑に使われることがあります。青い空とオレンジ色のコントラストは美しく、群生させるととても見事です。

ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)の詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 40~60cm
耐寒性 普通
耐暑性 弱い
花色 オレンジ系各種、アイボリー、オフホワイト、アプリコット、赤、ピンク、複色
開花時期 4月~6月

ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)の花言葉

 

ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
開花

ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)の栽培環境

日当たり・置き場所

ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)は、太陽に反応して開花する草花です。日当たりの良い所に植えましょう。

用土

すでに他の草花が植わっている水はけの良い土ならば、すぐに植え付けることができます。

酸性土壌を嫌うので、土が酸性に傾いている場合は有機石灰などで中和させてから植え付けるとよいでしょう。

鉢植えは、水はけの良い草花用の培養土であれば問題なく育ちます。

ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)の育て方のポイント

水やり

地植えは、根付いてからの水やりは降雨に任せます。

鉢植えは、鉢の表面の土が渇いたらたっぷりと与えることを目安にします。蒸れると急に弱ってしまうことがあるので、水のやりすぎに注意しましょう。

肥料

やせ地でも育つ草花なので過肥は好みません。腐葉土などをすきこんでおく程度で十分です。

地植えは、すでにその他の草花が無肥料で開花している場所なら肥料を施さなくても育ちます。逆に肥料が多すぎると花つきが悪くなったり伸びすぎて倒れやすくなります。

鉢植えは、少なめに与えて様子を見ながら追肥しましょう。

病害虫

虫の害はほとんどありませんが、立ち枯れ病にやられることがあります。立ち枯れ病の病原はカビの一種です。水を与えすぎないようにすることが一番の予防となります。

ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)の詳しい育て方

選び方

ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)は、直根性で移植を嫌う性質です。若い苗のうちに植え付けた方がよいため、つぼみの多い茎がしっかりとしている苗を選びましょう。学名のエスコルチアの名で流通していることもあります。

種まき

ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)の発芽適温は15~20℃です。温暖地では秋まき、寒冷地や雪の多い地域は春にまくのが一般的です。

直根性なので直まきが適しています。またはポットにまいて良い芽を残して育苗すると移植の手間が省けて手軽です。

種は嫌光性種子のため、種をまいたら必ず覆土をしましょう。嫌光性種子とは、発芽に光を必要としない性質の種のことをいいます。

植え付け

直根性なので、根を触らないようにポットから苗を抜いたらそのまま植え付けましょう。

仕立て方

カリフォルニアポピー

1株でもたくさんの花が咲きますが、群生すると見事な景観になります。性質がとても強いので、花畑用のワイルドフラワーミックスの種にも利用されています。ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)だけを群生させたり、同じ時期に開花する草花を混ぜ込んだりと、植え方次第でいろいろと楽しむことができます。

草丈が伸びてくると倒れやすくなるので支柱で保護するとよいでしょう。

剪定・切り戻し

日本では一年草のため、大幅な剪定は必要ありません。花が終わったあとの花がらは早めに摘み取ったほうが開花期間が伸びます。

植え替え・鉢替え

ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)は直根性なので、一度植えたら移植はしない方がよい草花です。

カリフォルニアポピー

ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)は4月~6月に開花します。

 

カリフォルニアポピー

花は太陽とともに開く性質があるため、雨の日は開きません。

 

ハナビシソウ

終わった後の花がらをまめに摘み取ると、たくさんの花を咲かせます。

 

カリフォルニアポピー

ふんわりと優しい雰囲気で、光沢のある花びらは太陽に当たってキラキラと輝くように咲き誇ります。

収穫

切り花として利用でき、若干流通もしています。光に反応して開く性質なので、暗い部屋では花が開きません。

夏越し

過湿に弱いので日本では一年草として扱われています。本来は多年草なので、その年の梅雨や夏の環境によっては多年草化することがあります。2年目は初年度より大株に育ち、さらに花数が増えます。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

種で増やすことができます。環境に合うとこぼれ種でも増えます。花がらは摘み取ったほうが開花期間が伸びますが、種を採りたい場合は、終わった花をそのままにしておきます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
LOVEGREEN編集部アカウントです。編集部のスタッフが監修をしています。
監修している植物一覧を見る
植物の悩みならLOVEGREEN(ラブグリーン)のQ&A

人気の植物ランキング