レンギョウ(連翹)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- レンギョウ(連翹)
- 学名
Forsythia suspensa
- 英名
- Forsythia Golden bells
- 和名
- 連翹
- 科名
- モクセイ科
- 属名
- レンギョウ属
- 原産地
- 中国
レンギョウ(連翹)の特徴
レンギョウは、春の訪れを黄金色の花で華やかに告げるモクセイ科の落葉低木。庭木のほか、公園などにもよく植栽されています。地際から多くの枝を出し、2~3mの丈で株立ち状に生長し、刈り込んで生垣に仕立てられることもあります。
本来、レンギョウはForsythia suspensaのことをさしますが、一般的には数種の総称として「レンギョウ」と呼ばれています。庭木や切り花として使われるのは、レンギョウ、シナレンギョウ、チョウセンレンギョウやそれらの交配種が多く、種類によって黄色の色みや花の形、樹形、葉の形と葉の出るタイミングなどに少しずつ違いがあります。いずれも開花時は枝一面が黄色で染まるほどの花数で圧巻です。日本原産のヤマトレンギョウは花付きがまばらなので、庭木として利用されることは少ない種類です。
レンギョウ(連翹)の詳細情報
園芸分類 | 庭木、落葉 |
---|---|
草丈・樹高 | 2~3m |
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | 弱い |
花色 | 黄色 |
開花時期 | 3月~4月 |
レンギョウ(連翹)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
剪定 | ||||||||||||
開花 |
レンギョウ(連翹)の栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所を好みます。
用土
通気性と水はけが良く、適度な湿度を保つ土が理想的です。
鉢植えは、一般的な花木や草花用培養土でも問題なく育ちます。
レンギョウ(連翹)の育て方のポイント
水やり
植え付け時にたっぷりと与える以外は、地植えのレンギョウは水やりの必要はありません。
鉢植えのレンギョウは、鉢の表面の土が乾いたら水やりをしましょう。
肥料
自然の循環ができている肥えた土ならば、特に与えなくても毎年開花します。与える場合は、落葉期に寒肥えとして株周りにまき、土にすきこんでおきましょう。花後にはお礼肥えを施しておくとよいでしょう。
レンギョウ(連翹)の詳しい育て方
選び方
枝ぶりの美しいものを選びましょう。レンギョウには種類があり、種類によって葉が出るタイミングや葉の形、樹形などに違いがあります。園芸用に流通しているものは、いずれも枝を覆いつくすほどたくさんの花が開花する種類ですが、花の向きや葉が出るタイミングによって開花時の趣が多少変わります。こだわりのある方は複数種の扱いがあるお店で見比べて選ぶとよいでしょう。
特徴
レンギョウは葉が展開する前に花が開花し、弓なりの樹形です。シナレンギョウは花と同時に葉が展開し、直立した樹形で長く伸びた一部の枝は枝垂れます。チョウセンレンギョウは葉が展開する前に花が開花し、弓なりの樹形をしています。
植え付け
霜の降りる時期を除いた落葉期が植え付け適時です。一年を通して日当たりと風通しが良い場所を選びましょう。地際から枝を出すので深植えにならないように注意します。
種類によって樹形は多少違いますが、枝は弓なりに横に伸びるので、隣の植物との間隔は余裕をもって取りましょう。
剪定・切り戻し
レンギョウの剪定は、花後と落葉期が適時です。刈り込みにも耐える樹種のため、生垣として利用することもできます。種類にもよりますが、株立ちに弓なりに伸びる性質のものが多いので、枝の途中で不規則に剪定すると美しい樹形になりません。
花後
花芽は梅雨時から秋にかけて形成されるので、強剪定は花後から5月中旬ごろまでに行いましょう。年月が経ち、樹勢が衰えると花付きが悪くなることがあります。古い枝は根元で剪定し、新しい枝と更新していくとよいでしょう。
落葉期
主に樹形を整えるための剪定をします。整っていればあえて剪定する必要はありません。混み合った枝、枯れ枝、伸びてほしくない方向に伸びた枝を中心に行います。
花
3月~4月に株を覆うほどたくさんの黄色い花が開花します。レンギョウは種類によって、花の時期から葉が出ているものと花の終わりごろに葉が出てくるものがあります。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
挿し木で増やすことができます。
レンギョウを生けるときのコツ
レンギョウは枝先が湾曲したものやつる状になったもの、直立したまっすぐな枝などさまざまです。枝の中が空洞になっているので折れやすく、ためがきかないので、生けるときには自然の枝ぶりをよく見極めて枝の動きを強調するように生けるとよいでしょう。